Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

レーシックその後

2010年03月26日 | わたくしごと
 というわけで、ご報告が遅れましたが、無事レーシックを受けて参りました。

 施術日は22日。まず視力測定をもう一度やって、適性検査のときと変わりがないか確かめ、その後手術室のあるフロアーへ6~7人のグループで移動。
 そこで医師のチェックを受け、点眼麻酔をしてもらい、各自受ける手術の機械がある部屋へ行き、順番を待ちます。

 私はどうやら麻酔の効きが今イチだったようで、入室直前に追加でさしてもらった麻酔もまだ「しみる」感じが残っていたのですが、だいたい目のオペ自体初めてだし、こんなもの?と手術室へ。

 手術室では医師以外に5人くらいのスタッフがおり、これまた手慣れた感じでさっさと患者を施術台に寝かせ、目の周囲を消毒し、タオルで身体をくるみ(これで動けない)、心の準備をする間もなくスタート。
 
 私は手術中は完全に無痛だと思っていたので、特に眼球が動かないように?する器具をぐいっと眼球に押し当てられたとき、「痛い!無痛じゃないの!?」とびっくり。しかもやっぱり麻酔の効きが十分でなかったからか、チリチリとレーザーを当てている感触(痛い、というほどではない)がわかる上、いかにもレーザーで焼いているという臭いもあって、プチパニック。
 でもそんな私をよそに、周りは淡々と作業をすすめており、「はい、じゃー次左ですね~」と左目の手術へ。「ちょっとこれ、痛過ぎるかも。こんなもんなの…?」と不安になり、手を挙げて伝えようとしたのですが、身体をタオルで包まれていることもあり動けず、そうこうしているうちに左目スタート!
 そして左目は右目よりもさらに痛く、エキシマレーザーを当てている50秒くらいがなかなか苦痛でした(「痛い!」と言っても止められないような雰囲気だったので、黙って堪えることに)。
 まあ、ここで痛いと言っても、施術自体は全体を通してもほんの5分程度なので、我慢できないほどではありません。痛みも、なんというのか、歯医者的な痛み?器具で抑えられる不快さ、嫌な臭い、嫌な音、響く痛み、そういうもろもろを含めた恐怖感という感じ。

 全部の処置が終わり、まぶしくてしみる目のまま、今度は安静をとるための部屋へ移動。目を閉じてリクライニングチェアに座り、そのまま30分ほど休みます。私はこの待っている間もなかなかジンジンと目が痛み、看護師が順番に痛み止めの点眼にまわってくるのがとてももどかしかったです。
 休憩の後、また医師の診察を受け、術後に始める点眼の説明を聞き、そのまま帰宅。帰りの電車は目を開けていることが苦痛なので、始発の東京駅からずーっと目を閉じて帰ってきました。

 一番痛かった左目は、家に帰っても我慢できない痛みがあったので、一回だけ痛み止めの点眼をしましたが、だんだんと良くなり、術後3時間ほどで「ちょっとまぶしい、しみる」程度まで軽減。就寝前の術後6時間くらいにはすっかり痛みも治まり、視界もくっきりはっきり。おお、これが噂の…ワンダホー体験。メガネ無しでコンタクトをしているようによく見える!

 翌日、術後1日目検診で計ってもらうと、これまで0.02くらいだった視力が、1.5にまで回復!1.5なんて小学生の頃以来ですよ。術後も日に日に視界はクリアになっていき、ちょっとドライアイはあるものの、快調です。

 去年もしデンマークの眼科で「もうコンタクトはダメ」と言われなければ、レーシックをやろうなんて、きっと考えてもみなかっただろうけど、結果、やってみて本当によかったです。年齢が若ければ若いほどいいだろうし、もっと早くにやっておけばよかったーと思うほど。まあ、今だからだいぶお手頃な価格になった、というのもありますが。
 レーシックを検討中の方、いろいろ不安はあるかもですが、私はおすすめしますよ~。

村上春樹の「Sydney!」

2010年03月19日 | おもしろい人・おもしろいもの
 日本に帰ってきて「あ~日本って最高!!」と感激してしまうところ。まあ、母の手料理だとか、温泉だとか、久しぶりの友達と日本語でたっぷりおしゃべりとか、色々ありますが、私をしあわせにさせる場所、それはやっぱり本屋さんです(そしてなぜかトイレに行きたくもなる場所)。
 あの選びたい放題、読み放題(買えば)な雰囲気ってば、「もう~どうしよう!困っちゃう!」と、つい一人なのにニヤニヤしてしまいます。

 私はべつに新書をこまめにチェックしているわけでもないし、小説だったら、けっこう気に入った作家のものをずっと読んでて飽きないような人なので、むしろたーくさんの選択があればあるほど「困っちゃう」わけですが、とくに量も選択肢もあまりない海外生活なので、ある意味で「飢え」の後の「豊富すぎて困っちゃう」は、もう、脳内エンドルフィン大放出状態。ハイってやつですね。
 
 そんなハイ状態の先日買った本が、村上春樹のオリンピックトラベルルポ「Sydney!①コアラ純情篇/②ワラビー熱血篇」。今さら2000年のシドニーオリンピックってのもどうなんだって言われそうですが、でもこれがとてもおもしろいです。
 この人のトラベルルポは、スコッチウィスキーの醸造所をまわる「もし僕らの言葉がウィスキーだったとしたら」というのも読みましたが(ぐっさんありがとう!)、これもほんと素晴らしかった。ただ飲んでうだうだ言ってるだけじゃん、って気もしないでもないですが、そこはあれですよ、村上流哲学がそこはかとなく…(って酒好きを擁護しようとしてる?でもいいの、酒と旅のルポなんだから!)。
 で、Sydney。これはもっとちゃんとシドニーオリンピックの(村上的視線からの)舞台裏が書かれているだけでなく(実はそこはそんなにおもしろくないけど)、「だいたいオーストラリアってなんなんだ」という、生い立ちからして奇妙な国と島(の生き物)について、かなりシニカルに書かれていて面白い。
 特に、はじめ偉大だったけどだんだん衰えボケてきた父イギリス、明確な自我と目的があって大喧嘩の末、父の家を出た兄アメリカ、そして兄にばかりかまい、愛情をかけてくれなかった父に一生懸命振り向いてもらおうと尽くしてきた、アダルトチルドレンな弟オーストラリア、そのかわいそうなオーストラリアの自我確立と成長を書いた「精神病理的に見たオーストラリアの歴史・村上簡略版(②ワラビー熱血篇より)」とか、なるほどーとお勉強になります(って私がその辺の歴史に疎いだけなんですが)。
 
 本物の村上春樹ってあまり知らないけど(小説とルポしか読まないから。それもなんとデンマークに来て初めて!)、本だけ読んでいると、やっぱりちょっとこの人ってかっこいいなあと思う。自国のことに詳しいのは言うに及ばず、他国の事情もけっこう把握してて、外国人ともクールに自分の言葉として英語でディスカッションできるところとか(その意見が正しいかどうかは別としても)。皮肉にもさらっとクールなジョークで返しちゃったり。 
 時々みかける、自分大好きな国際人(と思っている)な人と比べると(って、日本を代表する小説家と比べることもないんだけど)、やっぱこうでしょ、国際人ってのは、と言わせるものがありますね。クール。デンマーク語で言うとこのSejってやつです。

 そんなわけで「Sydney!」、オーストラリア大好き!コアラ最高!という人にはちょっと皮肉がきつめかもしれませんが、私のように「え?オーストラリア?よくわかんないし別にそこまで行きたいって気もしないかなあ。あとシーシェパードとかグリーンピースとか、オージーと関わるとめんどくさそうじゃん?」という人にはおすすめです。私はこの本でオーストラリアにちょっと興味を持ちました。まだ「絶対いきたい!」とは思わないけど。

レーシックをうけるぞ、の巻き

2010年03月19日 | わたくしごと
 大黒柱の身分でありながら、年末のブダペスト旅行での散財などもろもろの出費のせいで、まあ今回は見送りで…と思っていたのですが、「どうせヤルつもりなら、早いうちにヤッチマイナ!」という、またしても母の後押しのお陰で、日本滞在中にすることになりました、レーシック。

 まずは、昨年レーシックを受けたという友達から色々教えてもらったのですが、ちょうどその日は親知らず同時2本抜歯直後で、若干弱気になっていたこともあり、「レーシックを受けたその日がとにかくつらかった」という話を聞いて、すっかり及び腰に。
 人によって術後の痛みや見え方というのは様々なようですが、友達は術直後~翌朝まで「とにかくまぶしくて、目がゴロゴロとして痛いようなかゆいような、それで涙がでて仕方なかった」とのこと。また「今はやってよかったと思ってるけど、でももう一度やるかって言われたら、かなり悩む」とも。

 昨秋からコンタクトからメガネ生活になり、でも慣れるとメガネでもそこまで不自由は感じないし、もともと私、メイクのりしない印象の薄い顔ということもあって、まさに「メガネは顔の一部です」的に、メガネおしゃれは好きな方でした。
 でもやっぱり夏はメガネがあるとうざったいし、温泉やプールも裸眼だと不便。別に目が悪くなくても、だてメガネでおしゃれはできるし、やれるうちにやっておこうかな…、とりあえず適性検査だけでも受けてみよう、と決意。

 そして友達も受けた、有楽町にある品川近視クリニックというところへ昨日、適性検査へいってきました。ちなみに検査は無料で、フリーダイヤルの電話から検査、手術日、手術翌日検査などを一斉にブッキングできるようになっており、すごく簡単です。

 ドキドキしつつ訪れたクリニックは、見た瞬間「Hold da op!(あんれ、まあ)」という感じで、大変立派なところでした。
 まず、JR有楽町駅目の前のビル(丸井が入ってる)の2フロアーまるごとクリニックなのですが、真新しくきれいなレセプション、だだっ広いフロアーに30台くらい並んでいる最新検査機器、やたらと多いスタッフ、と、あんなクリニック初めてみました。
 検査は全部で10種類くらいあるのですが、みんな流れ作業で、まるで工場のラインのようです。見ているとスタッフは完全にマニュアル教育されているようで、どのスタッフもロボットのように同じ説明を患者にしており、ちょい不気味。
 近代的施設で、だいたい年格好も同じ20代の若いスタッフが、同じ白衣で同じように経ち振る舞い、超効率的に患者をさばいているんですもの。妙に効率が良いのも不気味です。病院というよりはまさに工場。
 あまりにマニュアル通りなので、ちょっと好奇心(というかいたずら心)も手伝って、マニュアル通りの手術説明を受けていた最後に2~3質問をしてみたら、急におどおどしだしたのがウケました。患者に質問されてきょどってどうする!マニュアル通りにやってるからだよ…。(でもこの完璧な効率的マニュアル対応のお陰で、「ここなら完璧にきちんとやってくれそう」という安心感を得られたのも確か)
 
 というわけで、事前の説明通り3時間弱ですべての検査は終わり(最後の眼科医の診察で40分ほど待たされたのも含めて)、私の両目は手術を受けるのになにも問題はないとのこと。 
 ちなみにデンマークで診断された「角膜性血管新生」は、日本の眼科医曰く「あ、全然大したことないね」とのことでした。デンマークでは「0が正常、10が最悪としたら、8くらい」と言われたのに!!どっちを信用していいのかよくわかりませんが。

 友達が受けた手術はイントラレーシックというもので、最も症例数も多く、一般的なものなんだそうですが、その友達の「つらっかった体験談」で、すっかり弱気になっていた私は、悩んだ末、イントラレーシック(17.5万円)ではなく、Zレーシック(アマリス)という新しい機械を使った手術を受けることにしました。お値段は少し高くなって22万円。
 この2つの違いは、角膜を剥がしてフラップ(蓋)を作る際に照射するレーザーのきめが細かく、これまで点線で当てて力を加えて剥がしていた従来のものに比べ、力を加えることなく剥がすことができ、さらにレーザーの照射力も小さくて済むことから、角膜への負担がこれまでの50%から30%程度に抑えられる、とのこと。
 また、術中眼球は固定していても、緊張感からどうしても動いてしまい、従来のものでは、エキシマレーザー(角膜屈折矯正レーザー)の照射角度を2次元方向(縦、横)の動きにしか修正ができなかったそうですが、それが4次元だかそれくらいまでできるようになり、より正確に照射ができるようになった、と。

 まあ、私はこの新しい方を選びましたが、その理由としてはまず、術後の痛みが少なく、角膜に優しい方がいいから(これまでコンタクトの乱用とかでさんざん目を痛めつけてきた気がするし)、そして保証期間がイントラレーシックより3年ほど長く、13年になるから(視力がもし再低下するようだったら、再手術を受けることができる)で、そこに4.5万円の差額ならまあ、払ってもいいかな、という。
 でもほとんどの人は従来のレーシックを選択して、術後も数日で症状も落ち着き、大きな合併症を起こしていないし、その友達も結果には満足しているので、実はこの2つにそこまでの差があるかっていうと、そうでもない気もします。
 「でもでもやっぱり目は取り替えきかないし」、という安心料的なものなのかな。(どの手術方式でも視力は1.2くらいまでは上がるんだし、合併症も出る人は出るだろうしね)

 というわけで、手術は来週、3月22日。当日は術前後の検査や術直後の安静も含めて2時間ほどだそうです。施術自体はなんと10分程度。早!!一体あのクリニックは毎日、何十人の患者をさばいているんでしょう…。

 友達曰く「手術翌朝目が覚めた時、”ワンダホー”だよ」とのことで、うーん、楽しみです。

親知らずその後

2010年03月17日 | わたくしごと
 デンマークの歯医者で「抜きましょう、3000krです」と言われた、親知らずの抜歯。本日日本の歯医者で抜いて参りました。

 結局、軽く虫歯になっていた左下以外にも、上の両サイドにも親知らずがあり、「どのみち磨ききれないし、歯並びが微妙に変わってきているから、いつかは抜いた方がいい」とのことで、上下3本を抜くという、壮大なプランです。
 いいのか?!大丈夫なのか?!そんなに抜いて!と、不安もありますが、でもいつかその親知らずに虫歯ができて、腫れたりひどいことに”デンマークで”なることを考えると恐いし、「保険が使える今のうちにヤッチマイナ!」という母の後押しで決断いたしました。

 当初はさわやかイケメンの歯科医が担当だったのですが、真横に生えていて、かつ神経にも近く、ちょっとリスキーな手術ということで、院長が施術してくれることに。
 患者さんには痛いこと平気でできるくせに、自分の痛みにはめっぽう弱い私は、診察台に載った途端、心拍数上昇、にわかに手まで震えてくる始末。まったく歯の治療ってなんであんなに恐ろしいんでしょうね(いや、治療はなんでも恐ろしいんでしょうが…)。
 でも表面麻酔(今回はバナナ味)の他に、最新技術とかいうレーザー麻酔?をし、その後通常の麻酔という3段方式。おかげで痛みはほとんど感じず、しかもベテラン院長の早業で、え、もう?!と、瞬く間に左上下の親知らず抜歯終了。
 
 抜歯自体は40分ほどで終わったのですが、その30分、特にややこしかった左下(真横に生えてたやつ)を抜く際、拷問かというほど口を横に縦に引っ張られ、それが痛かった(だって表の皮膚は麻酔効いてないもの…)。

 今日から3~4日は激しい運動およびアルコールの摂取はだめ、ということで、日本に来て以来飲み続けだったこともあり、いい休肝期間になりそうです(とか言いつつ、昨日は飲み納めと称して、おいし~い焼酎と薩摩料理をたっぷりいただきました)。そしてあわよくば、流動食ダイエットで減量とかできたらなあ、と(たぶん食欲に負けるけど)。

 あ、ちなみにお値段は抗生剤や痛み止め、消毒用含嗽薬も含めてなんと6800円。安い!!日本でやってよかったー。

マカオ&香港ツアー 2

2010年03月10日 | 旅の話



 2日目。マカオ市内観光。小雨の降る中、世界遺産のセントポール天主堂跡などを見学。
 マカオはついこの前までポルトガル領だったということで、古い建物はポルトガル風とのこと。でもけっこうみんな外壁とかきれいにしてあるせいか、なんというかディズニーランドっぽいです。




ふかひれ?を洗っているおばさん

 昼ご飯もポルトガルにちなんでポルトガル料理のビュッフェだったのですが、サーディンのグリルやら肉と野菜を煮込んだものなど、ポルトガル?でもちょっと中華なテイストのものをいただきました。

 昼食の後は宿泊先ホテルの隣にある、Sandsという巨大なカジノ見学へ。
 カジノというと、どうも007の影響か、タキシード紳士の横に、黒や赤のカクテルドレスを着た金髪女がタバコをくゆらせている、というイメージですが、まあ、見学できるようなところは、「カジノ」というより、「賭博場」。ドレスコードは「タンクトップやサンダルは不可」という最低限のものはあるものの、お客さん(ほとんど中国人)は「仕事あがりにちょっと来たよ」くらいのラフさです。


右が泊まったホテル。左がカジノSands。

 とはいえ、場内はとーってもきらびやかかつ、バブリーな雰囲気で、東京に移住してうん十年、しかしコアは鹿児もん(鹿児島人)の母は、「なんかおっかないよ…」と、きらきらの電飾にすっかり怖じ気づいておりました。
 なーんだ、カジノなんてこんなもん?なんて勘違いする一歩手前、ガイドさんが吹き抜けのずーっと上を指差し、「VIPルームはあそこです」と。なるほど、下々の者たちとは入り口も何も違うということで、もちろんそのVIPルームでは007な世界が繰り広げられ、毎晩うん百万ドルというお金が動いているそうです。
 ちなみに、マカオに最近進出してきたアメリカ(ラスベガス)資本のカジノは、世界的セレブも足を運ぶそうで、ガイドさん曰くGrand Macauあたりは某北の国の息子さんが豪遊してたりするそうです。気の毒な北の国民…。

 さて、カジノに興味もなく、夢も買わない私は、一足先にホテルへ戻ることに。せっかくだし、いいと噂のマッサージでも受けてみよう、とホテルのスパサービスを調べると、なんと最安値が足ツボで1万円ほど、全身マッサージとなると2万以上です。高い。
 しかたないのでマッサージはあきらめ、ホテル近所に一人で散策へ出かけると、路地裏に何やら怪しいエリアが。薄暗くて、間違っても女性が一人で足を踏み入れるような場所ではない感じ。が、よく見るとその路地にマッサージ屋が数件並んでいるではないですか!しかもお値段がホテルの20分の1なのです。
 どうする、まだ夕食の集合までには時間がある、しかもホテルでマッサージをあきらめたけど、午前中の徒歩観光でなかなか疲れている、でもここ本当に大丈夫か?変な薬打たれて寝ている間に身ぐるみ剥がされたりしないかしら…と3分ほど店の前で悩みましたが、「とりあえずいってみよう!」と、一番危なくなさそうなところへ入ってみました。

 店内は実に日本のカラオケ屋にそっくりで(内装から間取りまで)、個室に案内されて待っていると、若い娘さんが男性用トランクスとタオルを持ってやってきました。




薄暗い。

 そもそも健康ランド以外でマッサージを受けるのが初めての私は、勝手がわからず、これに着替えるの?上着も脱ぐの?と聞いても、娘さん英語もまったく通じず、結局洋服を着たままマッサージ開始。
 マッサージ自体は指圧系のなかなかいいものだったんですが、カラオケ屋のような店の薄暗い地下の個室で、隙だらけで横たわっていることもあり(しかも私がどこにいるか母やツアーの人達は知らないし)、とてもリラックスはできませんでした…。でもまあ、終わった後はなにか大きな経験をしたような、「やってやったぜ」的な達成感。ちなみにマッサージ代(全身按摩)は45分で108マカオピカタ(1300円くらい?)でした。安い。

 怪しいマッサージ小屋を出ると、すっかりその怪しく薄暗いエリアにも馴染み、余裕でローカル民のようにローカル中華ソバ屋に入り、よくわからない中華ソバ(日式拉麵と書いてあった)を食べ、ビールを飲んできました。



 今回思ったのが、アジアって楽ちん。ちょっと恐いところもあるかもだけど、中国とかなんとなく書いてあることは読めるし、白人社会にいるときに感じる肩がこる感じというか、そういうのがなく、そのまんまでいけるところが楽。ちょっと中国語勉強しようかとか思ったほどです。


人相うらない。

 そんな感じで、マカオ2日目終了。翌日は香港へ移動です。


マカオの交通手段はスクーター。

マカオ&香港ツアー 1

2010年03月09日 | 旅の話
 2008年のイタリア以来、2度目の母との海外旅行ということで、きっと喧嘩のひとつやふたつでは済まないだろう、とは予想していましたが(前回派手に喧嘩したので)、時々バチバチッと火花を飛ばしつつも、まあ楽しく過ごしております。

 まず一日目。午後15時の便なのに、心配性で旅慣れない母のせいで成田には11時半着。飛行機の中では「ちょっとビール頼んでよ」「(機内の映画サービスで)韓流のドラマとかないの?メロメロのやつ」「寒い。膝掛とってきて」「やっぱ音楽がいい」など、娘をまるでお抱え添乗員のようにこき使いまくり。
 初めて乗ったキャセイパシフィックは貧乏SASと違って機内サービスがよく(やっぱアジア系はいい…)、映画もまずまずのチョイス(そして一斉上映ではない)。TVシリーズも私とヨナスが大好きな「Will&Grace」や、イギリスの番組「Top Gear」が!(デンマークを離れて何が淋しいって、この番組をヨナスと観れないこと)
 
 さて、成田から香港までは5時間。以外に長い。けど香港、実はベトナムやフィリピンに近いっていうんですから、そりゃ遠いはずです。ちなみに時差は1時間です。
 途中かなり揺れたので一瞬、神に祈ろうとしましたが(母は酔っぱらって谷村新司を聴いていて気付かず)、無事香港空港に到着。そこからすかさずバスとフェリーを乗り継いで、今夜の宿であるマカオへ移動です。
 「噴射飛航」と書いて英語ではジェットターボというフェリーで、マカオまでは1時間。これもまたものすごい揺れでしたが、途中で見かけたおもしろいポスターやサインに意識を集中させて乗り切りました(母はまた寝ていた。どこでも寝る)。


気になるポスター。

 マカオはいわずと知れたカジノの街。フェリーがマカオに近づいていくにつれて、きらびやかなネオンで埋め尽くされた建物がどかーんと現れてきます。もう、なんていうか、温暖化とかどうでもいいよね、こうなったら(?)という豪華絢爛ぷり。グリーンピースとかも、イルカとかクジラはもういいから、まずここ攻撃しようよ、って感じ?

 そんなわけで、私達が泊まったのもカジノホテル。いや、ツアーの広告には「カジノホテルに泊まる!」などとアピールされていましたが、マカオのほとんどのホテルにカジノがあるので、実は別に珍しくもない様子。
 それでも宿泊したGrand Lapaというホテルはなかなか立派で、常にボンビー旅行で2~3つ星ホテルに素泊まりの私としては、そんなにいいホテルに泊まったのはシチリア新婚旅行の最終日以来でしょうか。シチリアだって4つ星だったけど、このマカオのホテルはそれより断然すばらしい。ツアーだから安くなるようなものの、普通に泊まったら高いんだろうなあ。
 ちなみにちょっと中程度以上のカジノホテルのロビーには、だいたいいくつかの高級ブランドブティック(シャネルとかヴィトンとか)が入っています。なぜ?「ちょっと暇だったし、急に思い立ってカジノ遊びに来たけど、(VIPルームに入る)ドレスがないわあ」というご夫人のためでしょうか…。
 
 ともかく、地元立川から一日がかりでやってきたマカオ。1日目は移動のみで、ホテルに着いたのも24時すぎ。すばやく就寝です。翌日はマカオ市内観光です。

DVDをのんびりと

2010年03月07日 | おもしろい人・おもしろいもの
 日本でしたかったことのうちに、「レンタルビデオ観まくり」がありました。

 デンマークにもビデオ屋というのはあるにはあるんですが、日本のあの品揃えには到底及びません。日本語字幕で、または邦画を、有名なものよりむしろミニシネものを、こたつに入って、もしくはベッドの中で、観たいのじゃー!!と、ずっと思っていたのがやっと実現。

 まずはコンビニでじゃがりことプリンを買って(このコンビニの味も恋しかった!!)、DVDを数本借りてきて、新発売の「シルクヱビス」を冷やして…準備オッケー!

 そんな「気の済むまでDVD鑑賞」の記念すべき一本目は、織田裕二&天海祐希主演『アマルフィ~女神の報酬~』です。
 織田裕二。「踊る~」とか鬱陶しくて好きじゃなかったんですが、今回の外交官役はなかなかかっこ良かったかも。というか、孫にも衣装、織田裕二にもイタリアンスーツ、ってとこでしょうか。
 ストーリー的には若干無理があったものの、イタリア、特にローマの景色がすばらしかったー。しかしタイトルのアマルフィが実はあまりそこまで映っておらず、あれ?って感じですが。

 映画を観つつ、2年前に行ったローマで通った道、見た建物がたくさん出てきて、「あー懐かしい!行ったよ日本大使館(結婚に必要な証明証を取りに1日に2度も…)!テルミニ駅からタクシーで行って20ユーロもぼったくられたねー」とか、甦る私のほろ苦メモリーinローマ。

 そしてアマルフィといえば、お友達Gさん&ゆきこさんの、「イタリアの熱海ことアマルフィどたばた旅行記」も思い出され、「Gさん達の泊まったぼったくりホテルはあの辺なんだろうか」など、色々と思いを馳せつつ楽しく鑑賞。

 結論、たくさんの有名な建物や場所が映されているので、ローマおよびアマルフィでの、酸いも甘いも様々な思い出も甦る映画。そしてやっぱり「イタリアいいとこそれでも行っとけ!(たとえぼったくりにあっても、スリにあっても、押し売りにあっても)」と思わせられること請け合い(たぶん)。

 ちなみに今回セレクトしたDVDは『少年メリケンサック』、そして「まだ観てなかったの?!」と驚かれること必至の『かもめ食堂』、あとは大好きな作家サガンの生涯についての『サガン~悲しみよこんにちは~』、あとリアルドールを彼女にしたモテない独身男の映画『ラースとその彼女』。

 昨日買った本もあるし、日本語をむさぼるしあわせな毎日です…。ああ…。

やっぱ日本だねえ

2010年03月04日 | 旅の話
 3月2日に帰ってきました、日本。

 グレーで陰鬱なデンマークよさらば!と思ってやってきたのに、着いた日は東京も寒く、特に日本の家は北欧のように造りがしっかりしていないので、寒い寒い。家の中なのに息が白いって・・・。

 毎年帰省初日恒例の、実家のアホ犬うずしおに警戒吼えされ(命の恩人に向かって・・・)、隣町の温泉へ行き、お寿司を食べ、ロングフライトの疲れを取りました。
 昨日は市役所にいって住民票を移して保険証を作り、ユニクロなどに母といって買い物。1年恋焦がれた本屋とCDショップへ行って散在し、ふらりと入った伊勢丹のシャネルでなぜかフルメイクを施され、日本人スタッフのサービスのよさに調子にのらされ、うっかり化粧品をいくつか衝動買い。きれいなメイクで気分もいいので、その後すてきなワインバーで飲んで食べて(お一人様が市民権を獲得したのはうれしい!)、深夜にタクシーで帰宅、と、さっそく東京エンジョイしております(そして今日は若干二日酔い)。

 今日は帰省の大きな目的でもあった、歯の治療へ。日本すばらしい!入念な検査、丁寧な説明と治療、最新のレーザー治療とかで痛みもあの嫌な音も少ない!親知らず抜歯に向け、昔顎関節症になった既往に配慮し、しっかりCTスキャンまで撮って調べてくれましたよ。しかも歯医者はイケメン。どうよ(歯科衛生士もかわいい)。
 CTの結果、神経に歯根が近いものの、口腔外科でする必要もないだろうとのことで、再来週に抜歯することになりました。1週間ほど腫れたりするとのことで、それまでにおいしいものを食べて飲んでおこうと思います・・・。

 さて、そんな順調な日々ですが、唯一残念なのはiPhoneでメールなどせっかくのネット機能が使えないこと。地元立川が田舎過ぎるのか、無料Wi-Fiが飛んでないんですね。しかも去年は不安定ながら実家でWi-Fiをキャッチできていたのですが、今年は消失!なのでメールチェックもこうして漫画喫茶です。(ついでに7SEEDSとか続きが気になっていた漫画が読めてうれしいけど)


 明日はやっとこ念願の美容院です!のびのびヨーコ=オノ状態をしゃっきりさせてきまーす。

出発前の完璧デート

2010年03月01日 | わたくしごと
 洗濯機を4回回し、家中のリネンを新しく替え、掃除機をかけ、鏡を磨き、ヨナスの髪を切り、ヨナスのために大量のフリカデーラ、餃子、ミートソース、ラムの煮込み、その他食材を冷凍庫に詰め込み、何が入っているかわかるようにメモを冷蔵庫に貼り、日本へのお土産がほとんどを占める荷物をスーツケースに詰め…。1ヶ月半も離れるので色々準備も大変です。

 さすがにそんなに長く離れるとなると淋しいので、一昨日からヨナス孝行をしています。昨日日曜日は天気もよかったので、ふたりで街中の湖前のカフェでブランチをとり、その後Statens Museum For Kunstまでふらりといってみました。

 この美術館、無料で入れる常設展がかなり広く、外に広がる公園を大きな窓から眺めつつ、とても気持ちいいです。常設展を見て、ミュージアムショップであれこれアートブックを見終わると、カフェとなりのホールでジャズ&ラップコンサートが催されていました。

 ジャズギタリストのTao Nøjgaardが出すお題で、Pede Bというラッパーが即興を繰り広げていくわけですが、歌詞の内容がドラッグ、犯罪といったシリアスなものでなく、なんだかスタンドアップコメディーを聞いてるようなラップ(いきなり最初のお題が”ヨガ”だったし)。
 この日は赤ちゃんから小学生くらいの子供もたくさん来ていたのですが、みんなノリノリで喜んでいて、バンドのすぐそばまで来て踊ったり、吹き抜けの明るく開放的な会場ということもあって、とーっても自由でヒュゲリ。
 途中にはスペシャルゲストの別のラッパーも登場したのですが、彼は1歳の息子を肩車したまま、「断乳に成功し、子供を押し付けて週末オーフスへ行ってしまった奥さん」について熱く歌い、そんなお父さんのラップに始終ニコニコでノリノリの赤ちゃんといい、超デンマーク的ゆるい楽しいコンサートでした。
 白ワインを飲みつつ、そんなコンサートをヨナスとまったりコンサートをエンジョイし、久々のパーフェクトデート。


Rappin' babysitter


すでにラップになじんで全身でリズムをとっていたベイビー。

 寝る前に「なんで今までこういう週末がもっとなかったんだろう。もっと外に出て色々した方がいい」とヨナス。長くはなれるから、その前のふたりの時間をしっかり有意義に使うために、という目標があっての素敵な週末だったけど、そうじゃなければやっぱりだらだらした、「えー、家でいいじゃん」とか「もう帰ろう、疲れるから」となりがちな我々。
 これからはもっと一緒に色んなところへ出かけて、いい時間を過ごそう、と誓ったのでした。

 さて、ただ今の時刻午前9時。フライトまであと6時間少々です。たった今仕事に行くヨナスをお弁当と一緒に送り出したので、これから家の片付け、最終パッキング、あと私が唯一作れてヨナスも大好きなガトーショコラを作って出かけます。

 それではデンマークのみなさん、今度はぴかぴかの春に会いましょう!(桜祭りの頃かな?)4月11日帰国予定です!
 そして日本のみなさま、無職で暇人の私なので、たくさん遊んでくださいね~!

*トップ写真
この冬、凍結して人が上を歩いたりスケートしたりしていた、街中の湖。
こんな機会は滅多にないし、日本に行く前に歩いておこうと思ったけど、ここ数日0度を超えて雨も降ったので、危ないのでやめました。