洋楽な日々

洋楽を中心とした音楽の紹介。海外サッカー、格闘技等の雑文も。

ミラノダービー

2006-10-30 | サッカー
凄い試合を見てしまった。
ミランvsインテルのいわゆるミラノダービーである。

今シーズンは例の八百長疑惑でユベントスが2部に降格し、ミランは勝ち点8の減点を課せられ、どうあってもインテルが優勝することになるわけだが、この直接対決で負けるとなると、間違いなく優勝にケチがついてしまう。
この試合は今シーズンのインテルのスクデットに傷が付くか否かの重大なゲームだったわけである。

試合は、インテルが3-0と圧勝ムードで進みながらも、1点を返されると途端に不安で一杯になるというインテルらしさが全開
追加点を入れて4-1にしたものの、マテラッツィのバカ丸出しな退場&ヴィエラ怪我で動けずというダブルアクシデント&ヴィエラ交代せずという迷采配で一気に大混乱をきたし、終わってみれば4-3の薄氷勝利

良くも悪くも色んな感情が渦巻き、ゲームとしてはバツグンに面白い凄い試合ではあったものの、よくよく考えればインテルが強いチームであればフツウに圧勝してるはずの試合展開である。
まったく、どんなにメンバーが変わってもチームのカラーが変わらないってのはど~いうことよ?と言いたくなるようなインテルなのだが、そこがまたいいトコロかも。

パーニス・ブラザース

2006-10-26 | CD
Live a Little / The Pernice Brothers

前作から1年足らずで届いたパーニスブラザースの新譜。
昔はだいたいのアーティストが概ね1年毎に新作リリースしていたような気がするが、歳をとって光陰矢の如しになったことも影響しているのか、1年のインターバルで新作が発表されるとその短さに驚いてしまう。
もちろん嬉しい驚きなのであるが。

パーニスは無条件に新譜購入する、数少ないバンドのひとつである。
しかしながら彼らのアルバムで心底満足したことはなく、そのくせマイフェバリエットな立ち位置に堂々いるわけで、なんとも微妙なわけである。

もともとイケそうでイケないところが持ち味といえるパーニス(どんな持ち味だ?)。
このアルバムもそんな特性を発揮した、彼ららしい作品といえるものである。
なぜあと一歩を踏み込もうとしないのかと、思わず後ろから押してやりたくなるようなもどかしさ。
かゆいところに、ギリギリで手が届かない感じというか。

とはいえ、この作品も類い希なるポップセンスを駆使した高水準のアコースティックポップアルバムであり、微妙なギターが配されつつも、素晴らしい哀愁メロ及び哀愁ヴォーカルは十分に健在。

相変わらずの物足りなさを感じながらも、パーニスらしさを満喫出来、中途半端なシアワセに包まれるむずがゆい(むずがゆさが魅力?)一枚である。

クラシコ

2006-10-24 | サッカー

日曜日の明け方にレアルマドリー対バルセロナの試合が行われた。
この試合はクラシコといわれる世界的な大一番であり、なおかつwowowが初のハイビジョン放送を行うとのこと。
サッカーのハイビジョン放送の魅力をワールドカップで知った身としては、クラシコをハイビジョンで!ってうのは、これはこれは大変に魅力的なわけである。

で、眠い中3時半に起きてナマで観戦(ナニやっとんじゃ)したわけだが、コレがなんとも微妙なハイビジョン。
ま、確かにキレイっていえばキレイなのだが、普段の放送と格段に違うという印象はなく、ワールドカップのハイビジョン放送と比べると明らかに劣る画質なのである。
そのくせスタジオの映像だけはやたらとキレイで、気持ち悪い中途半端な笑みが張り付いた中西哲生の顔がしっかりハイビジョンっていうのも、ちょっといただけないと思うわけである。

ハイビジョンもピンキリといったところか。

それにしてもバルセロナ、メッシが持った時以外まったく得点の予感がしないが・・・


ライフルズ

2006-10-16 | CD

No Love Lost / The Rifles

昔からこういうのにはかなり弱い。
ロンドンのライフルズのデビューアルバム。
初期パンク流れのストレートなロックで、湿り気のある泣きメロ。
ジャムやアラームなんかを想起させる部分もあり、その時期にリリースされていたとしても違和感がなさそうである。
最近ではパディントンズなんかに近いかも。

一連のダンサンブルなニューウェーブ系テイストをさりげなく取り込みつつも、重心はしっかりとロックって感じがして、そのへんも好感が持てるところ。
影響を受けたバンドに、ジャム、スミス、フー、ニルヴァーナを挙げているところも若いくせに結構オシャレ?

プロデューサーはイアン・ブロウディ。
一本調子の全力疾走バンドに、一生懸命緩急を教え込んだようだが、やはりしっくりくるのは一本調子なスタイルの楽曲。
それに、せっかくのスローなタイプの曲までもが一本調子感に満ちているし、アルバム通して聴くとやっぱり一本調子。
一本調子で不器用といいつつも、この手の音楽をカッコよくするメロディや熱はたっぷりとぶち込まれているし、もちろんいい意味で一本調子なわけである。
M⑦などはモロにリバティーンズ。

なんというか非常に英国的バンドだなぁという感じが強い。
非常に英国的と言いつつナンだが、このメロディセンスってマンドゥ・ディアオ(スウェーデン)に似てるかも、と思ったりもするが。

 


9月のプレイリスト

2006-10-15 | プレイリスト

 ①Me And Mia / Ted Leo&Pharmacists
     「Shake The Sheets」(2004)

②We Intertwined / The Hush Sound
     「Like Vines」(2006)

③Bandwagoneers / The Dears
     「Gang Of Losers」(2006)

④Repeated Offender / Rifles
     「No Love Lost」(2006)

⑤The Shining Path / Nicky Wire
     「I Killde The Zeitgeist」(2006)

⑥Let It Be Me / Pajo
     「1968」(2006)

⑦History Of Our Love / Daniel Johnston
     「Lost And Found」(2006)

⑧No One Else / Natalie Walker
     「No One Else-EP」(2006)

⑨Let Her Go / Rodger
     「Let Her Go-EP」(2006)

⑩Condition Of The Heart / Susanna And The Magical Orchestra
     「Meldy Mountain」(2006)

⑪Don’t Look Back / Solveig Slettahjell
     「Good Rain」(2006)

⑫First Instant Last Report / Earlimart
     「Treble & Tremble」(2006)

 


ロン・セクスミス@DUO

2006-10-07 | 他いろいろ
10月5日は渋谷DUOにてロン・セクスミスを観る。
この日は、loadedさんと現地でお会いするというロンセクライブ以上の重大イベントも。
あいにくの雨の中で15分も待たせてしまい、攻撃性の高い人だったらどうしよう(ハードコアだし)などと恐れおののきつつ到着したところ、実に聡明な感じの優しそうな女性(いうまでもなく美人)なのでホッとしたというか良かったぁと思ったわけである。

一方ワタシはといえば、いざ会場に入ろうとするとチケットが見当たらず大いに困惑。
電車の改札前で切符が行方不明になってオロオロするパターンは往々にしてあるにせよ、コレとソレとは重みが違うし。
なんかこう、初デートで失敗を繰り広げる少年風である。
恥っぽいよなぁと思いながら、心の中で悪態を付きつつあらゆるポケットをさぐり、さらには財布の中まで確認してもチケットが見当たらなかった時はさすがにマズイと、またしてもロンで失態かよ!と思ったのだが、最後の最後に盲点である右の内ポケットに入っているのを発見。
一生懸命探したわりには簡単なトコロにありましたね!
というわけで、マイナス30点の初顔合わせとなってしまった。

さて、ロンであるがチケットにはスタンディングと書いてあったのだが、幸運にも席があり座って見ることができた。
実は月曜日に腰をやってしまい火曜日のポーグスを泣く泣くキャンセルした身にとっては、いまだ腰コンディションが悪かったので、これは幸い。
しかも結果的にはワタシの知人Yを含めて3人並び席。

この日はてっきり弾き語りと思っていたのだが意外にもバンド編成でのライブであった。
ロンのヴォーカルが際立つのはやはり弾き語りなのだが、もちろんこの日のバンド編成でのライブも当然良かったし、文句の無いところ。
選曲も全アルバムから満遍なくセレクトされていたし(多分)、当然のようにどれもいい曲ばかりである。
ロンの佇まいも楽しげだし、ロンジョーク(もちろん英語=ワカリマセン)でも確実に笑いを取ってご満悦といった感じで、過去のロンよりもポジティブな印象。
そして、やはりロンといえば声。
声に引き込まれる感じというか、いわゆるヴェルベット系?
これがこれがナマだと特に効く(弾き語っちゃうと特に)。
この声があるかぎり、彼のライブがハズレることはないだろうなと思うわけである。

で、あっというまに時が過ぎ・・・
アンコールの前に、
「ドラムの人のうごきが面白いですね」(loadedさん)
「うんうん」(実はロンしか見てなかったワタシ)
ってことで、注意して見てみると、温泉に浸かった酔っ払いが極楽気分でリズムを取っているような動きで実にコミカル。

こういうライブはココロ洗われるよなぁとしみじみ思いつつ。

そしてライブ終了後、食事でもってことで「いい店がある」と知人Yが案内し始めたのだが、この知人Y、あっさりと道に迷い(というより出だしからアウト!)、20分ほど歩かされ、どう考えても違うだろって場所に迷い込んだ挙句ギブアップし、タクシーを拾う。
往々にしてありがちなオチだが、着いた目的地は見事にDUOのすぐ近く
loadedさん申し訳ございませぬ、雨の中。

それにしても、loadedさんとは初対面とは思えないほど親近感を持てたし、ヘンな気まずさとか緊張感が全然無くて、本当に会えて良かったなと思うわけである。
あぶらだこのCDが高値で売れたぜぃと喜んでいるloadedさんは実にクール。
なにかとヘヴィなここ数日の中で、一服の清涼剤ともいうべき良い時間を過ごさせてもらい大感謝である。
また、よろしく!(メールか)

スールヴァイグ・シュレッタイエル

2006-10-03 | CD

Good Rain / SOLVEIG SLETTAHJELL

ノルウェーのジャズヴォーカリストスールヴァイグ・シュレッタイエルの4枚目。
引き続きバックはスローモーションクインテット。
このスローモーションクインテットが実にいい味をだしている。
このスローモーション軍、今まではカルテットだったりオーケストラだったりしていたが、今回はスールヴァイグ本人も加わってクインテットと称している。
このへんは内山田洋とクールファイブ的な関係かもと思うわけである。

スールヴァイグのオーソドックスなウタと、微妙に不協和音を奏でるスローモーション軍の絶妙なマッチングこそが、作品の大きな魅力なのだが、今回もそのへんは十分に発揮されている。
どんよりとしつつも端正なウタモノであり、耳をすませば控えめに前衛的。
ほとんどがオリジナル曲なのだが、そのクオリティも高い。

で、スローモーションには二人のソングライターがいるらしいのだが、そのうちの一人であるピアノのモッテン・クヴェニルはなんと、スサンナ・ヴァルムルーと組んで活動している人物なのだそうだ。
つまりスサンナ&マジカルオーケストラの一人マジカルオーケストラのほう。
なんとも、ビックりである。
今回のスサンナ&マジカルオーケストラがカバー集だったのは、コッチの曲作りに注力していたからかもと思いもしつつ(3曲しか書いてないが)。

個人的には、特にスールヴァイグのアルバムではピアノが非常にツボだっただけに、一粒で二度びっくりといった感じ。
おまけに、スローモーションのもう一人のソングライターであるシュール・ミリエタイはFrikoというエレクトロニカのバンドもやっていて、2006年リリース作には、スサンナとスールヴァイグの両名も参加しているというから、これはただ事ではない。

ちなみにライブではオーソドックスに歌う彼女をよそに、控えめどころか好き放題のほとんどフリージャズな演奏を繰り広げるらしい。
みんなで来日してほしいところ。

なんか、ほとんどライナーの内容になってしまったが。。。