Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

今、日本でこれがすばらしい 1

2009年01月29日 | 旅の話
 記念すべき(?)シリーズ第一回は「にっぽんのパーマ」です。

 先日、実に5年ぶりくらいでパーマをあててまいりました。ちょうど長さが中途半端で60年代?くらい外側にはねまくりだったので。
 去年、友達から「最近日本ではデジタルパーマってのが人気なんだよ」と聞いてはいたのですが、形状記憶でパーマをキープする、通称デジパーの、さらに上をいくという、「エアリーパーマ」なるものを今回試してみました。

 このエアリーパーマ。青山にある私の行きつけ美容院「anti」で最近開発されたものとかで、通常パーマ液を浸透させる時には熱のみのところ、新技術として熱で温めた後さらに大きなドーム型のドライヤーに頭をすっぽり覆われ、乾かしつつ、さらにはたぶん中和剤?かなんかのときに水分と一緒にトリートメント材も一緒に浸透させ、形状固定させるという、すごい技。
 特徴はデジタルパーマの保ちの良さにプラスし、髪のダメージ補修も行うことができるということで、痛みが心配なパーマが、むしろ髪に良くなるという。

 で、感想はというと……、すんばらしい。髪の毛ふわふわ、さらさらです!パーマのあのごわごわ感がありません!ついでにつやつやです。イタリアの強烈紫外線と、乾燥、水道水のカルキのせいでばさばさになっていた私の髪ですが、今かなりいいあんばいです。けっこう月影先生並みにくるくるとしてもらったのですが、顔の周りでふわふわとなかなか気持ちいいです。

 お値段は若干高めですが、カット、ブロー(そして極上マッサージ付き)込みで18500円。特殊な機械も使うためか、とりあえずantiの専売特許なようです。どれくらい保つかわかりませんが、もし本当に保ちが良いようなら、そしてこれだけ髪が元気になるなら妥当な値段?ただ難点は通常のパーマよりも時間がかかるので、3時間はみたほうがよさそうです。私は今回かかった時間、約3時間半…。おしり痛い…。

 これから春に向けて、ゆるふわ軽いパーマとかかけたい。でも髪の痛みとかすぐにパーマがのびちゃうのとか嫌だわ、っていう人、このエアリーパーマ、超おすすめですよ~。





日本でも元気です

2009年01月29日 | 旅の話
 10時間ちょいのフライトで、無事に帰ってきました日本。ちょうど昼頃に地元に着いたので、さっそく母とお寿司を食べにいき、家に帰って荷物を解いて、今度は新しくできたという日帰り温泉へ。これよこれよー。極楽でございます。

 当初の目的では、「銀座いってー、青山いってー、美術館とか歌舞伎とか、カフェでおいしいスウィーツ食べーの、デパ地下めぐりしーの…」と夢は膨らみまくりだったのですが、なんやかやと雑事が多く、結局地元で銀行の手続きをしたり、健康診断にいったり、ショッピングも今のところユニクロと無印、ドラッグストアという地味さ。

 しかし、その合間をぬってお友達と飲みにいったりし、おいし~い魚を食べたり、ついでにおいし~い日本酒も飲んでます。ちなみに昨日はyoshipと感動の?再会。偶然みつけたとてもおいしいお魚居酒屋でがっつりビールと日本酒、その後アイリッシュパブ(ここへ来てまで…)に移動しがっつり2パイントキルケニー。さらにさらに、yoshipのお家にまで移動し、同棲中の彼を巻き込み朝までビール。
 ちなみにふゆさんから教えていただいたウコンを試してみたのですが(「ウコンの力」というドリンク)、これだけ飲んでもなにげに二日酔いなし。効いてるかも!!(しかし同じだけ飲んで、一緒にウコンドリンクを飲んだyoshipはなぜかがっつり二日酔い)
 このドリンク、デンマークにないのが残念きわまりないですが、しっかり錠剤(900錠入りの大瓶)を購入しました。

 ちなみに久々の日本(東京)は、かなり暖かく感じます。これから行く九州が大寒波に見舞われているというのですが、どうなんでしょう…。

 あ、そうそう、福岡ではたくさんの方がおすすめしてくれた、薬院駅から徒歩7分というエリアに滞在が決定です。ぐっさんいわく、「あなたの望み通りのすばらしい場所よ」ということなので、あーわくわく。早くラーメン食べたい…。福岡へは2月1日に発ちます!

 明日はいよいよヨナスがコペンハーゲンを発ち、日本時間で金曜日の昼に到着します。そのため、ただいまスカイプのビデオチャットをつなぎっぱなしで、彼の出発準備を見張っております。無事たどりつけるといいのですが…。

家族を想ふきもち

2009年01月21日 | わたくしごと
今日は1ヶ月半の里帰りでアメリカから帰ってきた、友達カロラと彼女の愛息子ティモとお茶をしてきました。

 去年の7月にティモが生まれてから、カロラのお母さんは一度デンマークに会いに来たりはしていたようですが、お父さんは初孫と初対面だったようで、「いつもたくましくって硬派なお父さんなのに、ティモと一緒に床に這いつくばって遊んでたり、両親のあんなに幸せそうな様子をみたのは、人生で初めて」「彼らから、今までもらった何よりもの最高のギフトだ、ありがとうって言われたの」「お母さんがまだ寝ている間に、朝、ティモをお母さんのベッドにそっと置いてくるの。そうするとお母さんが嬉しそうに目覚めて、しばらくベッドの中でティモと嬉しそうに遊んでて、私もすごく幸せなきもちになる」「お父さんなんて最後、私たちがデンマークに帰るとき、初めて泣いてたよ」と、どれだけ素晴らしい家族との時間を過ごしたか、そしてどれだけその家族、あと「最高にリラックスできる地元の友達」との別れがつらかったか、目をうるうるさせつつ語っていました。
 誰に対しても愛情たっぷりで、アメリカの家族と友達を本当に大切に思っているカロラのことを知っているだけに、それを聞いて私まで思わずうるうる。

 カロラと話していて、ものすごく二人とも「同じだ」と思ったのが、年々親のそばにいてあげたいという想いが強くなっていく、ということ。年をとって、だんだん弱弱しく見えてくる親をみて、だんだん「そばにいてあげたい、支えてあげたい」という想いが強くなる。

 病院で高齢者とその生活、その家族との関係を日々みつめているわけですが、デンマークの「子供は子供、親は親の人生、生活がある」というドライな関係、デンマーク人のメンタリティーは、理屈でいったらそうなんだけど、そうじゃない、理屈よりも情、なトコロから来ているガイジンにとっては、やっぱり受け入れがたいものです。

 アメリカと日本で、ぜんぜん境遇の違う私とカロラですが、なぜか両親、家族に対する境遇、思いが似ていて、話していると、うんうんうんうんうんとお互い当てはまることが多いです。一年で一番ひどい季節に里帰りから帰って来て、どんぞこのカロラ。私も日本に1ヵ月半帰ってしまうし、タイミングが悪くて気の毒・・・。
 とりあえず今日、決めたことは、カロラがこれ以上淋しくならないように、彼女との会話は英語に切り替え。彼女が少しでもデンマークでもリラックスできれば、と。(私の英語訓練にもなるし)

 ああ、私も年々、日本帰省からデンマークに戻るときは、バス停で見送ってくれる母にばいばいしつつ涙が抑えられなくなっているのですが、今回もつらいんだろうなあ。

 日本に帰るのはうれしいんだけど、それがつらい、もうすぐ30歳の私です。
 

ステノ採用決定&婚姻受理 in CPH

2009年01月17日 | わたくしごと
 先週の微妙な面接の後、面接本番ということで再び水曜日にステノ糖尿病センターへ行って来たわけですが。

 「就職試験とかいって、いきなり糖尿病に関してテストとかされたらどうしよう・・・。いまだに膵臓(インシュリンを分泌する臓器)とか大切な臓器の名前をデン語で言えない(発音できない)し、絶対そうなったる落ちる・・・」とドキドキしながら婦長に呼ばれるのを待っていたのですが、30分たってもなにやら病棟がばたばたしていて呼ばれる気配なし。

 しばらくして憔悴しきった婦長が「・・・こんな事態って本当に稀なのよ・・・でも今日に限って病欠でスタッフがいなくて、しかもたった今患者さんが急変でばたばたしてて・・・申し訳ないけど、今日の面接明日に延期させてもらえないかしら・・・?」と。

 結局、この日は私のどきどきも空しく、面接はキャンセル。なんだかどっと疲れが・・・。
 でも婦長さんからは「こんなことになってしまって、どうか落ち込まないで!私はあなたにすごく興味があるし、あなたはこの仕事に対して十分なキャリアを持っていると評価しているの。とにかく明日は何があろうと面接は行うので、明日話し合いましょう!」と。
 ていうかそこまで気に入ってくれてて決まりかけてるなら、もういいじゃん、面接・・・とか思うけど・・・。

 そして翌日、またしてもステノへ面接へ。

 ステノの決まりなのかなんなのか、採用に関する面接というものは婦長とあと病棟のスタッフを加え、最低2人以上の審査の元、採用されるか否かが決定されるということで、この日はステノに勤続6年というベテランナースが一緒に面接に加わりました。

 で、面接の中で何が話し合われたかというと、前回に引き続き、どのような業務内容か、何がナースとして要求されるか、業務形態、待遇、といった内容。あとスタッフや婦長に同僚、上司としてどんなことを期待しているか、など、話を聞いていて「あれ?これってすでに採用決定の上での話し合いじゃないの?」と、すっかりそのつもりで話を聞き、面接終了。
 が、最後に婦長「で、今どんな気持ち?」と聞かれたので、「いやー働き始めるのが楽しみです!」と答えると、「まあ!その言葉を明日の電話の中で聞くのが楽しみだわ!」と。・・・電話?
 どうやらこれまた一応ステノのルール?か、面接の後、スタッフ間で話し合いが持たれ、民主主義に基づき、採用するかどうかを決定し、さらに後日電話でその結果が知らされるという・・・。なんて面倒な!!
 話している時点ですでに「もう決定」なことをバシバシと言っているのに、それでもまだ正式な段取りを取らねばいけないようで、結局、翌日(今日)朝一で婦長に電話をすることに。

 で、電話をしてみると、かしこまった感じで「Kanaheiさん、あなたに1年間の病欠・産休代理のポジションのオファーをいたします」と言われ、わーいありがとう(なんとなくわかってたけど)!と伝えると、「ではYesということでいいですね?」としつこくもまだ段取り取り。もういいってば。
 
 一通りの形式的な話の後、こうしてなんとかステノの1年限定ですが仕事をもらえることが決まりました!
 ビスペビャーの同僚たちも、私がまさかステノの仕事をもらえるとは思っていなかったようで、びっくりしたと同時に、本来だったらこの一番人手不足の大変な中退職なんてひんしゅくもいいところなのですが、みんな「がんばってきてよ!それで時々こっちにも来て、ステノのこと、糖尿病のこと、教えてね!」と、言ってくれて(退職のプレゼントまでいただいた)、ああ、がんばらなきゃなあと。

 あの超スペシャリスト集団のステノで、「難しそうだけど、なんとかやれる」と自信をもてたのは、やっぱりビスペビャーで鍛え上げられたからで。たった1年だけど、ビスペビャーでの経験は本当に大きかった・・・。大変な思いをした分、得たものも本当に大きかった。

 とりあえず3月からは、これまでの普通の病棟勤務とは違って、日本で得た資格「糖尿病療養指導士」の知識をフルに使っての、アドバイザー、講師(糖尿病教室での)、コーディネーターとしての看護業務に就いていくことになります。
 日本の指導方法とは違って、デンマークのやりかた、しかも100%デン語で、一生ものの病気と闘っていく人たちに、指導をしていくわけです。ヨーロッパでも屈指の糖尿病センターということもあり、患者さんやスタッフからの期待、要求されるサービス・技術というものも大きいわけで、どうなるかわかりませんが、とにかく、この1年はものすごく私にとって勉強になる1年になることは間違いなし。がんばりますっ。

 で、余談ですが、イタリアで結婚式をしてから、未だデンマークで「結婚したよ」の届けを出していなかった我々。「イタリア語?無理無理!ちゃんと翻訳してくれなきゃ受理しないってば!」というコペンハーゲンコミューンのため、また高い翻訳代を払ってデン語文章にし、今日届出にいってまいりました。手続きおよそ3分で終了。早!!
 なにはともあれ、これで一応、デンマークでも夫婦です。あとはデンマーク国民教会のオフィスにいって、名前の変更をするのみ。

 てことで、今日は就職&婚姻祝いでちょろっとお気に入りのギリシャ料理レストランで食事。おいしかったー。Ravnsborggadeのギリシャ料理屋さん、お値段お手ごろでおすすめです。

 明日、あさってと12時間勤務ですが、それでビスペビャーはとりあえず終わり!日本行き間近!楽しみです。

 

 

紅白観賞会

2009年01月12日 | おもしろい人・おもしろいもの
 昨日はお友達のお宅で、日本人(とそのパートナー)を集めて「紅白歌合戦の鑑賞会」がありました。

 みんなで一品手料理を持ち寄って、わいわいと食べつつ観賞したのですが、もーうとっても楽しかった!

 みんな時々帰省しているとはいえ、日本を離れてだいぶ経つ人たちなので、最近のアイドルとかにだいぶ疎くなっているのですが、ネットニュースやらで収集した情報を持ち寄り、寄せ合い、あーだこーだ言いながら、爆笑しつつ、今の日本を見てまいりました。

 浜崎あゆみの足が短いとか(こっちのアイドルのスタイルのよさに慣れてしまってたので)、ぽにょが怖いとか、何もなかったかのように無反応であしらわれたブルーマンブラザーズに同情したり、テルマって誰?!とか、在日韓国人やハーフの芸能人の多さにびっくりしつつ、ジェロの日本語と涙にもらい泣きしそうになったり(最後はみんなで拍手喝采)、SPEEDのヒトエちゃんでなぜか爆笑し、北島さぶちゃんで合唱し(私とゆきこさんのみ)、ずんどこのきよしでまたもやうるうるとなり・・・。
 デン人グループも今回のホストであり、目指すは「大阪のおいちゃん」なMや、「最近演歌の練習始めました」なTの、心のアイドル(師匠?)天童よしみ登場で「よしみちゃーん!」などの掛け声も飛び、大変な盛り上がりっぷりでございました。

 素で観るとかなり長く感じる紅白ですが、ほんとによく笑って食べて飲んでしゃべっての、大充実な4時間でした。NVさんMさん、本当にありがとう~!またぜひ来年も企画してくださいね!

ダンボール生活開始

2009年01月12日 | わたくしごと
 今週、あと5日仕事に行ったら、Bispebjerg病院での仕事もおしまい。最後の日が12時間勤務ってのがちょっとあれですが。まあ日本行のことを考えて働けばへっちゃらさ。

 1月22日にこちらを発ちまして、まだ帰りのチケットをとってないけど、たぶん帰ってくるのは3月5か6日。仕事はもしステノで採用ということになれば、3月9日からで、ビスペビャーに残留決定のようだったら3月15日の引越しが終わるまでまって、3週目くらいからスタートの予定です(ステノが決まるかどうかで日本滞在も延びるかも?)。
 ヨナスがデンマークを発つのは1月29日ですが、私がいない1週間の間に日本行きの準備をしつつ、引越しのことをちょっとやってくれる、なんていうことは100%期待できないので、私が日本へ行くまでにぼちぼち荷造りスタートです。

 今日は地下室の片付けをし、いらないもの、セカンドハンドもしくはフリマで売るもの、リサイクルショップで無料で引き取ってもらうものなどを分別し、数年前に使用した引越しダンボール(とって置くのがすごい)を引っ張り出してきては、手始めに本棚の本を詰めてみたり。
 しかし本棚の本のみでダンボールすでに7個。今後さらに大量のCD、こまごまとした雑貨、そしてキッチンの膨大な食料と食器・・・。気が遠くなります・・・。しかもこれらを持って4階まで運ぶなんて・・・。
 幸いにも引っ越す先の元住人が、ソファーなど大きな家具を窓から搬出するためにクレーンを手配するとのことで、じゃあ私たちもこの巨大ソファーやらを運ぶため、割り勘でクレーンを一緒に借りようじゃないか、と。引越しでぎっくり腰とか、本気でしゃれにならないので・・・。

 ということで、このアパートでの飲み会ももう最後。これから日本行きまでに、すべての荷物を詰め込みますよー。

福岡に住みます。

2009年01月08日 | 旅の話


 生まれも育ちも「東京のグレーゾーン(by.Gさん)」こと三多摩地区、立川市出身で、デンマーク以外のエリアに住んだことがあるといえば、運転免許合宿の静岡県沼津(約3週間)くらいの私ですが。

 そんな私が今年はヨナスと、ヨナスの卒論調査のため、福岡に3週間滞在します!福岡!福岡といえば、とんこつラーメン!めんたいこ!モツ鍋!ごいごい博多弁!おしゃれできれいな女の子!(私には直接関係ないけど・・・)、そしてぐっさん!(実は佐賀人だが)
 いやー楽しみです。昔からやたらと福岡人と縁がある私ですが、福岡に行ったのはなんと去年の1回(しかも1日)のみ。完全におのぼりさんです。

 滞在は福岡市内のウィークリーマンションの予定ですが、「福大までのアクセスがよい」、また「夜飲み歩いても地下鉄かタクシーで帰ってくるのが安い&簡単なところ」がいいという我々の希望のもと、ぐっさんのおすすめの、七隈線沿線、天神周辺にしようかと。(土地勘ないのでさっぱりわからないけど)

 3週間もいるので、週末は熊本や長崎、湯布院とかにも足を伸ばそうと思っています。温泉じゃー。南日本を満喫してまいります。

 福岡に詳しい方、福岡在住の方、おのぼりさんの私にいろいろいいところを教えてくださいね~!そしてもし機会があったら遊びましょう!
 ちなみに帰りは5日くらいかけつつ、大阪、京都、名古屋をまわって東京まで帰ろうと思っています。お友達をたずねて全国(本州)行脚。あー楽しみ!


微妙な面接

2009年01月08日 | デンナースのお仕事
 クリスマス前にステノ糖尿病センターの婦長さんから「1年間限定だけど、働いてみない?」というお誘いがあって、「もちろんですっ!」と二つ返事をし、日本行きが近いこともあって、今の病棟の婦長に「1月中旬で退職します!」とはりきって宣告し、自分的にはもう決定!晴れ晴れと日本へ発とうとしていたのですが・・・。

 先日、ステノの婦長さんと面接があり、しょっぱないきなり聞かれたのが「もしかしてもう今の病棟に退職すること伝えた?」と。え、言っちゃいましたが、なにか?だって規則では退職する2週間前には言わなきゃいけないし、今の病棟の状況から少なくとも1ヶ月前からは言っておかねば、病棟が大変なことになるし・・・。

 なんか微妙なスタートで始まりましたが、面接自体はまずまずの感じで進み、そのポジションが病欠で1年休職するナースのための代理であること、そのため1年だけの任期であること、でも1年後の状況はまだわからないから、状況によっては本採用になる可能性があること、婦長さんはすごくダイレクトな話し方をするので、時々スタッフに誤解を受けることがあるが、悪気があってのことではないので、深く考えすぎないように(?)ということ、などなどを説明され、おっけーおっけーと気楽に返事をしていました。

 すると「じゃあいつ採用面接しましょうか?」と婦長。え?!これがそれじゃないの?!もう決まりかと思ってたのにー。
 なにやら本面接ではドクターらとも話さねばならないらしく、糖尿病の治療の超超プロフェッショナル集団の病院なので、なんかテストとかされるんじゃないか・・・とドキドキ。ああ・・・日本での就職試験の悪夢がよみがえる・・・。いやじゃー。
 結局本面接は来週水曜日に行われることになりました・・・。気が重い・・・。

 1年の休職代理だし、CV上はデンマーク内だけでもまあまあの糖尿病キャリアは積んでいるし(「目標に向かっていかにチャレンジを重ねているかがよく見える」と婦長にも言われた)、人手不足で就職活動がどこよりも簡単なナース業界に慣れていたこともあって、今回のちょっと慎重&厳しそうな面接に頭を冷やされた感じです。いくら代理とはいえ、ヨーロッパ内で1、2の専門病院ですものね、そう簡単にはいかないのかも・・・。

 婦長との面接の後、病院内を案内されて周り、スタッフにも一人一人に(キッチンの人にまで)「はい、こちらKanaheiよ。就職希望者なの」と紹介されたのですが、なんかこれも微妙。ただの希望者にだったらそこまで丁寧にすべてを紹介しないだろうし、でも「「3月からスタートする~」ではなく「就職希望者」と紹介するし、なんなんでしょう?
 
 実はヘレさん家のヤコブが通っていた保育園がステノの目の前にあるのですが、病室から婦長さんと外を眺めつつ、「私、語学学校に通いながらオペアをして、3人の男の面倒みてたんですよ。そのうちの末っ子があそこの保育園に通ってて、いつも彼を迎えにいきつつ、ここの病院を見上げて、いつかあそこに就職してやるー!と思ってたんですよね」と話すと、婦長さん(大柄な肝っ玉母ちゃん系)が、私の肩をばしーんと叩いて、「今それが実現してるじゃない!すばらしいわ!よくがんばったのね!」と笑っています。
 そうなんですよーがんばりましたー長い道のりでしたー・・・って、雇ってくれるの?どっち?!まったくもってはっきりしないわね・・・。

 まあ、とにかく来週、やるだけのことはやってみようと思ってます。それで落ちたら、まあ仕方ない。まだまだ修行が足りないということで。「落ちちゃったよーん。てへっ」とビスペビャーに出戻ります。(きっとみんな小躍りして喜ぶはず・・・)

 ちなみに、ステノ婦長いわく、日本に行った後、3月からのスタートでもいっこうにかまわない、ということだったので、受かろうとも落ちようとも、安心して千夏さんの結婚式に参加できます!わーい。やっぱりデンマーク、こういうところは融通が利きますな。

ひさびさデート

2009年01月04日 | おいしいもの
 昨日はひさびさにヨナスと映画を観に行ってきました。

 デンマークではTVでだいたい毎日なにかしらの映画が放映されており、私たちが入っているケーブルTVでは24時間CMなしで映画をやっているチャンネルまであるほど。なので、よっぽど観たい映画でないかぎり、私たちはめったに映画には行かなくなっていたのですが。
 でも久々に映画館に行って、ポップコーンとラクリス(ヨナス用)、そしてビールを買って、すわり心地のいい椅子に座って、昔、地元の映画館に毎週レイトショーに通っていたときの気分を思い出しました。そうだった、私は映画館が好きだったんだ。

 で、今回観た映画は「Vicky Christina Balcelona」。大好きなWoody Alen監督作品です。観る前はペネロペとかスカーレットとか、女女映画じゃないの~?とあまり期待していなかったんですが、とっても面白かった!
 
 どうしようもない男をめぐる複数の美女、最後はWoody映画名物のどたばた修羅場、なんとなくアホっぽく憎めない登場人物、とWoodyエッセンス満載。そして今回は舞台がバルセロナってことでこれでもかー!とガウディ建築や、バルセロナのおいしそうなレストラン、いい音楽がでてきて、「あー、今すぐバルセロナ行きたい!」な気分にさせてくれます。

 中でも見事に役にはまりまくっていたペネロペ・クルスの演技が最高でした。今までの彼女の役の中で、一番はまってて好感が持てます。特にスペイン語で悪態ついたりヒステリー起こすシーンなんて、地でやってない?みたいな(笑)。

 終わり方もすっきりしてて、見終わった後にストーリーにもバルセロナにも十分満足感が得られて、ほんとおすすめ映画です。(上記リンクで予告編がみれます)

 さて、映画を堪能した後は、そもそも第一の目的である(映画は時間つぶし?)おいしいビールを飲みに行こう!と。でも、その前にSkt.Hanstorvetにある老舗イタリア料理屋で食事。

 「このイタリア料理屋のピザを食べずにいるなんて、もぐりだ」と、在デン20年くらいの日本人男性(愛人にならないかと申し込まれた。ジョークでもきもい)が言っていたお店なのですが、行ってみるとすごい混雑。確かにピザはおいしいし、値段もとってもリーズナブルで人気なわけも納得。
 私はペスカトーレパスタ、ヨナスはハムとベーコンのピザを、そして二人で赤ワインを飲んで、250krちょっと。安い。本日のコース料理なるものは185krとこれまたお手ごろなので、また行って見たいと思います。

 結局その後、いきつけであるElmegadeのØlbarenにいって、おいしい地ビールを飲み、さらにBlågaardsgadeにあるバーでおいしいラムを飲み、いい塩梅に酔って帰宅したのでした。子供ができたら、映画も、こういう飲み歩きもめったにできなくなるのかーと思うと、ちょっと憂鬱ですが、今のうちにせいぜい楽しみたいと思います。