NHK学園カルチャーセンター 平家琵琶を味わうー夏の宴(7月29日)演奏後記
於:NHK学園オープンスクール市川校
曲句:有王島下り(一節)・僧都死去
解説:安藤千鶴子 平曲演奏:秋山良造
此の物語は異本によっては、有王の事として一章になっているものもあるが、私の語る平家(平曲)では有王(有王島下り)と俊寛の最期(僧都死去)の二句に分けて語るようになっている。
今回は、有王島下りは有王と俊寛が奇しくも対面する場面の一節。僧都死去は一句全を語った。二句を同時に語って感じた事であるが、物語は続いているのだが、平家(平曲)は曲節で場の違い・登場人物の心情を表して、メロディーが世界を創っている。前句後句の違いがある。私は前句を少し低音に、後句をやや高めに調弦して語った。曲節を付した人(又は人々)の気持ちを考えたつもりである。
本日の天候:時々激しい雨、地上150mの会場は西北に大きな稲妻が何度も光る。