Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

ギャルかおばさんか。

2008年02月28日 | おもしろい人・おもしろいもの
 最近すごく気になるTVチャンネルがあります。それは、ヨナス曰く「女のみるチャンネル」の、kanal4というチャンネル。

 昼間にこのチャンネルを観ていると、だいたいアメリカの「Ten years younger」とかプロのスタイリスト、美容師、メイクアップの力で、女終わっちゃったよな女性を変身させる番組(だいたい最後に変身した女が自分の姿をみて泣く)だとか、オプラとかそんなのがやってるのですが、夕方くらいになると「ゴーストウィスパー」(自縛霊が見える主人公が霊に代わって生きている家族などにメッセージを届ける)や「グレイズアナトミー」(米医療ドラマ)などおもしろいアメリカンドラマが始まります。

 で、いわゆるゴールデンタイムになると恋愛サバイバル番組、たとえば、リゾートホテルに男女数名が滞在してその破廉恥な恋愛の発展模様を映しているものだとか(観たことないけど)、「ヤングマザー」というティーンエイジで子供ができちゃった母の様子を紹介しているもの(これもCMはよく観るけど実際観たことがない)などがやっているのですが、そういう下世話な番組をこれまであまり観て来なかった私が、今ちょっと気になっているのが…「The Age of Love」という番組。

 よくある、お金持ちで尚かつ美男子の男が数人の女の中から一人を選ぶ、という企画の類いなのですが、この番組では立候補者?の女性達がまず40代以上と20代グループに分かれているのです。
 40代と言ってもそりゃーもう、その辺の若いだけが取り柄のギャルなんて足下にも及ばないような、美しく、大人の色香を備えた美女達で、なんと最高齢は48才。たしかにシワなど見えるものの、それすらなかなか雰囲気ある女性たち。
 対照的に20代グループは、さすが若さが売りだけあってきゃぴきゃぴ、露出度も高し。40代女性の持つ大人の色気、テクニックがなくてバカ丸出しなのですが、若さゆえのガッツとまっすぐさで王子にアタック。さあ、この40代と20代の美女達の中から、30才の彼は誰を最後に選ぶのか?!
 という趣旨の番組なのですが、30代目前、気持ち的にはかなり40代に近いものがある私としては、もちろん40代にがんばって欲しい、と毎回固唾をのんで行く末を見守っているわけです。
 
 番組の中では20代も40代も同じホテルに宿泊し、毎日王子からかかってくるデートのお誘いを待ちわびているわけですが、さすがアメリカな番組だけあって、みにくい女同士の軋轢などもあるわけです(「小娘が!」とか「48ってありえなくなーい?ほとんど彼の母親じゃーん」とかの罵りあいなどなど)。それもそれでまたうまくそれぞれの年齢の視聴者を熱くさせるものがあり、「あーこんな下世話な番組…」と思いつつ観ちゃうんですね…。

 しかし、(くどいようですが)40代よりな私としては、20代が必死に王子の気を引こうとあれこれしている横で、「私の年齢ではこういう時どうするべきかわかってる。自分を振り乱してだなんて、私の年齢の女がやることじゃないわ」と潔くも余裕の笑みで、かといって卑屈でもなんでもなく若い女と王子がいちゃついていく様をクールに見ていたり、やっぱりそんな40代を「すげーー!」と尊敬のまなざしで見てしまうわけです。
 20代ギャルも初めは「あのオバさん!うちらってばピチピチだもんね!」と余裕を見せていたものを、だんだんと畏敬、そして焦りをもって見始め、でもその焦りっぷりもまた王子にとってはかわいい、と。

 肝心の王子はというと、まあ、「のうみそまで筋肉くん」な感じの、いかにもこの手の番組に出てそうなやつなのですが(「誰も傷つけたくないんだ」ってアホか)、「男なんて30過ぎてもまだお子さま」という、森瑶子女史の言葉に当てはめて言えば、まだもなにも全然お子さま風で、明日の最終回では間違いなく20代の女を選ぶことでしょう。私の予想。

 一体この番組を、どれだけの熟女が熱い思いで見守っているのか(ほとんどがやらせとはわかっていつつも)。そしてその熟女に負けない勢いでTVにかじりついている私。何か?

 ちなみにヨナスに「ねえ、頭がわるくて若いぴちぴちのギャルか、セクシーでテクニックのある大人の女、どっちがいい?若い方はピュアでまだきれいなんだけどバカなの、でもオバさんの方は経験がある分色々知ってるけど、その分計算高いっていうか、ずる賢い部分もあるの。どっち?」と聞くと、「ど…どっちもいやだ…」とのこと。…へたれめ。

SALである必要ないし。

2008年02月28日 | わたくしごと
 日本で買ったRadioheadの新アルバムを、間違って船便の荷物に入れてしまい、ぐああ!早く来い!と後悔していたところ、今日届いたSAL便の荷物を開けてみると中にはRadioheadが。あれ?!と思って荷物を調べてみると、別に急ぎでもなんでもないマンガ、文庫本、CD、納豆発酵マシーンが…。ああ、伝票貼り間違えた…。

 てことで、今すぐ必要な味噌だのうどんだのの日本食の段ボールは到着まであと2ヶ月。味噌が赤道近辺を通過する際に爆発しないことを祈ります…。

祝4周年ラム

2008年02月26日 | おいしいもの
 先日は、我々が出会って4周年ということで、恒例の「ラムをどーんと喰らう」をしました。

 なぜラムなのかよくわかりませんが、ノアブロ(=アラブ)に住んでいる利点を利用し、ハラル肉(ムスリムの人が食べるお肉)専門スラクターで股一本買いし、なんとかぎりぎりオーブンに入れて待つこと1時間半。おいしく焼けました。

 今年は、ぐっさんが去年の夏に一人、南フランスへ「セルジュゲンズブール男修行」しにいった時に買って来てくれた、「二人の特別な日に飲んでくれ」という赤ワインを開けました。とてもフレッシュな若いワインで、おいしかったです(でもあと何年か置いといたらもっとおいしくなったかも)。ぐっさん、ありがとう!

 当分、残りのラムを食べ続ける日々が続きそうです。でもラム好きなので嬉しい。


ラムの焼けるにおいが気になり、うろうろするたび。キッチンの台にのらないでください。

狙われてます。

2008年02月26日 | おもしろい人・おもしろいもの
 毎回毎回、患者指導で取り出す際に、いつも気になるこのパンフレット。
中はインシュリン注射の注意書きなどが書かれているのですが、なぜこの表紙…。

 ヨナス曰く、「デンマークではそういう”遊び”はないから…、深い意味はない」らしいけれど、でももっと他の写真でもいいんじゃないの?!

 すっごい理解不能です。


KK姉弟、東京へいく。

2008年02月26日 | 旅の話
 もう日本帰省からずいぶん経ってしまったような気もしますが、ちょっとヨナスとマリアさん(彼らの名字はKentorp KirkegaardでKK)が来てからどんな具合に日本で過ごしたか、振り返ってみようと思います。

 17日正午、ヨナス&マリアさん日本上陸。
 新宿駅ホームで「Vælkommen Maria&Jonas」のプラカードとデンマーク国旗を持ってお出迎え。やはりデンマーク人、大喜び。
 東中野の彼らのウィークリーマンションチェックイン、そして近所のスーパー案内後、新宿へショッピング。マリアさん、ユニクロと無印、ドトールにはまりまくる。そして周りが誰もデン語を理解出来ないのをいいことに、歌舞伎町ホストの品評会。
 夜、マリアさんの同僚で、東京のミシュランレストラン取材のために来ていたジャーナリストとそのカメラマンと一緒に、歌舞伎町の超庶民的居酒屋へ。
 この人、グルメジャーナリストなので(ミシュランレストランを日に6件、4日間回った)、すべての料理を一口のみ食べて後は残すため、高級料亭などから反感を買って大変だった、とカメラマン談。ミシュランに飽きたのか、居酒屋料理をなんともおいしそうに食べていた。

 18日午後、渋谷ショッピング。
 ヨナスはタワレコで輸入版CDを鬼買い、マリアさんはファイアーストリート近辺の洋服屋に萌え。夕飯は道玄坂の回転寿司。
 その後、新宿副都心へ夜景見物。東京の夜景にマリアさん「すごい!東京っぽい!!」と興奮。”ぽい”じゃなくて…。都庁にも上ったけど、展望台がもんのすごいチープなお土産屋さんになっててがっくり。



 さらに映画「Lost in translation」の舞台、パークハイアットホテルのあのバーで一杯飲もう!と潜入。しかしものすごい場違いな高級感と、チャージ2000円に怖じ気づき、でもせっかくだし…ともう一つのバーへ。夜景は十分きれいでしたが、一番手頃なグラスワイン(赤)で2000円…。Nettoで普段買ってるワインの倍ですわ。

 19日、六本木国立新美術館、そして青山。
 青山ではプラダやミュウミュウ、コムデギャルソンなどなどパワー(みるだけ)ショッピング。ヨナスはこの辺りから女子のショッピングに疲れ、不機嫌に。それと対照的に、超健康志向のマリアさんはオーガニックビーガンカフェの「pure cafe」で大歓喜。
 夜はお友達のhalfkidsさん宅で、彼女の友達のデン人&日本人カップルが集まったパーティへ。デンマーク人達はわいわい盛り上がり、私は子供たちと久々に戯れ、かなりヒュゲリでした。

 20日午後、ヨナス&マリアさんは原宿、私は実家の大掃除。
 彼らは原宿でコスプレ少女達を見物し、明治神宮、竹下通り、東郷神社、キャットストリートなども見たそう。
 夜はKanahei母との初対面(詳細は日記「母vsヨナス」で)。無事対面を終えた後は、地元お気に入りのバー「R」で祝杯。ヨナスはここでおいしーい珍しーい日本のシングルモルトを味わい、幸せに浸る。

 21日午後、へたれヨナスの疲労ピーク(時差ぼけ&女子ショッピングに始終付き合わされたため)。「もう一人にしてくれ!」と、別行動。私とマリアさんは思う存分、原宿&渋谷ショッピングをエンジョイ。女同士ショッピングは最高です。
 その後ヨナスとも合流し、婚約パーティ打ち合わせのため中目黒へ。目黒川沿いに超超かっこいい和菓子屋さん発見。お店といい、お菓子のパッケージといい、すべてが完璧に素敵なデザインで、我々感動。上の階にはカフェもあるのでいつか行ってみたい。(東京近郊の方でいってみた方、感想聞かせてください!)

 22日、鎌倉観光。 
 この日は極寒で、駅に着いた途端キオスクで重ね履き用にタイツを購入。江の電に乗って大仏見物し、ランチには雑誌に載っていた小町通り脇の店でフレンチ。値段も味も雑誌の情報と食い違い、後悔の¥3000ランチ。
 午後はレンタサイクルを借りて、竹林の美しいお寺や、長い石段の上にあるわびさびのお寺(名前忘れた。あじさい寺とも呼ばれる)を寒さに負けじと必死に自転車こいで回る。デンマーク人の彼らは久しぶりに自転車乗れて嬉しそう。


竹林の美しいお寺。


お寺とお寺の距離があるので、レンタサイクルは便利。

 夕飯はフレンチの反省(?)で居酒屋。しかしその前に小町通りでまた女子ショッピングにヨナスを付き合わせてしまったため、ヨナスついにキレる。姉弟喧嘩で重い夕食in養老の瀧。帰りの電車では、そんなヨナスの大人げない態度に私が説教。

 23~24日、西伊豆へ一泊温泉旅行。
 が、朝から雪。私の運転をまったく信用していない母は「絶対に車で行くな!」と大反対。でも車がないと不便だし…と、交通情報を調べ尽くし、意地で首都高まわり、伊豆は海沿いをゆっくり走行でなんとかホテルへ無事到着。
 ヨナス&マリアさん初めての日本の温泉体験。トルコ風呂で慣れてるから水着無しでもへっちゃらよ!というマリアさんは違和感なく、普通。平日だったし、お部屋風呂が売りのホテルだったので(我々は格安プランなので部屋風呂無し)、共同風呂はガラガラ。シャイなヨナスにはよかった。


浴衣は特大サイズで。

 お風呂上がりはヨナスにマッサージしてもらい、夕ごはんはお部屋で伊豆の海の幸!かなり豪勢な舟盛りも頼み、満喫。本当においしかった!


料理もとってもおいしかったです。


すごい新鮮で、歯ごたえぷりぷりの刺身たち。全部食べきれなかった…!

 「温泉に来たらね、まず着いてお茶を飲んで一服したらお風呂、夜寝る前にもうひと風呂、朝起きたらまたお風呂、合計3回は入らなきゃ」とマリアさんに伝授していたのですが、しっかり3回、私とマリアさんはお風呂を堪能しました。しかも夜は露天風呂で色々語り、なんだかんだで2時間くらい入ってたかも…。今までそんな風に彼女と話したことがなかったので、とてもよかったです。
 翌朝はまたお部屋で朝ごはん。このホテル、朝夕お部屋食、オーシャンビュー、舟盛り付きのおいしい食事で13650円は安い!
 帰りはあっぱれな快晴と、くっきり富士山をみながら高速ドライブ。高尾でおいしいお蕎麦を食べ、ついでに高尾山にも登ってみました(ケーブルカーで)。夜はKanahei実家でみんなで晩ごはん。

 25日午後は、青山のKanahei行きつけの美容院でマリアさんカット。日本人のsuperduperなサービスと、極楽シャンプー&マッサージでマリアさんうっとり。ふっふっふ、日本の美容室は世界一あるよ!
 ヨナスも美容院で合流し(待ちながらすごい熱心に男ヘアカタログを読んでいた、坊主ヨナス)、終了後また別のビーガン(完全菜食)カフェでランチを取ろうと提案するマリアさんに、ヨナス「肉が食いたい!ジャンクが食いたい!」と激しく抵抗。私もそろそろ、マリアさんに合わせたスーパーヘルシー料理にも飽きて来てたので、ヨナスと二人、原宿でラーメンを食べる。ラーメン、餃子、生ビール、これを共有できる人でよかった…と妙に嬉しくなったところで、中目黒の婚約パーティ会場へ。(以降は日記「婚約パーティ」参照)

 26日、前日地元へ帰る終電を逃した私は、ヨナス達のウィークリーマンションで一泊。6畳間に3人、朝ごはんはマリアさんの黒パンを食べつつ、ここはどこ?な不思議な感覚。
 私は家へ帰り、ヨナスは母校(?)早稲田へと思い出に浸りに(生協で早稲田マフラーを購入し、思い出のカレー屋で食べて一人ご満悦)、マリアさんは再び無印とユニクロへ。この辺になるとだいぶマリアさんも東京に慣れて一人行動ができるようになって来る。

 27日午前、新宿は花園神社の蚤の市。
 真冬ということであまり出店がないものの、古着物などマリアさん購入(寝間着用ガウンにするらしい)。ミスタードーナツで一服後、浅草観光へ。ランチは浅草寺の露天でお好み焼き(マリアさんのお気に入り)など食べる。
 浅草寺前のお土産屋通り(名前忘れた)でマリアさんが購入していたのが、和紙で外側がコーティングされている茶筒。和っぽい小花柄のものとかたいそう気に入っており、「これにお茶とかお菓子を入れてプレゼントにしたらすっごく喜ばれるわ!」と友達に沢山買っていた。外国人へのお土産アイデアとしては確かにいいかも。
 その後天気もいいので、千秋楽で盛り上がっている両国までのんびり散歩。国技館に入れず残念。
 夜、母と母の友達家族とともに国分寺の激うま焼き肉屋へ。二人とも日本で食べたおいしかったものはと誰かに聞かれると「焼き肉」と即答するほど、お気に召したらしい。さすがのマリアさんもやはり狩猟民族。

 28日早朝、築地市場見物(母も一緒に)。
 まぐろの競りを観に行ったら、外国人観光客がたくさんでびっくり。みんなすーごい写真撮りまくってました。



 母は電動車に何度もひかれそうになってたりしたけど(ものすごい勢いで縦横無尽にびゅんびゅん走ってる)、食材をあれこれ買ったり、まぐろを買い付けに来てたお兄ちゃんと仲良くなってたり、初めての築地の活気を楽しんでいました。
 そして朝ごはんには、築地で働いているというk子さんのお兄さんに教えてもらったお店、の横のお店(教えてもらったところはすごい行列だった)でおいしいお刺身丼を食べて築地を後に。
 Kanahei実家へみんなで帰った後は、朝早かったためパワーナップ。午後みんなでこたつでまったりした後、地元飲み友達のあやさん(あやという名前には飲める人が多いような気がする…)&浜ちゃんとこれまた地元の店で飲む。ヨナス、Kanahei実家に泊る。

 29日午後、ヨナスと私は極寒の中、小金井公園内にある「江戸東京たてもの園」へ。ランチはハイテク回転寿司で。マリアさんは狂言見物へ(意味がわからず爆睡とのこと。本当は歌舞伎に行きたかったが、チケットが取れなかった…)。
 夜はヨナスの早稲田からの友達クレイグが勤める出版社のイベントで青山へ。すごい外国人率のイベントで、東京のとある場所、時にちなんだ詩の朗読(英・和)とプロジェクターでの写真上映。妙におしゃれなイベントで、来ている人も素敵な人が多かった。

 30日、いよいよ東京最終日。マリアさんは午前から一人でパワーショッピング(代官山がお気に入り)。私とヨナスは「初心に戻ってデート」と銘打って、初めて一緒に行った小石川後楽園へ。
 思えば2004年2月、友達もおらず、春休み暇を持て余しているヨナスに「小石川後楽園で”黄門さまの梅まつり”がやってるから行ってみる?」と誘い、そこから始まってこんなところにまで至るとは…。
 あのとき群がって来る池の鯉に「お手!」と言った私の言葉を受けて、「ジャンプ!」と言ったヨナスに、うっかり国を超えた何か(笑いのポイント?)を感じてしまったのが運命の一瞬?なんか微妙…。


梅はちょっとだけ咲き始めてました。



 ともかく、快晴のこの日、まだ梅はほとんど咲いてなかったけど公園散策をし、初めてのデートで行ったさびれた感じのラーメン屋(は無くなって別のラーメン屋になってたけど)でランチをとり、その後恵比寿へ移動し、エビスビール博物館へ。
 この博物館、展示内容はカールスバーグ博物館とどっこいどっこい(のちゃっちさ)ですが、最後にエビスビールを生で飲めます(有料)。エビスの他にもチェコのビールやギネス、エビスのプレミアムものなども生で飲めるし、エビスファンのヨナスと私にとって最高でした。


博物館は入館無料です。

 帰りにはお土産屋で、冷たいビールを注ぐと恵比寿さまの持ってる鯛が赤く染まるという素敵なYEBISUグラス(1個500円)を購入し、チープながらもほくほくなデートでした。
 夜は最後の晩餐てことで友達Ricoおすすめ、西荻窪のマクロビカフェで晩ごはん。その日に限ってメニューのものがほぼ売り切れということで、ちょっと残念でしたが。
 私とRicoはその後西荻窪の立ち飲み系居酒屋で飲み、ヨナスとマリアさんは東京最後の夜に、東中野の超頑固オヤジ経営の、幻の日本酒を出すお店に入ってしまい、最後の最後にすごい体験をしたそうです。

 今回は東京に集中したいというマリアさんの意向で、2週間東京とその近郊の観光(と主にショッピング)をしたわけですが、2週間でも十分忙しかったです。
 あと何年後になるかわかりませんが、もしまた彼女が来る時には、今度こそ絶対京都(春か秋!)に連れて行ってあげたいと思います。

 さておまけですが、31日、日本出発日のヨナスとマリアさん。一体なにをしていたのか、成田エキスプレスに乗り遅れ、しかも運の悪いことに次の発車が2時間後。「そろそろ成田に着いたかな~」と思っていたら、まだ新宿駅のヨナスから「…もうだめかもしれない…」と絶望の電話が。
 こちらも慌てて高速バスやらに電話してしらべ、「いいから西口に走れ!バスに乗れ!」と指示。間に合わない無理だと泣き言を言うヨナスに「いい?バスはターミナルの真ん前に11時には着くから、ダッシュでチェックインに行けばなんとか間に合うかもしれないから!!(チェックイン締め切りは11時)」と励まし、電話を切った後、彼らの航空会社のチェックインカウンターに電話し、「今からヨナスとマリアという二人がバスで来ますから!11時には着く予定です!!」と告げ、荷物の情報なども伝えると、「わかりました、11時10分まででしたら、こちらもなんとか努力をしますので!」と、ああ!神様!なんて日本のサービスは素晴らしい!と感動の応対。
 結局バスは定刻より10分前に到着し、無事にチェックインできたのですが、もう、寿命が縮まる思いでした…(過去、自分が乗り遅れたトラウマがあるので)。日本でだったからこううまく乗れましたが、デンマークだったらそんな奇跡はありえないので、みなさん、チェックインには余裕をもっていきましょうね!(泣)

冬鬱にはしらす

2008年02月25日 | デンマーク暮らしの知識
 最近、自分を含め冬鬱っぽいなーという人のことをよく耳にします。

 冬鬱っていっても私の場合、かなり定義が曖昧なんですが、まあ時期は当然冬、でもどちらかと言うと春に向かう季節で、なんかちょっとクライスっぽくなってるとか、なんかもがいている感じとか、いつもだったら悩みを話していても、どこか自分の中で解決すべき方向が見えているような話し方をするのに、それが見えない、見えていないような話し方をしているとか。頭よりも感情が先走るのか、わわわっと心の堤防が決壊しかかっているような状態とか。

 私の場合、去年も一昨年も3~4月初旬にかけてまさにそんなで(期間として1~2週間程度なんだけど、突然)、何が質が悪いって、自覚がないこと。「なんだろう、なんでだろう?どうしてこんなに気持ちが重いんだろう?別にいつもだったらそこまで落ちることもないのに、なんでだろう?」と、ずーっともやもやしつつ、嵐が過ぎ去った頃に「あれってもしかして冬鬱ってやつ?」と気付いたり。
 今年はさすがに3度目なので、「オッケー、また来たっぽいね?」と構えることができたのですが、自覚症状に気付かずに鬱々としているのは、かなりつらいものがあります。

 鬱っていうのは俗に、真面目な人ほどなりやすいそうですが、この私でさえ一時的にとはいえ鬱っぽくなるくらいですから、きっと冬鬱だと自覚せずに鬱症状に苦しんでいる人っていうのは沢山いるんだろうなあ、と思います(私を基準にして言えば、日本人みんな鬱のハイリスクあり?)。

 普通の鬱と違って、冬鬱の幸いなことというか救いな点は、基本的に「一過性のもの」で(いや、うまく対処できず引きずる人もいるんでしょうが)、毎年やはりこういう暗い地域に住んでいるとなりやすいというのはあるにせよ、それなりに対処をすれば、まあなんとか凌げなくもない、というところでしょうか。(私はたぶん、そこまでひどい方ではないので楽観的に述べてますが)

 で、この対処法っていうのが、極めてKanahei的な、私の対処法ですが、まずなにはともあれ「自覚できたらオッケー」です。
 もしかしたら鬱でもなんでもないかもしれない、ただちょっと風邪気味なだけかもしれない、生理前でイライラしてるだけかもしれない、ヨナスが皿を洗ってくれないからだけかもしれない、でもなんでこんなにもやもやするの!?そんな時、ぜひ「これは冬鬱のせいだ」と鬱のせいにしてみてください。で、「あーやっぱねー、こんな毎日暗いんだし、そもそも西高東低の冬型の気圧配置で快晴の冬空に慣れている日本人としちゃー、鬱っぽくもなるっちゅーの」と自分をなぐさめてみてください。冬鬱のせいにしたって、誰も傷つかないし、迷惑もかかりません。むしろみんな「やっぱりねー。わかるわかる。暗いもん。」って感じでしょうか。

 さらに、自覚できたらあとはひたすら、自分を甘やかすのみです。がんばって早く治そうとか、「えーい!これ(この人)のせいできっともやもやするんだ!どうにかせねば!なにか改革を!」とか早急に判断、行動しようとしないこと。鬱状態のときってのは、だいたい判断力が低下しているので、思い切ったことをするのはあまり良くないそうです。
 休みたかったら休む、動きたくなかったら動かない、つらいときが過ぎるまでひたすら自分を守って甘やかす。したいようにするのが一番だと私は思う。
 慣れるまでは毎年何回か繰り返すかもしれませんが、とりあえず1、2回「あ、あれ冬鬱ってやつ?」と気付けたら、「じゃ、甘やかしましょう」と自分を守れるようになったら、その次の冬はだいぶ楽になります。

 冬鬱とか、普通の鬱もだけど、悲しいのは「完治した」と言えるものがないこと。用心しててもまた来てしまう時は来てしまう。でも、もやもやしてて苦しくなってきたときに、「これって…」と気付けるかどうか、そのときにしっかり休めるかってのが、最悪の事態の回避法なんじゃないかなーなんて、冬鬱初心者の私は思います。

 もちろん、鬱も色々、人によって対処法も色々だし、ちゃんと病院に行ったり専門科と話したり、薬が必要な人だっていると思う。「こりゃだめだ」って場合は、本人はなかなか気付かないだろうから、周りがちゃんと伝えて、治療の方向へ持っていってあげないといけないこともあると思いますが。
 
 ちなみに以下に、鬱な気分をよいしょ!してくれる、セロトニンを増やす方法を貼付しておきます。
 セロトニンってーのは精神安定のためにとっても大切な物質なので、「あー今日も曇ってて寒そうだなーやだなー」という日でも、パソコンにはまり過ぎず(私ですね)がんばって窓際に1時間座るか、曇ってても温かくしてちょっとお散歩して出掛けて光を浴び、夜はしっかり眠る、と。
 あと紫外線に当たらないことでビタミンD欠乏症なんてものにもなってしまうそうで、そうなると、「体がだるく疲れやすくなる、肩こりや腰痛が起こりやすくなる、うつ的な状態が続く、歯や骨が弱くなるなどの兆候が表れます。」だそうで、ひどくなるとくる病なんかにもなってしまうので、それも要注意です。
 ちなみにしらすはビタミンDもセロトニン生成を助けるトリプトファンも両方たっぷりのすぐれものだそうです。てことで、冬鬱にはしらす!

【鬱病(うつ病)の仕組】
鬱(うつ)になり易い人はある脳内物質が減少しがちです。そのある物質とは「セロトニン」といいます。このセロトニンを補うことにより、 うつ状態に陥ることを回避することができます。

【鬱病(うつ病)になり難い体質を作る方法】
(中略)人間の性格は簡単には変えることができません。では日々のエネルギー消耗をどのように抑えれば良いのでしょうか?それはセロトニンの量を増やすことにより補うことができます。

セロトニンは脳内物質の一種で精神安定剤(抗鬱剤)と似た分子構造をもっています。このセロトニンはストレスを沈め安定化を図る働きがあります。結果的にセロトニンの量を増やせれば、ストレスを感じ難くなり、エネルギーの無駄な消費を抑えることができ、 鬱(うつ)状態から脱することができます。

【セロトニンの増やし方(1)】
セロトニンは脳のほうせん核で作られます。このほうせん核を刺激することにより、 セロトニンの量を増やすことができます。このほうせん核を刺激するために必要な運動は「首を回す事」です。
首は脳幹(ほうせん核)と身体を繋ぐ神経が集中している場所なので、 首を回すことによりほうせん核に大量の電気信号が送られ、 セロトニンの生成・分泌を促す事ができるのです。

しかし、このセロトニンをうまく溜め込むことができなければあまり意味がありません。 セロトニンを分泌する(脳内に送り込む)ほうせん核は、深い眠りについた時にのみ、その分泌活動をストップします。ほうせん核が活動を休止している間も、セロトニンの生成は続けられるので、 セロトニンはほうせん核に蓄積されていきます。

要するに、セロトニンを溜め込むためには、深い睡眠が必要だというわけです。
では、深い睡眠をとるためにはどうすれば良いのでしょうか。

【深い眠りにつくために必要な条件】
一日一時間、目に光を入れる事により、深い睡眠をとる事が可能です。
ではなぜ一日一時間、目に光を入れるだけで、深い睡眠をとることができるようになるのでしょうか?
このメカニズムは以下の通りです。
まず、人間は目から3000ルクス以上の光を吸収すると、脳内で「睡眠物質」が生成されます。目からこの3000ルクス以上の光を、1日1時間取る事ができれば、深い睡眠をとるために必要な睡眠物質を得る事ができるのです。では、3000ルクス以上の光とは、どの程度の光なのでしょうか。

室内の光の平均は約1000ルクスとされています。要するに室内で蛍光灯や、白熱灯の光を浴びていても全く意味がありません。一方、外光の場合は、曇っていても17000ルクスあります。要するに外光を浴びなければならないということです。デスクワークなどが主な仕事の方などは、時間を見つけて窓際に行けば、3000ルクス以上の光を得る事ができます。また、意識的に電車では窓際で光を浴びるようにしたり、休み時間には外出したりして、睡眠物質の生成を心がけてください。

【セロトニンの増やし方(2)】
睡眠中にセロトニンを増殖させるためのもう1つのポイントは、セロトニンの原料を摂取することです。 セロトニンの原料は、トリプトファン(必須アミノ酸)と呼ばれます。この物質がほうせん核に送られると、セロトニンの生成量が増加します。

トリプトファンは食物からしか摂取できません。摂取できる食物は、赤身の魚・肉・乳製品などです。日々の食生活を管理しきれない方は夜にホットミルクを飲むことをお勧めします。 トリプトファンと糖分を一緒に摂取すると、ほうせん核に入り易くなります。 トリプトファンを含んでいるミルクを飲むことによりセロトニンの生成を助けることができます。また、ブドウ糖と共に摂取すると、トリプトファンを効率よく摂取することが可能ですので、ブドウ糖を多く含む「蜂蜜」を混ぜて飲むことも合わせてお勧めさせて頂きます。

強敵あらわる

2008年02月23日 | デンナースのお仕事
 すごいのに出会ってしまった。まさかこのデンマークに、こんな強者がいようとは…。しかも彼との付き合いは今後も続くときた。

 彼とは今の職場のOverlaege(上のドクター)のThure。ゲントフテ病院の内分泌内科からこの1月にやってきたらしい。
 とにかく彼にまつわるナース達の評価は、「人の話をまったく聞かない」「自己中」「ナースとの協力姿勢皆無」「ていうかナースを助手だと思ってるでしょ」「細かい点が抜け過ぎてる」「ただただ感じ悪い」というもので、陰ではみんな彼のことを「Den gamle nar(くそじじい)」と呼んでいる。

 そのくそじじいな彼、「おれが来たゲントフテの、慣れ親しんだやり方でここでもやっていく」と、大胆にも病棟スケジュール改革を言い出し、日勤では彼が来たらすぐに回診へ直行、職員は休憩の朝ごはんも取らずに彼に付き合え、と。
 「朝ごはん?そんなものは回診が終わってから食え」って、回診終わった11時半はすでにお昼ですが?ていうか、我々ナース達はあんたがのんびり朝ごはん食べてからやって来る前の7時から働いてるんだけど?

 で、とにかく権威を振りかざしたりとか、この手の横暴さ、しかも男が?医者がナースに?!なんてことは、まず耐えられないこの国の女性、しかもナース達。彼の言動に病棟スタッフ一同激怒。
 ランチタイムを使ってのミーティングでは「時代錯誤も甚だしいわ!私達が、”ナースは医者の助手ではない”というナースのアイデンティティを獲得するためにこの何十年もの間闘い続けて来たってこと、わかってる?!私達は絶対に、絶対にあの手のやつの言うことを受け入れたりしてはいけない!」と教育指導ナース大熱弁。

 というわけで、先日は彼の改革案を話し合うべく、チーム会議が開かれたわけですが、開会一言目に彼「この私のためにイラついてくれてありがとう」と、言わんでもいいことを…。婦長の顔が笑ったまま引きつったのを私は見逃さなかったっすよ。
 結局会議の中で、ナース側から彼への不満をなるべく冷静に、論理的にぶつけていったのですが、それに対する解答が「パソコンのオーダリングシステムなど、年寄りには難し過ぎる」とか「私個人的なことで申し訳ないが、妻がオーフスに住んでいるので、週末など回診を早く終わらせて帰らなければいけない」とか、回診の準備をしないで回診に出て、患者の前でばばーっとカルテを読んで進めるので情報の抜けが多いことなど指摘されると、「そんなに沢山の患者のことを覚えられない」とのたまう始末。沢山って…たかだか10人くらいじゃん!みんなやってるんだよ!ていうか覚えられなければメモに書け!
 もうなんと言うか、呆れてお話にならないオヤジ。1時間の話し合いの末、やや諦めも混じりつつ、平行線のまま終了。一応、オヤジには「努力はする」という約束は取り付けたものの、以降の回診でもまっったく改善はみられず。どうしたものか…。

 昨日も私の患者さんの回診では、私が一生懸命患者さんの状態を説明している横で、他の患者のカルテをバラバラめくっていて「血液検査の結果はどこだ。秘書の所に行って探して来い」とか(自分で行きやがれ)、「この古い検査結果はもう必要ない」といって投げ渡して来たり(自分で捨てろよ!!)、しまいには人の説明をまったく聞かずに患者さんと話し、ナース抜きで勝手に方針決定。しかもその方針患者さんの現状に合ってないし。ものを申せばおまえとは話にならんと言わんばかりにお気に入りの男性看護師を探しに行ってしまう始末。酸素ボンベで殴るわよ、このジジイ…と怒り沸騰。
 回診の後、婦長のところへ行き「私の言葉のせいで、病棟にもデンマークのやり方にも不慣れなせいでイライラさせてしまっているのはわかります。申し訳ないと思います。でもそこんとこ少し耐えてもらって理解してもらえないと、私はいつまでたっても学べませんよ!だいたい現時点では6週間、私は仮採用期間なわけで、この間ってのは私が色々学ぶ権利のある時期ですよねえ?だいたいあの男性看護師も、ほいほいあのオヤジの言うこと聞いちゃうから、私達もなめられるんですよ!ナースで一致団結してノーと言わないと!」と不満をぶつけると、婦長も「その通り!」と前回のミーティング以来の不満を興奮して話し、「近々またちょっと話し合いが必要ね…」と。

 しかし、こんなドクター、日本でだったらまだ「あーはいはい」って感じで珍しくもないですが(迷惑極まり無いけど)、ここデンマークでは絶滅危惧種なみに貴重かも。1979年に起こったナースのデモで、大半は死に絶えた、もしくは改心したかと思ったんだけど…。
 とにかく、あの石頭おやじを納得させられるか、こちらが折れてストレスにさらされながら仕事をすることになるか(ドクターが不足しているので辞められるのも困る)、それかヤツが病棟を去るか…。どうなるのか、次回の会議が楽しみでもあります。

おもしろいことないかな

2008年02月19日 | デンナースのお仕事
 ヨナスが仕事の今夜。晩ごはんに好きなもの作って、好きなTV観て(またもやグレイズ・アナトミー)、ワイン飲みつつ、昨日洗ったばかりのふわふわの猫と時々戯れ、今はアイリッシュフォークミュージックのMartin Hayes という人のヴァイオリンアルバムを聴きつつ、部屋にはユーカリの香がしていていい気分です。

 しかし昼間は、まだ始まって2週間だし馴染めないとはいえ、みんなスタッフも文句の付けようがないほどいい人達なのに、病院まで自転車で10分と激近なのに、どうしてこうも毎日仕事へ行くのが嫌なのでしょう。

 今日ふと思ったのは、何気にあんなに振り回されていたアマーの杉田かおること病棟婦長のような強烈キャラが恋しいのかも、なんて気の迷いで思ってみたり。思えばあの人は、ガイジンにも臆することなくタックルしてくるガッツがあった(いや、何ごとにもガッツのある人だったけど…)。

 周りも周りでそんな婦長の超ブラックジョークをカンカーンッと打ち返していたし、かなりブラックながらもいつもみんなゲラゲラ笑っていた気がする。なんていうか、あのジョークとか雰囲気は私に合っていたんだと思う。
 今の病棟は、みんなどこかちょっとお上品というか…いや、そうでもないか…、アマーほどの行き過ぎたパワーがないというか…、いや、それが普通か…?とにかく会話が女子的。ヘアスタイルもけっこうみなさんフェミニン。めんどくさいからといって白衣の下ジーパンや素足で働いてないし、ナースはみんなデン看護協会に入っててみんなちゃんとバッジを付けてる(杉田かおるは「あんなくそ雑誌=看護協会通信、ゴシップ紙買った方がましだわ!」と看護協会をぼろくそ言ってた)。

 病棟にいるドクターの数が少ないのも、活気のなさの一因かもしれない。アマーのときは研修医が週替わりで来るのでけっこう楽しかった。Overlaege(えらいドクター)も4人もいたし。

 なーーーーんんて、「昔はよかった…」的なこと言っててもしょうがないです。今は今でおもしろいことをみつけていくしかありません。

 うーん、なんかないかなー。おもしろいこと、おもしろいこと…。アシスタントのおばちゃんが昼食の熱々ゆでじゃがいもを素手でつかんでたこと…?糖尿病の患者さんが、回診で部屋に入ったら食べかけのアイスを床頭台の引き出しに閉まってたこと…(しかも注意されて捨てる前に「あと一口だけ!」とものすごいでかい一口でほとんど食べてしまった)…?給仕役ヘルパーがpangasiusという魚を間違って「ペガサスの肉です」と言っていたこと…?

 実は色々おもしろいことあったかも?またもうちょっとしたらおもしろいことが増えるかもしれません。それまで今はひたすら辛抱ですな。

冬鬱対策。

2008年02月14日 | デンマーク暮らしの知識
 日本から帰ってきてすぐに仕事が始まり、「新しい職場でどたばたしているうちに春が来るかも~」なんて思ってたら甘かった。また「どごーーーん」とくるものが…。

 去年も年末に帰省し、デンマークに戻ってきたのは1月半ばで、実習が始まった頃も同じように考えていたけど、やっぱり冬鬱らしき「どごーーん」と落ちるものがあった。ていうか去年は実習のストレスもあって肺炎になりかけた。

 今年もやはりハイパーで忙しかった日本での疲れか、新しい環境でのストレスか、月曜日から風邪気味に。仕事へ行けなくはないけど、行きたくなくて登校拒否の子供のように頭痛が…。

 でも、この国で働き始めて決めたこと。「無理はしない」。がんばったらどうにかなりそうだけど、でもどうにも辛いときにはやめておく。言葉のハンディーキャッパーでただでさえ周りよりも疲れる、使われる、でも困った時には「自己責任」。

 なので「だめだ、今日」と思ったら潔く休む!どうせ1日休んだって、どこまでいっても日本人、結局罪悪感と「これ以上自分を甘やかすと後がもっと辛くなる」という気持ちで仕事に行きたくなるもの。

 というわけで、月曜火曜と仕事を休み、風邪も少し良くなったので今日は出勤。リフレッシュ?!仕事が楽しい!患者さんに優しい私!スタッフともしゃべれる!
 こんなんじゃいけないのかもしれない。プロじゃないかもしれない。けど、どこかで不完全な自分と周りのバランスを取りながらいかないと、燃え尽きちゃうかもしれない、なんて甘いかもしれませんが。
 とりあえず冬は(というかこの春に向かう季節)最も危うい時期なので、気をつけようと思っています。

 友達カロラも冬鬱経験者で、トラウマなこともあり、今年は3月までカリフォルニアで過ごすそう。うらやましー!私も来年は3月に帰りたい!
 カリフォルニアには行けませんが、私はキッチン改造計画で気を紛らわせたいと思っていまーす。