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平家琵琶定期演奏会第26回 (3月6日) 予告

2011-01-30 11:10:24 | 平家琵琶

平家琵琶定期演奏会予定 平家物語探訪第26回  3月6日(日)午後2時始 秋山良造

                              於 : 東京四谷石響サロン101

     曲句 : 巻十 屋島院宣 ・ 巻十一 弓流

一の谷の陣地はあっけなく陥されてしまい、平家公達の大半が討死する。平家は西国屋島の 内裏へ退いた。

今回は屋島に関する二曲句を語ります。

「屋島院宣」                                                 一の谷の思いもせぬ敗北に苦汁を舐め乾かぬところへ、後白河法皇から院宣が届く。                                                      それは一の谷で生け捕られた平重衡と三種神器との交換取引を強要するものである。朝廷側は次代天皇を擁立したが、継承の御印である三種神器が無い。平家側も安徳帝を固守するためには絶対に渡せない神器である。今回は、その交換要求文の曲句を語ります。       仏教声明を根源とした散しという独特の旋律です。

「弓流」                                                一の谷から一年経過、源氏軍は再び平家追討へと動く。義経勢は暴風雨を突いて、一夜にして鳴門海峡を渡り四国阿波へ上陸。屋島へ向かう。屋島内裏を奇襲焼き払う。          物語は那須与一が扇の的を射た直後から始まる。平家から称賛の舞が行われる。与一はその男をも射殺す。両軍入り乱れての戦いとなる。そのとき義経は弓を海中に落とし必死に拾い上げる。                                                     弓一張を必死に拾わねばならない、源氏血統を引く武人の確固たる思いを描いた段曲句です。

今回は、表白文・合戦場面、歯切れの良いリズムで楽しめる両曲句である。

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NHK学園 平家琵琶を味わう演奏後記

2011-01-29 12:12:47 | 平家琵琶

NHK学園カルチャセンター 平家琵琶を味わう 冬の宴(1月28日) 演奏後記 秋山良造

                           於 : NHK学園 市川オープンスクール

   曲句:巻一 祇園精舎(序章)・鹿谷   解説:安藤千鶴子 平曲演奏:秋山良造

今回から平家一巻選曲句による通し講座がスタート。

物語は、平家ばかりの繁栄に恨みを抱いた人々の打倒平家の酒宴の集まりである〔鹿谷〕事件を行った。                                                  物語の導入部であることで曲句の読解・登場人物の解説が多いので、聴く人々はメモをとるのに忙しい様子。

休憩時間には、琵琶楽器の由来・種類・材質・他流琵琶との相違等々質問受ける。

「鹿谷」は酒宴に集まる人々の、職位への熱い願望や反平家への反発など、思惑が入り乱れる。平家興亡史の主筋であり、深層心理を表現するべき曲句である。

演奏中は、現代と相通じるものを感じつつ演奏した。


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平家琵琶定期演奏会(1月16日) 第25回演奏後記 秋山良造

2011-01-17 12:17:28 | 平家琵琶

平家物語探訪 平家琵琶定期演奏会第25回演奏後記 秋山良造

                                於 : 石響サロン101

曲句 : 巻九 坂落 ・ 濱軍          演奏 秋山良造

此の二曲句は一の谷合戦の様相を伝えている。平家の陣地は義経勢の鵯越からの奇襲によって中心部(山の手)から均衡が崩れ混乱を招じあっけなく敗れた。平家の公達達が次々と討死してゆく様が語られる。                                          

今回は、平知盛・友章親子の姿を語った。合戦では激しく行き交う人々、人馬の雄叫びが、活動的に間髪をいれず描かれている。躍動的に語ることが出来たであろうか。

知盛は、我子の知章が親を庇い討死した。子を思う親・人間として知盛の真情をうまく表現できただろうか。

宗盛が知章の討死を聴き、自分の子(清宗)を視て “同年齢であったのに” と思う、親子の情愛・命の重さを痛切に感じるのは私だけだろうか?語り尽くせない一の谷合戦である。

朗読 山本陽一様にお願いした。時に激しく、時に静謐に思い入れ深く朗読して頂いた。

今回の来聴者に、フィンランドから日本の近世文学を研究に来られてる方がみえた。      御本人言:日本中世文学の平家物語に興味があります。今日の語りはとても魅力的、不思議な感じがしました。又聴きにきたいです。

寒波の折にもかかわらず、足を運んでくださった方々に感謝です。


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