Smoke

店の表を通る人を毎日写真で撮るたばこ屋の映画をご存知だろうか?

映画『シングルマン』

2011-10-30 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『シングルマン』
配給:ワインスタイン・カンパニー:ギャガ
製作国:アメリカ 2009年
キャスト:コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、ニコラス・ホルト、
     ジョン・コルタジャレナ

今回は
見てはイケないものを見てしまいました、って作品です。

1962年のキューバ危機下にあったロサンゼルス。
長年の同性愛の恋人だったジムを8ヶ月前に交通事故で失い、
生きる価値を見失っていたイギリス人大学教授の主人公は
ピストル自殺を企てる。しかし主人公の生徒ゆっくりと近づいていき・・・。

急に寒くなり、ひと肌寂しい秋が深まってきましたね。
身体が冷えると気持ちも落ち込むらしいので、
独り身が、とか、関係ないのでしょうが(笑)

まず、この作品はゲイのお話です。
ゲイが悪いとか、そういう事でなく、
そこに主役が『英国王のスピーチ』や『ブリジット・ジョーンズの日記』の
コリン・ファースってのが私的には問題なんですよね。
どちらかといえばお堅く、真面目で正統派の役柄が多いからか、
彼がゲイのキスシーンとかすると、
まるでトム・ハンクスのラブシーンを見ているようで、
こちら側が恥ずかしくなってきちゃうんですよ(笑)

またね~、共演者もイイ男揃いなんですよ。
南国が似合う彫りの深い亡くなった恋人、
ワイルドで一夜の関係が似合いそうな男娼、
母性をくすぐられる青い目のぼくちゃん的生徒。
どれもこれもファッション雑誌から抜け出してきたかのイイ男たち。

それもそのはず、
監督・製作はグッチやイブ・サンローランで活躍し、
『007 慰めの報酬』でボンド役ダニエル・クレイグの衣装も担当した、
一流デザイナー。
今回は主役と生徒役の人だけ衣装を担当したようですがね。

監督のデザイナーらいしこだわりは所々に見受けられ、
60年代のクラシカルな雰囲気、
車・家(このガラス・ハウスはドラマ『マッド・メン』でも使用されている)、
素晴らしく整ったスーツ、
ジュリアン・ムーアが演じる主人公の親友役の衣装やメイク。
主人公が幻想しているかのような撮影手法。
全編を流れる静かでドラマティックな曲。
やはり”美”に携わる人が作る作品はどのシーンも絵になります。
ギツイシーンはありませんが、
”エロティック”という言葉がまさに合う。

最愛の”彼”を失った”彼”は、最後の1日を過ごしますが、
クライマックスは・・・・?
最後を観て『スライディング・ドア』を思い出しました。

初めの違和感が最後は彼の演技に見入っていました。
さすがヴェネツィア国際映画祭で主演男優賞を取った作品です。
彼の演技に負けずに、妖艶と気怠さと、天真爛漫な親友を演じた、
ジュリアン・ムーアの美しさにも見惚れます。

人生とは異なもの味なもの、
お子ちゃま厳禁でゲイも奥様も、お姉さまも(笑)
イイ男で目の保養です。



映画『パーマネント野ばら』

2011-10-19 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『パーマネント野ばら』
配給:ショウゲート
製作国:日本 2010年
キャスト:菅野美穂 、小池栄子、池脇千鶴、宇崎竜童、夏木マリ、江口洋介

今回は
最近飛ばしてるね、って作品です。

人気漫画家・西原理恵子が大人の女性のおかしくも切ない恋心を描き、
大きな話題を呼んだ同名漫画を映画化した恋物語。
田舎町の小さな美容室を舞台に、男性に振り回されながらも
「どんな恋でもないよりまし」とたくましく生きる女性たちの恋模様を紡ぐ。

皆さん!最近、恋してまっか!
彼氏・彼女がいてもいいよ、奥さん・旦那がいてもいいよ、
相手に、恋してまっか?

離婚して子連れで出戻りの主人公の実家は美容室『パーマネント野ばら』。
ここで毎日 常連のオバちゃんたちによる男の品定めがされている。

ストーリーは
主人公の子供のころの話、
友人たちの寂しい現状と悲惨な過去、

そして、
主人公の恋の話。

まずね、構成がうまいね。
笑わせたり、悲惨さをだしたり、ちょっとホロリがあったり。
原作は漫画で作家は『毎日かあさん』を書いている西原理恵子。
あの下手に見える漫画は結構泣かせるのね(笑)
あの人の原作だと思えなかった。

笑いどころ満載。
まず、ガチガチのパンチパーマのおばちゃんばかりの島でしょ(すごいよね)
池脇千鶴演じる友人のともちゃんの過去の恋バナが悲惨すぎるでしょ。
小池栄子のホステス役が余りにも田舎使用でしょ。
で、
外野のおばちゃんの恋バナが濃っい~でしょ(笑)
だってパンチだよ!

現状はみんな寂しい感じなの。
でもそれを笑い飛ばしてる感じなんだけどね。

ずっとわからなかったのは
江口と菅野が演じた恋愛かなぁ。
そこだけとっても静かな雰囲気で観てる方が照れます。
江口が大人すぎで菅野が幼顔だから
イケないもの観てる感じになるかな(笑)

途中は薄っぺらな印象でつまらなかったけど、
何故か続きは気になるんだよね。
最後は
「えっ?」て終わり方だったけどね。
恋愛の最後はあんな感じなのかな?

男子にわかるかなぁ。
女子向けだね。
でもよかったよ。日本映画最近いいね。

映画『マイレージ、マイライフ』

2011-10-17 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『マイレージ、マイライフ』
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
製作国:2009年アメリカ
キャスト:ジョージ・クルーニー、ジェイソン・ベイトマン、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック
     ダニー・マクブライド 、エイミー・モートン、メラニー・リンスキー、サム・エリオット        J・K・シモンズ、クリス・ロウエル、スティーヴ・イースティン

今回
普通のオジサン?って作品です。

人間関係のしがらみを避け、効率だけを優先してきた「リストラ宣告人」の主人公は、
マイレージを貯めることを楽しみにしているだけの生活を送ってきた。
そんな彼が効率を優先させるネット世代の新入社員の教育係を任されたことで、
これまでの自分を振り返り、本当に大切なことは何なのか気付いていく。

皆さんはプライベートでの付き合い方はどうですか?
私はランチ・ディナーといった食事に行くことは多くとも、
『何かを共有する』事は以前から比べると少なくなってきましたね。

この作品の主人公は365日のうち322日も空の上にいて、
彼の目標は1000万マイルため、史上7人目の機長との記念撮影を撮ること。
仕事は飛行機で各地を飛び回りリストラ宣告。労働者から見たら死刑執行人だよね~。
そんな彼の唯一の楽しみが”マイルを貯めて機長と記念撮影”とは・・・。寂しい。

出張先で出会った女性と意気投合しポイントカードを見せ合うシーン、
女性はスーパーのポイントの話をしたりするので見馴れている風景だけど、
男性がやると奇妙に見える。しかもその時の彼はイキイキしている(笑)キモイ。

家に帰ってもビジネスホテル並みに小ざっぱりしており、
まるで生活感がないところも、寂しい・・・・。

人との接触を極力避け、兄妹たちとも連絡を取らず、
身内の結婚式でもまるでやる事がない、これも寂しい・・・。

そんな寂しい主人公を演じるのはセクシー男優のジョージ・クルーニー。
彼の以前の役柄や実生活とはまるでかけ離れすぎていて始めは違和感があった。
しかし見ていくうちに、どんどん普通というか仕事バカ(笑)
「こういう人もいるよなぁ」、と思え、ただの人に見えてくる。

驚いたのは新しく来た新入社員の提案、”ネットリストラ”。
いや~、パソコン越しにインターネット経由でリストラされたら、
ショックは対面より大きいよね~。
でも行く行くはそんな時代もくるのかなぁ、実在してるのかな、とか考えてしまった。
今回の監督は、『JUNO/ジュノ』でアカデミー賞脚本賞を受賞したジェイソン・ライトマン。
割と新しい目を持つ人だ。『JUNO/ジュノ』の内容も台詞の言い回しもかなり飛んでた。

そしてこの作品はその年のアカデミー賞で数々のノミネートをされている。
ただ悉く『ハート・ロッカー』に持ってかれたけどね。

マイレージ男が気を許した女性も最後には裏切られ、
仕事内容も変わり、居場所がなくなったかのようにもなり、
すっかりトゲが抜かれてしまった。
そんな彼が最後に取った行動は、少しばかり映画用にヒューマン的ではあったけど、
ある意味、納得がいく内容だった。

私も仕事人間的なところがあるので、笑うに笑えない。
自分を客観視している気分だった。
もうちょっと地に足を付けた人生を、かな(笑)








映画『食べて、祈って、恋をして』

2011-10-11 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『食べて、祈って、恋をして』
配給:アメリカソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
製作国:2010年キャスト:ジュリア・ロバーツ 、ハビエル・バルデム、ジェームズ・フランコ、
     リチャード・ジェンキンス 、ヴィオラ・デイヴィス、ビリー・クラダップ

今回は
それやりゃあ、見つけるしょ?って作品です。

原作は全世界で700万部を売り上げたエリザベス・ギルバートの自伝的小説。

ニューヨークで公私ともに充実した暮らしを送っていた主人公は、
結婚8年目にして夫との離婚を決意。
年下の彼との熱烈な交際も結局はうまくいかず、
1年間、仕事を休んで、自分を解き放つ旅に出る。
それはイタリアで食べ、インドで祈り、バリ島で瞑想をするはずの旅だったが……。

寒くなってきましたね~。
だからか、人恋しくなり思わずこの作品を見て自分的には好印象でしたが、
いや~久しぶりに映画評論家の低評価の作品だった。

確かになんの重みもなく、ただの自分探しだけの話で
男性や若者にはあまり面白くないかもしれないが、
状況によっては「私も頑張ろう」とか思えるけど・・・・な。

ジュリア・ロバーツの復帰後初作品。
この作品の前に『ベスト・フレンズ・ウェデング』を見たからか、
歳とったなぁ~、が初めの感想。
やはり凄い女優も寄る年波には勝てないわけで、一般ピーポーの私も安心。

それでからの作品内容。
それぞれの都市のいい風景が出てはいると思う。
イタリアでの食事のシーン。
美味しそうなパスタやピザがいいショットで撮影されている。
思わず口がアングリ開いてしまう(笑)
食べ物がテーマの映画より、よく撮れていると思う。

そしてインド。
瞑想がしたくなった。ちょうど瞑想に興味を持っているので。
結婚式のシーンでの原色の嵐はインドらしい。
あまりに目に鮮やかで、友人に確認したほど。本当らしい。
インド到着後の貧困と雑然とした街中の風景とのコントラスが
よりインドという土地柄を明確にしていた気がした。

最後のバリはお寺だけバリっぽかったが、
その他はストーリー性を重視したのか?
バリ良さがイマイチだったな。
アジアに興味のない私にはインドと同じようにしか映らなかった。

・・・そいうことを考えると、やはり駄作なのだろうか?

いやいや、
見るタイミングだろう。

まあ、すべての映画によるけど。

こんなに肩持つ作品は初めてかもしれないな(笑)

瞑想・旅行・自分探しをしているかたのみ
オススメしますよ。





映画 『100歳の少年と12通の手紙』

2011-09-20 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『100歳の少年と12通の手紙』
配給:ワイルドパンチ
製作国:2008年フランス
キャスト:ミシェル・ラロック、アミールデュッセルドルフ、フォン・シドー

今回は
あー、そうやって過ごせば辛くはないのね、って作品です。

現代フランスを代表する劇作家にして、映画監督、作家としても活躍する
才人のE=E・シュミット。
本国では実に160週にわたって売り上げベストテンにランクインし、
世界40か国で翻訳されたベストセラー小説を、彼がみずから映画化。
いわゆる難病ものにありがちな、あざとい泣きの演出や安っぽい感傷を
極力排し、主人公の少年と宅配ピザの女性店主が織り成す心の交流を
繊細かつユーモラスに描き出し、観る者を切ない感動へといざなう。


タイトルだけ見ると「なんのこっちゃ?」ですが、
”1日10歳 年をとる”という前提で重病患者の少年が、
駆け足で人生を生きていくお話です。

重病人過ぎてどんなに悪戯してもけっして怒られない、
本当のことを話してもらえない、といったことに
不満を持っている主人公のオスカー。
偶然自分の話を聞いてしまってむくれてしまいます。

そこに偶然出会ったピザ屋の配達女性。
彼女はとっても口が悪い
だからこそオリバーはピザ屋の彼女が気に入り、
彼女としか話をしなくなります。

そこから物語が進んでいきます。


とくにかく主役のオスカー役の男の子の笑顔がとってもキュート !!
だからこそラストシーンが・・・・。

慈善ぶったことが大嫌いなピザ屋の女性。
ですが、オスカーと接することでどんどん変わっていきます 。

結末が分かるような映画ですが、
結末までの過程がとっても楽しめます
ちょっとファンタジーっぽいところが、
『アメリ』や『プレシャス』と被ります。
この辺りは私はちょっと苦手ですね

全体的にはフランス映画のわりに取っ付き易く、
感動しました

皆さん、神様と連絡を取りたい場合、どうするか知ってます?
知りたい方は是非この作品をご覧ください

映画 『(500)日のサマー』

2011-07-19 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『『(500)日のサマー』
配給:20世紀フォックス
製作国:2009年アメリカ
キャスト:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デシャネル、ジェフリー・エアンド
     クロエ・グレース・モレッツ、マシュー・グレイ・ガブラー、クラーク・グレッグ
     レイチェル・ボストン、ミンカ・ケリー

今回は、
運命や偶然なんて用意されてない、って作品です。

グリーティングカード会社で働くトムは、新入りのサマーに一目ぼれしてしまう。
ある日、好きな音楽をきっかけに意気投合し、いいムードになった二人。
そんな中トムは、サマーに対して「彼氏はいるの?」と聞くと……。

若い・・・。はじけてる・・・・。
これが第一印象(笑)
冒頭で『これは恋愛映画ではない』とナレーションがあるが、
いや、恋愛だよ、確かに正統派ではないけど。
なんか変と見続けると、この作品は恋愛映画なのに、

おとこ目線の作品。

だから今までの恋愛映画と印象が違うんだよね。
それに、男の子(男とは言えない)の好き度の方がダントツ上で、
女の子をそれほどでもない(笑)
男の子は運命を感じているが、女は最後まで『お友達』を強調してるところが、
2人の間の悲しいけどカベ的なものを感じる。
そして男の子とがブルンブルン振り回されちゃって一喜一憂してる。
これか昨今の草食系ってヤツなんでしょうか?

情けない男の子の一方通行な恋愛話を最後まで見ちゃったのは、
演出や構成、そして音楽がとてもよかった。

サマーと出会ってから終わりになるまでの500日を行ったり来たりする作りは、
まるで2人の関係を
「悪いこともあったけど、こんないいこともあったよな。」と
思い返しているかのようだった。
家具屋のIKEAで2人でしてた”夫婦ごっこ”はセンスよくてキュンとした。

この作品、笑っちゃうところも結構ある。
まず、男の子がウキウキ過ぎるところね。
サマーと初めて一夜を過ごす時、サマーを待たせてバスルームで気合入れてたり、
朝帰りするとき、ミュージカル仕立てで踊っちゃったり。
この場面がまるで『魔法にかけられて』っぽくアニメの鳥が出てきちゃったり、
男の子が場面からフェードインする時は『マスク』のマスク男が
去る時のポーズ取っちゃったり(笑)
ラストシーンも「ふっ」って失笑しちゃったな。(見ればわかる)。

また使っている音楽もとてもバラエティーに富んでいてサントラ欲しくなった。
そもそも音楽スーパーバイザーのアンドレア・フォン・フォスターは
『アルマエドン』や『ハイ・フェデリティ』や私の大好きな『60セカンズ』に
携わっている人。納得。サイモン&ガーファンクルのチョイスも良かった。
監督だって音楽クリップを制作していた人で、本作で長編映画デビュー。
で、いきなりサンダンス映画祭で噂になっちゃった人。
きっと音楽好きが集まったんだろうね。
他のスタッフ
『JUNO』の製作したメイソン・ノビック、撮影監督したエリック・スティールバークが
参加してる。凄い!!
脚本のスコット・ノイスタッターなんて
『卒業』を崇拝してていこの作品にもチョコッと盛り込んでるし(笑)

サマー役のズーイー・デシャネルは個性的な美人。
前作の『イエスマン“YES”は人生のパスワード』より幼いイメージ。
でも自由奔放さが好感持てた。
そんな彼女に対してトムは小学生みたいだった(笑)
演じたジョセフ・ゴードン=レヴィットは若い、が場面によっては
とても大人びた表情もする不思議な俳優。
驚いたことにドラマ『クリミナル・マインド』で天才役を演じている
マシュー・グレイ・ガブラーが出演しているとは!!
ドラマのイメージが強く恋愛映画の役どころにとってもギャップを感じた。

『マイ・ブルーベリー・ナイツ』よりも時間が行ったり来たりで
キャピキャピしてて、(だけどジュード・ロウはお茶目だった!)
『フローズン・タイム』ばりにセンスがいい。
20代から30代前半には男女ともにウケるだろうが、
この男目線、アラフォーには生温いカナ。
そんな感想言ってしまう私もスレてしまったのだろうか?
全般的には軽く見られて好感持ててハッピーになれる作品です。
秋になる前にぜひ観てほしい。




映画 『パラダイス・キス』

2011-06-12 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『パラダイス・キス』
配給:ワーナー・ブラザース映画
製作国:日本(2011)
キャスト:北川景子、向井理 、山本裕典、五十嵐隼士 、大政絢、
     賀来賢人、加藤夏希

今回は、
自分の足で歩き始めれば道は開けるってか、って作品です。

一大ブームを巻き起こした『NANA』を手掛け、
カリスマ的な人気を誇る少女マンガ家・矢沢あい。
そんな彼女のもうひとつの代表作。
華やかで、せつなくキラキラと輝く世界観を映像化。


劇場ではアクションとミュージカル映画と
決めている私にとって邦画のラブストーリーは
全く観る気はなかったのですが、
調査のために観なければならなかったことと、
最近番宣で向井理をよく見かけ、
国民的ドラマで人気を得たのにも関わらず、
その冷たく、シラーっとした雰囲気に興味を持ち、
期待をせずに観てきました。

オープニングはまさに”矢沢あい”ワールドを再現。
カット割りや映像の鮮明さは「ほー」と思いました。

もともとコミックが原作だから、
実写にすると違和感アリアリの部分も。

例えば、ヒロインとイイ仲のデザイナー
ジョージの恰好。キザ過ぎだろう。
またジョージの友人、
イザベル役の五十嵐隼士の女装。
ヒロイン役の北川景子の
ランウェイでのポージング。
ジョージの学校仲間、ミワコ、原作よりでかくね?

全般的にファッションというより、
ライトな恋愛話中心
ファッション的要素を期待していたので
そこはガッカリだったかな 。

YUIの主題歌はこの作品にとっても合っていたが
ラストのランウェイシーンで
それまではPOPな感じ曲でシーンと服に
とってもマッチしていたのに、
ヒロイン登場場面でまさかのスウィートボックス・・・。

・・・・と、
とにかくツッコミ所満載でしたが、
さすが全世界で600万部売り上げたコミック。
ストーリー展開はなかなか良かった。
コミックより編集かな。
盛り上げるところは盛り上げ、
落とし、綺麗に最後までまとめてた。

だけど原作大好きな人から言わせると
かなりはしょり過ぎでがっかりだとか
その点私は『NANA』で途中挫折しているので
全くストーリー展開に不満はなし。

編集も良かったが、カメラワークも良かったな。
衣装から小物から可愛いものをよく集めてたし、
制作スタッフは優秀な感じを受けた 。

残念なことに北川景子の演技は未熟 。。。
同じ顔系で水川あさみがやってみても
面白かったかも (笑)
高校生役もいける若さはすごいが、
ひざが気になった。そこは隠せないか。

しかし
矢沢あい、『NANA』といい、
独特の世界観とファッションだよね~。
思いのほか楽しめました 。
やはり最後がハッピーエンドって気分いいよね。
それに所々出てくるキスシーンが意外と・・

見終わった感想は・・・・?

向井理に化粧直しして欲しい
肌男の肌はキメが細かかった♪

学生の中でも平気なら気楽に楽しめる
この作品をご覧あれ。

映画 『ウェディング・クラッシャー』

2011-06-09 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ウェディング・クラッシャー』
製作国 : アメリカ 2005年
配給 : ニュー・ライン・シネマ
キャスト:オーウェン・ウィルソン、ヴィンス・ヴォーン、レイチェル・マクアダムス
     クリストファー・ウォーケン、アイラ・フィッシャー、ジェーン・シーモア
    キーア・オドネル、ブラッドレイ・クーパー、ウィル・フェレル

離婚仲裁人をしている2人の男たちが、親戚になりすまし、
結婚式シーズンを思う存分楽しんでいたが、
今シーズンは少し思惑がズレはじめ・・・・。

さて今回は、
世の中楽しんだもん勝ちです、てな作品です。

自称「ウェディング・クラッシャーズ」の男2人は、
見ず知らずの他人の結婚式に親族になりすまして乱入し、
次から次へと関係者の女性たちと夜のベッドを共にする。
そして二人は財務長官の娘の挙式に侵入し、いつもの手で女性を口説こうとする。
しかし片方は次女を本気で好きになってしまい、
もう片方は三女と遊びのつもりだったが「初体験だった」と
彼女に付きまとわれてしまう、そんな彼らの行方は・・・・!

タイトルだけだと、ジュリア・ロバーツ主演の『プリティ・ブライド』ばり
結婚をドタキャンする映画かと思いきや、様子がちょっと違う。

彼らは通称”荒らし屋”。

しかし、
ただ、悪乗りして出席者達の心境を害するわけじゃない。
飲んで、踊って、手品して、スピーチして、写真に納まって・・・。
とにかく周りも楽しめる愉快犯。
「こんなに盛り上がった式は久しぶりだね~」と言ってしまいたくなるほど。
むしろ撮影に参加したいくらいだ(笑)
始めの30分くらいは音楽も映像もサイコーに楽しめる。

もちろん彼らの狙いはそれだけではない。
そこで仲良くなったネーチャンらと一夜を共に過ごすのが最終目標。
まるで芋を洗う画のごとく、あれよ、あれよ、と
ネーチャンらがゴロン、ゴロンしていく様は笑える。

しかし財務長官の娘の結婚式は格が違う、ということで下調べも万全。
下調べもするんだ、と感心していたら、
どうも様子が違う。
男の片割れが新婦の妹に一目ぼれ。
そこからいつも”荒らし屋”とは一味違う話になっていく。

主演のオーウェン・ウィルソンとヴィンス・ヴォーンって
コメディに出演率が高いんだね。
オーウェン・ウィルソンの鼻が嫌い。
ヴィンス・ヴォーンはビラピの元嫁ジェニファー・アニストンと噂になり、
当時はよく取り上げられた。
『Mr&Mrs スミス』にブラピの同僚役で出演した時は
正直見ているこっちが複雑だったっけ(笑)
新婦の妹役は『『きみに読む物語』で大胆演技をしたレイチェル・マクアダムス。
彼女はあれが一番よかった。
その後の『恋とニュースの作り方』と、『シャーロック・ホームズ』はイマイチ。
この役もありきたりかな。
それよりも飛んでたのは、三女役のアイラ・フィッシャー。
彼女の演技の方が、この作品にふさわしかった。
・・・ちょっとウザいキャラだけど。

家族ぐるみの話題になったころから、お笑いが停滞した雰囲気だった。
途中、サスペンスチックになったり、シーン展開はいろいろあったが、
最後はお決まりのハッピーエンドだが、
何も考えずに見るにはいい映画かも。

余談だか、
テレビ東京の午後のロードショーで放送された時の邦題が
『ウェディング・クラッシャー 結婚式でハメハメ』だったそうだ。
午後の1時半からオープンだ。
さぞ、主婦は喰いついただろう(笑)

梅雨の週末を家で過ごすには、
ジメジメ天気を吹き飛ばす、この映画はいかがだろう。



映画 『しあわせの隠れ場所』

2011-05-28 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『しあわせの隠れ場所』。
製作国 : アメリカ 2009年
配給 : ワーナー・ブラザース映画
キャスト:サンドラ・ブロック、ティム・マッグロウ 、クイントン・アーロン
     キャシー・ベイツ、リリー・コリンズ 、ジェイ・ヘッド 、レイ・マッキノン
アメフトの全米代表選手マイケル・オアーの生い立ちを綴った
マイケル・ルイスの小説『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』を
映画化。

さて今回は、
男勝りの女性の方が情厚いですよねって作品です。

ある寒い夜、Tシャツと短パンで歩いている10代の黒人少年を
白人女性が声を掛け、自分豪邸に招き入れる。
初めは哀れみからだったが時がたつにつれ、奥ゆかしく、才能を秘めている
少年と生活を共にし始め、やがて後見人になる。
ある時、少年の隠された才能を目の当たりにした彼女らは、
彼をバックアップし始めるのだが・・・・!
お久しぶりです。最終更新日から2年も経っていて・・・。


東日本大震災で被害に遭われた方々、お見舞い申し上げます。
ここの所、悲しいお話ばかりで、たまたまこの作品を見まして
元気になりアップしてみました。


裕福女性リーアンが何とも下町のとうちゃんばりにチャッキチャキで、
決断力・行動力アリアリ。
また周囲の富裕層の奥さん達の中傷なんてなんのその。
「そんな事言うならもう付合わないし!」って感じで言い放つ。かっこいー!
そんな母親に育てられたせいか、娘も
「くだらないこと言う人もいるが、くだらな過ぎて口に出して言うのもヤ!」
なんて言う。親子してかっこいー!!
実話というからには、この性格も実際も同じなのでしょうか?
主人公のマイケルはとっても素直。混沌とした場所で
ジャンキーの母親に育てられ、捨てられたにもかかわらず、とっても家族思い。
ルールを全く把握出来てなかったアメフトを、
家族に例えて教えられすぐ飲み込み、また、試合中も監督を家族の様に守る場面も。
自分の不遇をすねる事無く、勉強にアメフトに励み、
リーアン母ちゃんにチャンスをもらったが、
マイケルの努力や素直な心や感謝の気持ちでモノに出来たんじゃないかな。
ここまで言うと、すごくいい映画っぽい。
この映画でリーアン役を演じたサンドラ・ブロックは、アカデミー主演女優賞に。
『デンジャラス・ビューティ』で味を占めたのか、
今回の役もナイスバディを売りにしている感じだった。
雰囲気は『エリン・ブロコビッチ』のジュリア・ロバーツかな?
実話化される女性ってたくましいよね~。
弟のS.Jはちゃっかりさん。大学のスカウトの交渉も殆どS.J。
特典もS.J。満足したのもS.J(笑)
エンドロールになる頃には現実家族の回想の様に、
現在の家族の事情と写真が流れる。
私はこういうのに結構弱い。
その後、どうなったのかなぁ。

本当の家族でも上手くいかない場合もあるのに、
他人でも家族愛って成り立つんだ。
人の温もりを感じたい時のオススメの1本です。


映画 『ファーストフード・ネイション』

2009-08-06 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ファーストフード・ネイション』。

製作国 : アメリカ=イギリス 2006年
配給 : トランスフォーマー
キャスト:グレッグ・キニア 、イーサン・ホーク 、 パトリシア・アークエット
     アヴリル・ラヴィーン 、 カタリーナ・サンディノ・モレノ 、 クリス・クリストファーソン
     ブルース・ウィリス

今や世界のどこにでもあるといっても過言ではないハンバーガー・チェーンの
実態を描いたE・シュローサーのベストセラー・ノンフィクション
「ファストフードが世界を食いつくす」をドラマ仕立てで映画化。

皆さんはファーストフード、お好きですか?
私は大好きです。
なんてったって、コンビニが母でマックが父ですから・・・・(泣)

さて今回は、なんとなくわかってましたけどね、って作品です。
大手ハンバーガー・チェーン“ミッキーズ”のマーケティング部長は、
ある内部調査を命じられる。それは、ハンバーガーの原料となる牛肉から
糞便性の大腸菌が検出されたため、事実が公になる前に原因を特定し、
対策を立てろというものだった。
さっそくコロラドにある同社の工場を視察する彼だったが、
一見衛生管理に問題はなさそうに思えた。
だが、やがて彼は信じられない事実を知ることに……。

ドキュメンタリータッチなんですけど、ドラマです。
話があちこち飛ぶのでとっても見ずらい、ってのが素直な感想です。
ハンバーガー屋を中心にお偉方、働く側、って順々に画面が変わるのですが、
ちょっと『パルプフィクション』っぽい。ブルース・ウィリスも出てたし。

内容は考えてた通り。再認識しちゃいました、たはっ(笑)って感じ。(笑)
食について見直す、ってのにいいけど、ぶっちゃけ作りが重い。
小さい頃、ロッ○○アで見学できますぅ、みたいなイベントがあって、
アルバイトのお姉さんに誘われましたが、
その時「みみずの肉を使ってるってホントですかぁ?」って無邪気に聞いて
お姉さんドン引きしてしまったことがありました。
ちょっと近いでしたね~。
それに権力もバシバシ出てましたね~。お子様は見ないでね♪

マーケティング部長がとっても何も知らない感じの愉快なビジネスマンで、
徐々に隠されていた部分を目にすることで、怪訝そうな顔つきになっていく様が、
私に似てる感じで悲しくなりました(・・・笑)

それにしても何気にキャスティングが豪華だったのが、驚きました。
見た目まったくわからない人とかも沢山いましたね。
内容に共感したのでしょうかね?

ラストシーンは映像としてはショックな部分と、
「やっぱりな」って諦める的な感想でした。

メタボのお父さん、
これ見て気を引き締めて!