団長の雑技的時折BLOG

「山と渓谷のへっぽこ雑技団」のサイドレポートです。登山関連インフォメーション、山の本・映画・・etc.

お茶の間で見よう、『ミッドナイトイーグル』

2007年11月27日 | 山の映画
 この前、仕事が早く終わったので夕方の時間に『ミッドナイトイーグル』を観てきましたよ。・・・というワケで、軽くいちゃもんです。
 
 予想していたけれど、一言で言ってしまえばこいつは雪山版『海猿』ですね。おおげさな宣伝と「豪華」キャスティングで観客動員をねらっていたようですが、山ヤだけではなく映画好きの皆さんからもブーイングの嵐のようです。

 日米同時公開なんだそうですが、これじゃ日本映画の現状が誤解されてしまいそうで心配です。

 まぁ、お正月娯楽作品に山ヤ的注文をつけるのも大人気ないとは思うのですが、雪崩に埋まった西崎(大沢たかお)と落合(玉木宏)がデブリから無傷で出てきたのにはあきれてしまいました。雪崩を少しでも知っていればこんなお粗末なシーンはつくらなっかたはずですが、拙速な映画作りが丸見えです。

 確か3億円をかけたという只見町の裏山に作ったミッドナイトイーグルもただの立体カキワリにしか見えなかったのですが・・・

 昨シーズンの寡雪の影響もあり、自衛隊に頼んで雪をかきあつめ、人工雪降らせて撮った戦闘シーンはとにかくウソっぽいし全体的にも迫力不足ですから、これはさっそく揚げ足を取ってやらなくてはという人でもない限り、映画館に足を運ぶことはお薦めしません。多分、そのうちにTVで観られるでしょうし、それまで待てなくてもすぐにレンタルされるでしょうからそれからでもいいような気がしますね。

 ちなみに、脚本はあの世紀の雪山アクション駄作映画『ホワイトアウト』の同じ人です。

 救いはエンドロールに流れる空撮でした。そういえば、そんな某NHKの山岳ドラマもあったことを思い出しますが・・・