団長の雑技的時折BLOG

「山と渓谷のへっぽこ雑技団」のサイドレポートです。登山関連インフォメーション、山の本・映画・・etc.

お茶の間で見よう、『ミッドナイトイーグル』

2007年11月27日 | 山の映画
 この前、仕事が早く終わったので夕方の時間に『ミッドナイトイーグル』を観てきましたよ。・・・というワケで、軽くいちゃもんです。
 
 予想していたけれど、一言で言ってしまえばこいつは雪山版『海猿』ですね。おおげさな宣伝と「豪華」キャスティングで観客動員をねらっていたようですが、山ヤだけではなく映画好きの皆さんからもブーイングの嵐のようです。

 日米同時公開なんだそうですが、これじゃ日本映画の現状が誤解されてしまいそうで心配です。

 まぁ、お正月娯楽作品に山ヤ的注文をつけるのも大人気ないとは思うのですが、雪崩に埋まった西崎(大沢たかお)と落合(玉木宏)がデブリから無傷で出てきたのにはあきれてしまいました。雪崩を少しでも知っていればこんなお粗末なシーンはつくらなっかたはずですが、拙速な映画作りが丸見えです。

 確か3億円をかけたという只見町の裏山に作ったミッドナイトイーグルもただの立体カキワリにしか見えなかったのですが・・・

 昨シーズンの寡雪の影響もあり、自衛隊に頼んで雪をかきあつめ、人工雪降らせて撮った戦闘シーンはとにかくウソっぽいし全体的にも迫力不足ですから、これはさっそく揚げ足を取ってやらなくてはという人でもない限り、映画館に足を運ぶことはお薦めしません。多分、そのうちにTVで観られるでしょうし、それまで待てなくてもすぐにレンタルされるでしょうからそれからでもいいような気がしますね。

 ちなみに、脚本はあの世紀の雪山アクション駄作映画『ホワイトアウト』の同じ人です。

 救いはエンドロールに流れる空撮でした。そういえば、そんな某NHKの山岳ドラマもあったことを思い出しますが・・・

 

『キャラバン』

2006年06月03日 | 山の映画
キャラバン

メディアファクトリー

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 2000年東京国際映画祭参加作品。少し前にDVDで見たのですが、これほど映画館で観なかったことが悔やまれたことはないといっていいほどの一大叙事詩的映像でした。
 監督は『セブン・イヤーズ・イン・チベット』でユニット・ディレクターを務めたエリック・ヴァリ。写真家でもあり長くドルポの村の人々との間に築き上げてきたものが映像化されています。俳優は『セブン・イヤーズ・イン・チベット』でブラッド・ピット の洋服を仕立てた娘役だったペマ・ツァムチョエ一人で、あとはすべてドルポの人々。このアマチュア大集団が、この映画はフィクションではなくドキュメンタリーではないかと錯覚に陥らせるリアルな演技をすることに驚かされれます。
 
 ここでいう「キャラバン」とは村の収入源の塩をヤクの背に乗せて通商するネパール高原民族の商隊です。前のキャラバンで息子を失った村の長老と新しいリーダーの若いカルマとの確執のなかで神々の山が、別々に旅立った2つの隊商立ちふさがるのですが、最後の峠越えで襲い掛かった吹雪のあとで新旧のリーダーに交わされたものは・・・。

 『ウエールズの山』に続いて大好きな映画のひとつに加わりました。決して山岳映画ではないのですが、とっておきの山の映画です。

 

NHK『クライマーズ・ハイ』DVDを観て・・・

2006年05月18日 | 山の映画
 昨年、12月に放送された横山秀夫原作『クライマーズ・ハイ』が5月12日にDVDになって発売されました。

 こう言っては語弊があるかもしれませんが、前編のNHKらしくない迫力のある展開と描写にすっかり引きつけられてしまった私は、後編の放映の土曜、これは見逃してはなるまいとビデオの予約録画をセットして、かねてから約束の忘年会にのこのこ浮かれ気分ではるか浦和まで出かけていったのでした。

 翌朝、酔い覚めの水を飲みながらビデオを再生して愕然としました。写っていたのは某民放のバラエティ番組ではありませんか。はい、そうです。予約録画の時にチャンネル設定をミスっていました。悔やんでも、もう後の祭りです。

 その後、結末が知りたくてたまらず原作を読んだのですが、北関東新聞社の記者、悠木和雅の苦悩と葛藤に引き込まれるように一気に読み終えたことを覚えています。巨大な航空機事故の狭間の苦悩ですが、これはおそらくすべての生活者の苦悩なのに違いありません。社会、家族、仕事、友情・・・。うまく、表現できませんが、そういうことです。

 で、発売日に即レンタルです。役者の存在感が脇役のすみずみまできわだっています。新聞を北関東新聞まで買いに来る遺族の母子まで丁寧に演じられていました。これほど原作を生かしたTVドラマというのもめずらしいのではないでしょうか。

 もちろん、主役の佐藤浩市はいうまでもありません。親父さんもすごい役者ですが早くも越えてしまったかもしれません。何かすごい映画を主役でやってもらいたいものです。

 余談ですが、最後に一の倉沢衝立岩のシーンのところで、多分スタントを使わなかったのでしょうね、テールリッジを四つんばいで登っていました。きっと相当怖かったのだと思います。テールリッジぐらいはスタント無しで行こう、そんな意欲が伝わってこれも返って好感です。贔屓の引き倒しにならないうちこのあたりで止めにしておきますが、DVDは下に紹介しておきましたので、ご覧になっていない方はぜひ!おすすめの一品です。
 
クライマーズ・ハイ

角川エンタテインメント

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 NHKドラマホームページ『クライマーズ・ハイ』からの一部紹介です。

クライマーズ・ハイ。
登山中に興奮状態が極限にまで達し、
恐怖感が麻痺すること。
1985年8月12日、運命の日。
群馬県の地方新聞記者・悠木和雅は魔の山と
よばれる谷川岳の衝立岩の登頂に同僚と挑戦するはずだった。
だがそれは突然絶たれる。
もう一つの聖なる山がたちはだかったからだ・・・
群馬県御巣鷹の尾根の日航ジャンボ機墜落事故から20年。
横山秀夫のベストセラーを原作に、
未曾有の大事故を報道する地元新聞記者たちの
興奮と混乱に満ちた1週間を描く。


 


 なお、日航機墜落事故に関連して、昭文社の「山と高原地図 web page」に西上州の第一人者・打田瑛一氏が「事故後20年を迎えた「お巣鷹の尾根」というコラムをお書きになっています。
 ドラマを見ても良くわかるのですが、事故当時は登山道はおろか踏み跡すらおぼつかない山だった御巣鷹山に、今は整備された登山道が引かれているそうです。夏の暑い日にいちど登って、犠牲者のご冥福を祈りに行こうかと考えています。

韓流山岳映画『氷雨』

2006年03月03日 | 山の映画
期待を上回る作品でした。昨年のGWに「韓流シネマフェスティバル2005」で日本公開されたました。折からの韓流ブームにすっかりビビッてしまい映画館に近寄ることすらできなかったのですが、DVD化されてようやく観ることができました。

氷雨 通常版

エスピーオー

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ネタバレっぽくなってしまいますが、お話はこんな感じです。



ウソン(ソン・スンホン)は、先輩チョンヒョン(イ・ソンジェ)率いるアラスカ・アクシア登山パーティーに加わっていた。しかし悪天に襲われ、吹雪の中のクライミングになり、トップが滑落し行方不明になった。ザイルを組んでいたウソンとチョンヒョンも巻き込まれたが、運良く助かった。しかし、チョンヒョンは脚に負傷、自力で動くことは困難だった。

 吹雪を避けた岩小屋(岩の洞窟)のなかでチョンヒョンは、かつて愛し合った女性の記憶を語りはじめた。チョンヒョンには妻がいた。愛し合う二人の絆は登山だった。しかしクライミング事故でこの女性パートナーを失ってしまった。

 ウソンはその女性が幼い頃からの友人で想いを寄せていたキョンミン(キム・ハヌル)であることに気付く。ウソンは山岳事故で亡くなったキョンミンへの想いから山を登り始めたのだった。

 一方、チョンヒョンもウソンの持っている時計がキョンミンのものだったことに気付いた。二人の間に微妙な空気が流れる。二人は意を決して下山を始めたのだが・・・




映画製作に関して門外漢なので、制作費50億ウォンがどのていどのものなのかよくわからないのですが、カナダロケをしていることなどを考えると決して少ないものではないようです。

岩小屋のシーンがセットだったり、雪のCGがいかにもといったところは少し気になるのですが、キョンミンをめぐる回想シーンが2人の男のそれぞれの立場から入れ替わりながらフラッシュバックしていくあたりはぐいぐい引き込まれていきます。

監督のキム・ウンスクは女性で、初作品。山岳映画もラブ・ロマンスも女性の視点でつくるとこうなるのですね。

ちなみに、アンアクは実在の山ではないそうです。ここまで徹底して創作したことがこの作品の成功の一因だったかもしれません。

山岳技術についても細かな突っ込みどころはありますが、目くじらをたてるほどの違和感はないような気がしました。☆☆☆☆といったところでしょうか。

情報源=韓国情報発信基地

『岳人』10月号

2005年09月13日 | 山の映画
今月は、何度か取り上げてきた『ホワイトアウト』です。
サクッとこのブログでの扱いをリンクしておきます。

http://blog.goo.ne.jp/heppocodancyo/e/371215893797e1f349d872f3bbcfa9c2
http://blog.goo.ne.jp/heppocodancyo/e/2c4d02671ebe0d0a42c5b1b780b15c8e
http://blog.goo.ne.jp/heppocodancyo/e/7827362ee1a0e404480faf531bf61224

てっきり、山岳映画のカテゴリーで取り上げていたとばかり思っていたのですが、どうやらただの思い込みのようでした。

映画を見た印象が原作のイメージとかなり食い違っていたことでとりあげることを無意識にためらっていたのかもしれません。
原作のイメージを崩す映画は枚挙にいとまありませんね。『マークスの山』なんかもそんな風な記憶が・・・。

そうした意味では、『ホワイトアウト』に関して言えば前にも触れましたがコミック版の方がはるかにすぐれていました。

とはいっても、織田裕二の富樫はカッコ良かった。こんどのNHK版『氷壁』の魚津役も織田裕二でどうかと思っているくらいです。

あまり興が乗りませんでしたが、毎月の定例記事でした。おことわりしておきますが、取り上げた『岳人』が悪いわけと言っているわけではありませんので。念のために。


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『岳人』9月号(山岳映画を観よう)

2005年08月11日 | 山の映画

今月の『岳人』の<山岳映画を観よう>はブラビの『セブンイヤーズ・イン・チベット』です。
そういえば、この映画まだ観てませんでした。

主役の嫌な奴度が★5つなのが笑える。そーだ、サカルタージ様のおっしゃるとおりです。「どんなにイャな奴の役でもピット先生なら許されるのか?チッ!」
ということは、女性には圧倒的人気を誇るブラビ様にへっぽこ団長も何処かで嫉妬心を抱いていたのかも・・・(愚か)

いい機会ですからDISCASにラインナップして観てみることにしました。感想はそれからですね。


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今月の『岳人』<山岳映画を観よう>は・・・

2005年07月14日 | 山の映画

『岳人』8月号の<山岳映画を観よう>は『生きてこそ』です。
Amazon.co.jp
1972年、ウルグアイの学生ラグビーチームを乗せた飛行機がアンデス山脈で遭難した。33名が生き残ったが、数日後捜索は打ち切られてしまう。絶望と飢餓に襲われた彼らは、仲間の屍を食べた…。
72日間を生き延びて奇跡の生還を果たした16名の若者たち。南米アンデス山中で実際に起こった信じられない出来事を再現したサバイバルドラマである。SFXを駆使した墜落場面と、カナダ西部の3000メートル級の山にロケした雪山シーンが見もの。ロケ現場では空輸した何万トンもの雪で人工の雪崩まで起こしている。監督はスピルバーグの盟友フランク・マーシャル。イーサン・ホーク、ヴィンセント・スパーノらヤングスターたちの演技が大いに評判となった。

この映画、3月にやったこのブログの企画【山の映画教えてください】でエントリーされて、さっそくDVDで観たのですが、テーマが重過ぎてレビューできないままになっていた作品でした。

今度の岳人の記事のなかでも「救助までの72日間という気が遠くなるような時間の中、果たして自分だったらどうなっていたんだろう?と考えさせられる」とありますが、その状態に置かれてみないことには答えが出てこないような、そんな問いかけです。

生きてこそ ― スペシャル・コレクターズ・エディション

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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ほかに、第3特集「黒部源流の美渓・赤木沢」がいい。9月初旬にのんびり日程で検討中。誰か行く?


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『失われた地平線』

2005年07月03日 | 山の映画
1937年に公開された古い映画の修復版。紛失してしまった場面は静止画像で繋がれるなどしています。マニアにはこたえられない作品かもしれません。

下のDISCAS(オンラインDVDレンタル)のイントロレビューにあるように飛行機のハイジャック+墜落事故のすえにシャングリラにたどり着くといった古典的SF作品ですが、特典のメーキングが面白く楽しめます。
もちろん、CGなどない時代の作品ですからほとんどが模型や反射鏡を駆使した特撮です。チベット(ストーリー展開からいくとたぶん・・)の山々の模型は出色のできばえです。雪崩のシーンで人が流されるところなどCGなしでどうして撮ったのかわかりませんが迫力満点。
鉤型の杖は当時使われていたピッケルのようなものだと思います。日本の古い登山写真などにもあったような記憶があります。



J・ヒルトンのベストセラーをキャプラが製作・監督し映画化した、別世界もののSF古典。極東史学者で外交官でもあるコンウェイと弟のハワード、お尋ね者の詐欺師や娼婦らと乗り合わせた飛行機がヒマラヤ山中に不時着し、必死の思いで脱出する。途中出会った中国人商人チャンの案内で雪の中を歩むと、突如、春の景観の理想郷=シャングリ・ラが目前に拡がった。そこは250歳になる老ラマ僧の下、完璧な秩序をもって皆が幸福に暮らす社会だった……。


【データ】
LOST HORIZON (1937年/アメリカ)
収録時間: 132分
字幕: 日本語・英語
音声: 1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
監督: フランク・キャプラ
製作: フランク・キャプラ
脚本: ロバート・リスキン
原作: ジェームズ・ヒルトン
撮影: ジョセフ・ウォーカー
音楽: ディミトリ・ティオムキン
出演: ロナルド・コールマン ジェーン・ワイアット H・B・ワーナー トーマス・ミッチェル マーゴ


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山岳映画『バーティカル・リミット』

2005年06月16日 | 山の映画
今月7月号の『岳人』の連載<山岳映画を見よう>はご存知「バーティカル・リミット」です。

【みどころ】救助にパキスタン軍のへりや、ニトログリセリンなんて持ち出して代設定の中、俳優たちのガッツのある動き、雪渓での滑り具合など、みていて、ハラハラ・ドキドキ。CGを駆使した映像に思わず感激してしまう作品である。『岳人』


マジに突っ込み始めるときりがないほど、突っ込みどころ満載のアクション映画風に仕上がっているので冷ややかな評価をする向きもあるようですが、そこは大人になって「ハラハラ・ドキドキ」してしまえば結構楽しめる作品ではないでしょうか。

入り込みやすいへっぽこ団長は、冒頭のフリー・クライミングの事故のシーンで、落ちてきたザックを映画館にいるのを忘れて思わず避けてしまい、恥ずかしかったことを覚えています。金持ち登山家の犯罪的行為に対する怒りとか父親クライマーのロープ切断への苦悩とか好意的に評価すれば考えさせられるところだって随分あったような気もしますしね。

終わって帰り際にとなりのカップルが「山は怖いね」「そうだね」とうなずきあいながら席を立ったのが印象的でした。
あのふたりは一生雪山には行かないと決心したのでしょうね。そういう意味では「いけない」映画でしょうか。

この作品はニュージーランドのクック山脈で撮影されたみたいです。(『岳人』からの受け売りですけどね)

よし、久しぶりにDVDを借りて見てみよう。4回目になるのかなぁ。


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『北壁を舞う』

2005年06月16日 | 山の映画
【2005.5.15】

『虚空の登攀者』長谷川恒夫のグランジョラス北壁の映画化作品のDVDが出ます。

2005/06/22発売予定。

DVD発売詳細はこちら↓

北壁に舞う

コロムビアミュージックエンタテインメント

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長谷川恒男 虚空の登攀者

中央公論社

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北壁に舞う―生きぬくことが冒険だ

集英社

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山の映画、教えてくださいm(__)m

2005年06月12日 | 山の映画
【2005.3.31】
『運命を分けたザイル』の上映期間が延長されたようです。
新宿テアトルタイムズスクエアに問い合わせましたが、「延長期間は未定ですが、3月いっぱいは確実に上映します。」ということです。

映画はやはり素晴らしい!『運命を・・・』でつくづく思った団長でした。
そこでみなさんにお願いがあります。

山関連の新旧の映画の情報を大募集します。
本格山岳映画はもちろんですが、アクション系エンターテイメント『バーチカル・リミット』から宮崎アニメ『もののけ姫』(舞台が屋久島という話は有名ですね)までジャンルにこだわりません。

ショーン・コネリー出演の山岳映画(山岳ガイドの若者がショーン・コネリーの奥様か愛人に恋心を抱いて、最後に山岳事故で死亡するといったないような内容でした)の題名もご存知の方がいらしたら教えてください。

形式はコメント、TB、メールなんでもかまいません。

このスレッドは3月31日までTOPにあげておきます。
新しい記事は次からです。

韓流山岳映画『氷雨』

2005年06月12日 | 山の映画
【2005.3.27】
たびたび映画ネタで恐縮です。
今、HP『山と渓谷のへっぽこ雑技団』に山岳映画のファイルを立ち上げられないかと模索中です。
本格山岳映画から山岳コメディまで網羅できないものかとデータ収集しているところです。今のところ、本格山岳映画のデータが不足しているというのが現状です。

山岳各サイト様にあらためてお願いです。クライミング、登攀、山岳自然、救助・・etc(ビデオ、DVDなど形式にはこだわりません。)さまざまなジャンルの情報の提供をお願いします。






【<秋の童話>で日本中の女性たちの心を掴みながらも、徴兵のために芸能活動休止を余儀なくされた人気俳優ソン・スンホンが、初恋を貫く男を熱演。ドラマで見せるクールな表情に加え、命がけの登山に挑むスンホンの男っぽい魅力も見どころのひとつ。約5億円の巨額な製作費をかけた、韓国初の本格的山岳映画として注目を集めた。雄大なアラスカ山脈を舞台に、危険な状況に挑戦する若者たちの愛と勇気をミステリータッチで描いた感動作。撮影は、カナダと韓国の智異山で8ヶ月に渡って行われた。『ほえる犬は噛まない』のイ・ソンジェの大人の魅力も見どころ。

■ストーリー
ウソン(ソン・スンホン)は、尊敬する先輩ジュンヒョン(イ・ソンジェ)と彼の仲間たちと、アラスカ・アシアク登山に参加する。しかし、途中で一行を猛吹雪が襲い、仲間とはぐれたふたりは氷の洞窟に避難した。脚を痛めて身動きの取れなくなった先輩ジュンヒョンを気遣うウソン。ジュンヒョンは、朦朧とした意識のなかで今なお忘れることのできない、かつて愛した女性の記憶を語りはじめる。しかしその女性こそは、ウソンが幼い頃から想いを寄せていた友人ギョンミン(キム・ハヌル)だった。】(「韓流.net」より)


韓流映画に初の山岳映画です。流行の韓流スターに興味はありませんが、映画『シルミド』でみせたパワフルな製作スタンスに期待したいところです。

上映スケジュール
  ・東京/新宿 シネマスクエアとうきゅう
      4月9日/19:45
4月30日~5月6日
・新宿ミラノ座  
      5月9日/9:00
上映スケジュール詳細は↓
http://www.han-ryu.net/special/special_timetable.htm (ブームなのでえらい騒ぎになっているかもしれません。ご注意を!)


映画『アイガー・サンクション』

2005年06月12日 | 山の映画
【2005.3.11】
アイガー・サンクション

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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今日も映画です。
山岳スパイアクションです。こういうジャンル分けがあるのですね。知りませんでした。

【表向きは大学教授、裏では政府の諜報機関に籍を置くジョナサン・ヘムロックは、正体不明の殺しの標的が参加しているアイガー国際登山隊に加わるが・・・。トレヴェニアンの同題小説をクリント・イーストウッドが監督・主演で映画化した本格的な山岳スパイ・アクション】(DISCAS紹介文)

アイガー北壁の映像がふんだんにあり、このあたりはお金に糸目をつけないハリウッド映画のすごさでしょうか。

アイガー北壁なんか、取り付いたこともないのでよくわかりませんが、振り子トラバースとかもやっちゃてるんですよ。あまり、そんな話は聞いたことはありませんけど・・。
前半のトレーニングシーンでもトップ・ロープで登っていたと思うと、いつのまにかシルエット(スタント)になってリード・クライミングにかわっていたとか・・・。

つっこみどころは沢山ありますが、後半の登攀シーンは細かいあれやこれやを無視してしまえば緊張感たっぷりで結構いけてます。

●アイガー・サンクション(1975年/アメリカ)
  【監督】クリント・イーストウッド
  【脚本】ハル・ドレスナーほか
  【出演】クリント・イーストウッド ジョージ・ケネデー


映画『ウェールズの山』

2005年06月12日 | 山の映画
【2005.3.7】
ウェールズの山

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

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評判通りの映画でした。好きですね。こういうの・・・。

1917年、ウェールズのとある村に2人のイギリス人がやって来ます。2人は地図をつくるための測量に来たのですが、村の自慢の山が地図には載らないことがわかったのです。

山は300メートル以上でそれ以下は丘なのだそうです。日本ではどんなに低くても凸になっていさえすれば山なのですが・・・。(以前、『山と渓谷』でそんな山の特集をやってました)

村人たちは不足分の6メートルを土を運んで積み上げることに・・・。この発想がいいな~。村人がみんなでやるんですよ。

映像がしみいるようです。テンポもゆっくりゆったり。
コメディなのですが、大真面目です。ほんのりLOVEも・・・。

「丘に登って、山を下ったイギリス人」が原題です。

●ウェールズの山(1995年/イギリス)
"THE ENGLISHMAN WHO WENT UP THE HILL, BUT CAME DOWN A MOUNTAIN"
【脚本・監督】 クリストファー・マンガー
【出演】 ヒュー・グラント タラ・フィッツジェラルド コルム・ミーニイ

山岳映画『運命を分けたザイル』<レコメンド>

2005年06月12日 | 山の映画
【2005.2.17】
まさに奇跡の生還です。

仕事をやり繰りして(ムリ繰りしてのほうが正しいかもしれませんが)、『運命を・・・』を観てきました。平日の昼というのに結構観客が入っていました。
いまのところ、新宿テアトルタイムズスクエアでのみの上映ですから話題に誘われて集まってきているということなのでしょう。

構成はサイモン、ジョー、チャールズ本人がコメントしながらペルー、アンデス山脈の未踏ルート、シウラ・グランデ西壁の登頂と遭難の事実が展開していきます。

しかし、この奇跡は過去にもこれからも2度と起こることの無いだろうというすさまじいものです。
下山途中に滑落して骨折、ザイルを繋いで救出下降中に再び滑落して氷壁に宙吊り、究極の選択の結果ザイルは切られます。
クレバスに落ちたジョーは氷の棚に救われ一命をとりとめます。暗い闇のなかを最後の決断をして懸垂下降で底に下りるのですが、途中にクレバスの脱出口がみつかります。
まさに「ありえない」偶然に助けられます。

偶然を呼び込んだとも言うことのできる生きることをあきらめないジョーの姿に、人間の生きる力のすばらしさをみました。

しかし、これは『奇跡』です。だれにもまねのできない『奇跡』です。
ここからどんな感動を受け取るのかは、観客の感性でしょう。

山岳関係者ならずともぜひ見ておきたい一作です。

私は原作を読んでいましたので完全ネタバレでしたが、それでも壮大なスケールと立て続けにくる緊迫シーンに釘付けでした。

テアトルタイムズスクエアはこちら↓

http://www.cinemabox.com/schedule/times/index.shtml

レコメンドいろいろ
●片山右京(レーシングドライバー・登山家)レースや登山で世界の最高峰を目指す者として、自分自身に置き換えながら観ました。あの過酷な状況の中で、生き抜く人間の強さに感動しました。

●石川直樹(冒険家)生命に限界はあっても、「生きたい」と願う意思に限界は無い。ほとばしる生命力に息を呑んだ。

●田部井淳子(登山家)本物の大岩壁での撮影と行為に感動。全神経がフリーズするほどのスリルだ。

●山野井泰史、妙子(登山家)実にリアル!吹き付ける吹雪。歪む顔二人の間に言葉はいらない。まさにあれが現実のクライマーの表情と行動だ