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演奏後記 夜の円覚寺 平家琵琶とお月見会

2016-07-23 10:37:35 | 平家琵琶

演奏後記  平成28年7月22日(金)
                        主催:NHK文化センター 練馬光が丘教室
                        会場:鎌倉円覚寺塔頭 龍隠庵
~夜の円覚寺 平家琵琶とお月見会~ 曲句:先帝御入水・祇園精舎(序章)

平家は敗戦に次ぐ敗戦で下関・赤間関まで追い詰められた。
この曲句を語るとき特に二人の人物に思いを馳せる。
二位尼時子、来るべき時がついに来たと思う気持ちと、滅亡する我が一族。
子供たちの力のなさ、不甲斐無さを思い知る。
孫安徳帝と入水するが神器は我手に、「王位を死守」する強固な意志の人であった。
知盛、「戦局はこれまで」と敗戦を認めるが、時代・大勢の流れには勝てないと悟る、胎の座った武人。
兄宗盛の意志薄弱さにも歯ぎしりする。
二位の尼は、安徳帝を抱きながら千尋の底へ思いを馳せる姿を語った。

御高聴の声:向かい合って身近な座で聴くのは初めて、昔の人々もこのように聴いていたと思うと
      感慨深い。語りも聴き取り易くて内容も理解できた。平家物語の世界にはまりそうです。
      ぜひ近いうちに再び。

    演奏後、蜩の声が美しかった。


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演奏予定 夜の円覚寺 平家琵琶とお月見会

2016-07-07 08:44:18 | 平家琵琶

演奏予告
7月22日(金)  
         夜の円覚寺 平家琵琶と御月見会
                               主催:NHK文化センター 練馬光が丘教室
                               会場:鎌倉円覚寺 塔頭龍隠庵
         曲句:巻十一 先帝御入水・祇園精舎(序章)
内容
夕暮れの円覚寺を特別参詣。龍隠庵にて住職の法話・茶礼・月見法要を行います。
平家琵琶を聴いた後、夕食(鉢の木の仕出し御膳)。円覚寺随一の月見眺望の庵で体験する
非日常空間体験講座です。


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演奏後記 定期演奏会(54) 秋山良造

2016-07-04 14:02:20 | 平家琵琶

演奏後記 平家琵琶定期演奏会(7月3日)平家物語探訪3-9(54)  秋山良造

曲句:巻三 医師問答 無紋沙汰(一節)
探訪:嫡子重盛を失う

本日曲句は、熊野権現に平家一族安穏・父の行き過ぎた行為が反省され改まるなら、自分の身を奉げると誓い
祈る重盛。病が発症したことを祈願成就したと喜び、死を受け入れて逝く重盛の章句である。
語りは複雑な思い(重盛の誓願・清盛の猛進・後白河の平家乖離、突き放し)が交錯して重盛の祈願の気持ち
よりも愛息を失った父清盛の心(悲しみの深さ・口煩いが真は通っていて反論はできない・重盛に代わる人
物はいない 等々)の内を考えざるをえなかった。
重盛の労は清盛・後白河には届いていなかった。重盛の死は無駄死にであったと思いつつ語った。

演奏後の質疑:平曲の変遷・平曲の音楽性・朗読から生じる物語への深い理解、等々を語り合う。
全員にて章句「綱引き」を唱和する。
素朗読:山本陽一氏、重盛の死に挑んだ心を穏やかに重くじっくりと語った。


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