Smoke

店の表を通る人を毎日写真で撮るたばこ屋の映画をご存知だろうか?

映画 『ローマの休日』

2009-03-31 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ローマの休日』。

製作国 : アメリカ 1953年
配給 : パラマウント映画会社配給
キャスト:グレゴリー・ペック、 オードリー・ヘップバーン、エディ・アルバート、
     ハートリー・パワー、ハーコート・ウィリアムス

王女と新聞記者の恋愛を描くコメディ。

今回は、魅力的な作品は時代・世代を超えて語り継がれますよね、って作品です。

不朽の名作。皆さん、どの場面もご存知なのでは?
余りにも有名で今では見ごたえがないかと思いましたが、
いやはや、やはり名作と言われる訳がありますな。
作りは至ってシンプルです。
王女、目が冴えちゃって、ちょっくら下界に行っちゃう?みたいな(笑)
マリー・アントワネットだって、
あんみつ姫だって、
遠山の金さんだって、やってましたもんね(笑)

ケド、演出や編集がよくまとまっていて見やすい。
クドイ説明、長い説明、といった事が一切なく、
また、古さを思わせる台詞なども少なく、
グレースケールの映像にも関わらず、
いやいや、だからこそ、美しさが引き立っていました。
音楽もそれぞれのシーンを際立たせたり、盛り上げたり。
小型カメラでコソッと写真を取る所は、
何となくルパンを思わせましたけどね。

この作品が初主演のオードリー・ヘプバーンの演技は、
とても新鮮で可憐で王女が初めて一人でお外出たの~感が
キラキラ表現出来てました(笑)
アカデミー主演女優賞も納得。
彼女がこの役を射止める為にタルタルステーキでダイエットしたのは有名。
またグレゴリー・ペックのカッコいいったら!ねぇ、奥さん!
昔の俳優さんってホントによだれもんですよね!

階段でアイスクリームを食べるシーン、
スクーターで街中を走り廻るシーン、
真実の口に手を差し入れるシーン、
(このシーンの演出はオードリーは知らず、
あの驚きは素って話は有名ですよね。)
記者会見で2人が見つめ合うシーン
どれも知っているのに改めて見ても
やはり美しく見えるシーンばかり。
ん~でも、最後の場面で何か期待してしまうのは、
俗人だからでしょうか?

やはり名作と呼ばれる作品はいつの時代でもいいですね。
現在の作品で後世にいい作品、美しい作品、と
語り継がれ残る作品はどれなんでしょうかね?
こういったものもドンドン見たいですね。
もったいない。

映画 『愛しのローズマリー』

2009-03-28 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『愛しのローズマリー』。

製作国 : アメリカ 2001年
配給 : 20世紀フォックス映画
キャスト:グウィネス・パルトロウ 、ジャック・ブラック、ジェーソン・アレクサンダー、
     レネ・カービー 、スーザン・ウォード

面食い青年が、肥満コンプレックスに悩む心美しき女性と恋におちるラヴ・ストーリー。

皆さん、理想の相手ってどんなですか?
私は自分より背が高くて、デブでもハゲでもなく、年上で、仕事で活躍してて、
面白くて、友達が沢山いて、映画好きで、趣味もあり、そして酒が好き、って人?かな。
人に聞かれれば「優しければいいかな。」とか言うお茶目さんですけど。
うるさい?(笑)

さて今回は、でも結局キレイじゃん?って作品です。

外見でしか女性の価値を判断しない主人公は、隣人のセクシー美女にフラレてばかり。
そんなある日、偶然出会った精神治療医に催眠術をかけられ、
心の美しい女性が美しく見え、そうでない女性はいくら美人でも醜く見えるようになった。
そこに病院のボランティア活動をしながら平和部隊への再入隊志願を待っている、
体重が136キロのローズマリーと出会い、恋におちる。
さて恋の行方は・・・!

ありがちです。
皆さんのご想像通り、ありがちです。
いいです、初めの20分位で見なくても。
ですが、確かにそうなんです、相手の性格が見て分かったら良くないですか?
私なんて何回思ったことか(笑)
こういっちゃあー何ですが、
ふくよかな方って、何であんないい人だらけなんでしょう?
こういっちゃー何ですが、(2度目です)
痩せたら絶対叶わない!って思う時、ありません?
皆さんの思惑を映像化したのがこの作品です。

ジャック・ブラックだってけしてイイ男じゃないですよね?
『ホリディ』でデルモと付き合ってっるって設定、驚きませんでした?
森山中の大島の旦那くらい、私は驚きました(笑)
今回はそれ相当の扱いでホッとしまいたが。

この作品、話題になったのは最近見かけなくなったグウィネス・パルトロウ の気ぐるみ。
終盤近くに出てくるのですが、「そーきたか」って輪郭でした(笑)
でもキレイ系のおデブなんですよ。
主人公の見る世界では超美人。口説きまくるわけです。
しかし彼女、疑う、みたいな?(笑)
分かる!分かりすぎる!
キレイでもなく、器用でもなく、口説きに慣れてない人って相手を疑いから始めません?
初めからロスタイムなのに、その行動、かなりハンデなんですよね~。
で、駆け引きしかけるのではなく、遠回りしはじめるんですよ(笑)

も一つ驚いたのが、作品中に出てくる精神科医、ご本人なんですよね~。
ちょっと失礼じゃない?(見れば分かる)表現があるけど、本人ですよ。
って事はまんざらでもナイ?感が出てきましたよ。

この作品は最終的にハッピーエンドですが、考えされられました。
もちろん、コメディーですから気軽に見てくださいね。でも・・・・。

外見ブスは性格よくせんと!
1円玉ブスにはなるなよ!
・・・・高校生の時に言われました(泣)
最後は前向きですよ!
ポジティブシンキング、ありけり。
万歳!!
・・・・えっ?

映画 『4ヶ月、3週と2日』

2009-03-26 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『4ヶ月、3週と2日』。

2007年
製作国 : ルーマニア
配給 : コムストック・グループ
キャスト:アナマリア・マリンカ、ローラ・ヴァシリウ、ヴラド・イヴァノフ、
     ルミニツァ・ゲオルジウ

中絶する本人ではなく、友達として彼女の世話をする女の子の物語。

皆さん他人の為に頑張る方ですか?
私は熱くなるほうですね~。すぐ信じちゃうんですよね。
それで失敗ばかりしてますがね。

さて今回は、何でそ~なるの?って作品です。
1987年のある日、チャウシェスク政権下のルーマニアで、
大学生の主人公はルームメイトの違法中絶の手助けをする為の一日が始まった。
しかし思うように事は進まない・・・。さて・・・!

ルーマニア映画初のカンヌパルムドールを受賞という触れ込みは魅力的でしょ?(笑)
開始1/3位は意味が分からず、相当眠かったですね~。
何の為に支度しているのか、とか、
何でタバコに拘るのか、とか、
全く概略が無いのでね~。
私の好きな”超映画批評”の言うところでは、
カンヌで評価される映画というのはこういうものらしい。
予備知識がないと結構難しいところもある。

この当時のルーマニアは避妊も中絶も罰せられるので、
妊娠してしまった友人の中絶はヤミ医者にやってもらうしかないんのです。
通貨価値がまた分からないので友人達から集めた金額が
あとどれくらい足りないのか分かりませんが、
全く人の足元みるんですよね~。

カチンときたのはルームメイト。
どうしてもやってもらいたいが為にちょこちょこ嘘つくんですよ~。
まず、妊娠期間ね。
タイトルと同じ4ヶ月、3週と2日な訳なのに、
医者には2ヶ月とか言ってるんですよね。
処置をする為のホテルの部屋の予約もいい加減にしたので、
約束の場所が予約出来てない。
それに医者と待ち合わせは本人が来る事、と約束したのに、
友達の主人公に頼むんですよ。
で、仕舞いの挙句には医者から聞いた費用をハッキリ伝えないからお金が足りない。
医者がイラっとするんですよね。
分かりますよ。私だってイラっとしたもん。
だから足元見られるんですよ。

なのに主人公は文句を少し言ったが、協力する為に走り回るんですよね。
なんでそこまで?ってくらい。
金を集めるのも、
医者をなだめるのも(これには驚き!)
中絶後の処理をするのも。

私なら絶対イヤ!勘弁じゃ!

この作品は中絶がテーマではなく、追い込まれた人間がその後取る行動らしく、
シーンの殆どがワンショット。
中盤からはかなりの緊迫感があります。
状況もつつみ隠さずエグさが結構ありますね~。
ちょっとその辺が苦手でした。

最後までルームメイトの相手が誰だったのか分からなかったし、
「この件はもう話をしない。」という終わり方も、
マジ!ってカンジ。
これがカンヌなんでしょうね。





映画 『リアル鬼ごっこ』

2009-03-19 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『リアル鬼ごっこ』。

製作国 : 日本 2007年
配給 : ファントム・フィルム
キャスト:石田卓也 、 谷村美月 、 大東俊介 、 松本莉緒 、 吹越満

パラレル・ワールドにワープしてしまった主人公は、
王と名乗る人物による「佐藤狩り」に遭う。
捕まったら殺されてしまう、“リアル鬼ごっこ”だった。さて・・・!

皆さん、想像力はどんな感じですか?
はたまた甥っ子ネタですいませんが(笑)、
久しぶりに会った時、嬉しさを表現したかった彼は私に言いました・・・。
「よし、今日は特別だから、飛ぼ!」
・・・スマン、甥っ子よ。オバちゃんは人間なんだ。羽もジェットもないんだよ。。。

さて今回は、確かに一つじゃないと思いますがね、キリがなくない?って作品です。

主人公はアル中の父と生まれつき病院に入院している妹世話をしているが、
学校では一匹狼の不良少年。
敵対する佐藤洋とは幼馴染みだったが不仲になっていた。
ある時主人公は突然、別世界にワープしてしまう。
それは、元の世界と平行して存在するパラレル・ワールドだった。
そこでは、佐藤という姓を持つ人を捕まえて殺すという、
“リアル鬼ごっこ”が行われていた…。

映画を観る時は皆さん”興味本位”からですか?
まさに今回の私はソレ。
原作は読んでませんが、概略は聞いてました。

しかし、なぜ、”佐藤”?

だって、”鈴木”だって、”高橋”だって、”田中”だって良くない?
日本で一番多い苗字だってのはしってるけど、ベタですよね?
でもそれに関してはサラっと流されてましたね~。
あと、鬼の選抜ね(笑)

しょっぱな『CUBE』かと思う場面があり、PG-12なのに選んだ事を悔やみました。
軽くグロなんですけど、私は痛いのダメなんすわ~。
「うわ~、ずっとこんなカンジ?」と思ってましたが、
さすが100万部を越えるベストセラーとなった作品の映画化。見せますね~。
ストーリーは在り来たりにも思えますが、興味の持続はさせてます。

観てて、「え~?」って思ったのは王様のベシャリ。
なんかトロいんですよ(笑)
きっと被りモノを外したら「この人が、あ~・・・。」って配役だとは思ってましたが。
そして所々キモかったですが。(見れば分かる)
作品の半分以上が鬼ごっこ。キャストたちはとにかく走りっぱなし。
石田卓也は走るのが得意ということでの抜擢だったそう。
え~!それって俳優的に嬉しいの??

俳優だけではチョイスしなかった作品。
松本莉緒の出現には久しぶりで驚いたけど。
実写版『ガラスの仮面』でのあの人はナイスチョイスでしたけど。
原作はどーか知りませんが、
メッセージ性には乏しいと思います。
演出ですかね?他が派手なだけに少し影に隠れる気がします。

終わり方が『マトリックス』っぽいし、
『キャシャーン』っぽいCGだし、
もし本当で私が主人公なら「またかよ。」って思っちゃうな~、なんて、
久しぶりに締めに思いも巡らせてしまいました。

ジャンルがホラーの括りでそれにも驚き。
ホラー好きな方、アイテムにドーゾ。


映画 『俺たちニュースキャスター』

2009-03-18 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『俺たちニュースキャスター』。

製作:2004年 米パラマウント
キャスト:ウィル・フェレル、クリスティーナ・アップルゲイト 、ポール・ラッド 、
     スティーブ・カレル、デビッド・コークナー 、ジャック・ブラック 、
     ベン・スティラー 、オーウェン・ウィルソン、 ティム・ロビンス 、
     ヴィンス・ボーン

1970年代のテレビ業界を舞台にハチャメチャなニュース・キャスターが繰り広げる
爆笑コメディ。

さて今回は、飛行機内で隣になったアメリカンなおっさんが懐かすぃ~、って作品です。

1970年代のサンフランシスコ、地元テレビ局人気ニュース・キャスターの主人公は、
おバカな仲間たちと街を闊歩し、何でもやりたい放題の日々を満喫していた。
そんな中、キャスター志望の野心溢れる女性アンカーが入社してくる。
間もなく惹かれ合う2人。
女性アンカーがメインキャスターに抜擢されたことをきっかけに、
2人の間には亀裂が生じ始める。
それはやがてライバル他局のキャスターたちをも巻き込む激しいバトルとなり、
収拾がつかなくなっていくのだが…。

最近芸人フィーバーでしょ?
どの曜日のどの時間帯のTVを見ても必ず芸人さんが出てるじゃないですか?
見る気はなくても”イロモネア”とか掛け流ししてて、
「クスっ・・・。」って笑っちゃってる自分がいるんスよ。
お笑いに疎い私が、日本のお国芸に慣れ始めてきているところで、この作品ですよ。

どんなカンジかって?
『オースティン・パワーズ』とか、『ドッチボール』とか、
所謂、おバカムービー、アメリカンジョークな訳ですよ。
笑いのツボが違うし、ダラダラしてるのが見るに耐えなくなってきちゃって。
いや、いつもそうだから、キチンと見ようと心がけてるんです(何で?)
この作品もそうですけど、アメリカンジョークって、
「お前の母ちゃん、でーべーそー!」って感覚、少しありません?
ちょっと子供染みてるってかぁ・・・・、なぁ~。
それでいて女性陣が意外とまともの設定が多いですよね?
今回も主人公や取り巻き陣、他局のキャスター達がかなりトンでます。
衣装から何から。
で、必ずおバカなんだか、利口なんだか分からない動物が出てきません?
今回もアウトローなペットの犬が登場するんですよ。
そして途中、時間経過があるんですよね~。
ある意味、真っ当なアメリカンギャグ映画でしょう。

そして出演者達もこういった部類の人達が総出演。
主人公のウィル・フェレルはどっかで見たな~と思ったら、
『プロデューサーズ』、『主人公は僕だった』に出演してるんだよね。
取り巻き陣に『40歳の童貞男』のスティーブ・カレル、
『サンキュー・スモーキング 』で主役の飲み友を演じたデビッド・コークナー、
他局のキャスターに『ナイト・ミュージアム』のベン・スティラー、
『シャンハイヌーン』『カーズ』のオーウェン・ウィルソン、
で、最近脱いだジェニファー・アニストン(キレイなヌードだったよね~。)
の元カレ、ヴィンス・ボーン。(どうしてもこのキャッチフレーズが付いちゃう)

驚きなのは、『ショーシャンクの空に』のティム・ロビンスが出演してる事!
『さよならゲーム』の若かりしティムの演技にも驚いたけど、(はっちゃけ振りがね)
こーゆーのも好きなんだね~。

中盤以降からは見てて辛くなる通り越して、
一生懸命演じている俳優さん達が、
なんてーか、不憫に似た感覚に思えてきました。すいません。
私がつまらない人間なんですよ、
ギャク映画好きの人、ごめんなさい。
人間には余白の部分がないとね・・・・。









映画 『スルース』

2009-03-16 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『スルース』。

製作国 : アメリカ 2007年
配給 : ハピネット
キャスト:マイケル・ケイン 、 ジュード・ロウ

初老の推理小説家と彼の妻の若き浮気相手による密室心理劇。

さて今回は、おやおや意外に似てるんですね、って作品です。l

初老の推理小説作家の家に、若い美容師がやって来る。
美容師小説家の妻と不倫関係にあり、離婚を承牛諾しない小説家を説得にやってきた。
そして小説家はある提案をする。
承諾した美容師は言うままにある行動に出るが、さて…!

予告が意味深な雰囲気で気を取られたんですよね。
で、見て驚いたんですよ。出演は2人のみ。
中盤まで2人だけとは気が付かなかったですね~。
でね、ふと気が付くんですよ、「あれ?人口密度、薄くね?」って。
ストーリーがよく練られてるからかな?。
なんてったて脚本はノーベル文学賞作家のハロルド・ピンター。

でもテーマは簡単なんですよ。

”男の嫉妬”

これ観た女性は少なからず思ったんじゃないのかな、当の女性はどんなイイ女なんだ?って。
女性の話は作品中に出てくるのですが、
何せ騙し合いの作品ですから女性の詳細って何一つ信じられないんですよ。
相手に諦めさせるのに、わざと悪く言うってあるでしょ?だから(笑)
でも女冥利に尽きますけどね。

この作品、ちょっと分かり図らい部分があるんですよ。
で、72年にジョゼフ・L・マンキウィッツ監督によるオリジナルをオススメ。
この時は美容師役がマイケル・ケインです。
オリジナルの方がユーモアを込められてるかな。
そして驚きなのが、若かりし頃のマイケル・ケインってジュード・ロウに似てるんですよ。
結構イイ男なんですわ。確かに映画男優ですもんね。
往年の大映作品に出てた俳優さんの過去を垣間見た感じですね~。
正直、ちょっと見直しました(ごめんなさい・・・。)

今回ジュード・ロウは製作にも関わっています。
何でなのかな?そこはちょっと分からなかった。
ただ密室劇としては『バウンド』以来でしょうか?良かったですよ。
騙し合いの結末は意外でした。
ただオリジナルとリメイクだと最後が少し変わります。
まるで『チームバチスタの栄光』みたくね。

監督をしたのはケネス・ブラナー。この人も多彩ですよね。
今度トムクルーズが出る『ワルキューレ』には俳優として参加してるでしょ?
私のイメージでは『フランケンシュタイン』なんですけど。

こちらの作品はオリジナルを見てからがオススメです。
オヤジも昔は色男。


映画 『この道は母へとつづく』

2009-03-15 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『この道は母へとつづく』。

製作国 : ロシア 2005年
配給 : アスミック・エース エンタテインメント
キャスト:コーリャ・スピリドノフ、マリヤ・クズネツォーワ、
     ダーリヤ・レスニコーワ、ユーリイ・イツコーフ 、ニコライ・レウトフ

6歳の孤児が一念岩をも通すガッツで危機また危機の連続を乗り越え、
奇跡を呼び寄せるストーリー。

皆さんは自分に魅力があると思いますか?あればどんな魅力?
私は3歳の甥っ子に「うちの子になるか?」と言われました(笑)
嬉しい申し出ですが、私はどんなポジションなのか?
甥っ子の気持ちの中と、甥っ子のうちの子になった場合と。上なのか下なのか(笑)
私の魅力って所詮3歳レベル?

さて今回は、あなたそこまでしますかぁ~、幼いのにね、って作品です。

ロシアの片田舎にある孤児院では、裕福なイタリア人夫婦に引き取られることが、
最上の幸せであり、誰もが選ばれる日を夢見ていた。
ある日、ようやく6歳の主人公にそのチャンスが巡ってくる。
ところが自分は貰われた後もしも本当のママが会いに来たら?と不安が芽生え、
実の母を探すため一人孤児院を脱走する・・・。

内容的な事やお国柄もありますが、とても暗い。
そして皆同じ顔に見えてくる。
ストーリーもよく聞く感じなんですよね。
・・・眠くなりました。

主人公はいいトコに行けそうなのに他の孤児の実ママと会っちゃうんですよ。
そうすると「もしかして自分のママも探してるかも!」って探し始めるんですね。
まず、字を覚えるわけです。何故なら院の書類に記入されている本名を知りたいから。
字を覚えるんですよ!え~期間は?でしょ?
だって貰われる時期が決まってるのに?そんなに早く?
食付きましたよ~。(笑)
で、そこから母をたずねて三千里ロシア版の始まり。

この作品、突っ込みたくなる場面がいくつかありました。
大きな子供達はどこに住んでるのか?で、何してるのか?
お金を稼いでるけど院は知ってるのか?
字を教えてくれた女の子は院で教育を受けたのか?
なのに運ちゃん相手に売春ですか?
などなど・・・。
主人公にだけスポットライトが当たっているので(当たり前だけど)
周囲の事情がイマイチでしたな。

ツッコミと言えば終盤で主人公がバスの乗り方を聞く場面で
自転車が壊れてたのでバスに乗りたいと嘘をつくんですね。
そこにいたオジさんが親切に乗せてくれるんですが、
別れ際に「本を持って自転車に?」って言ったのが、可笑しかった。

最後は意外な結末でしたし、
主役の子の表情がとても良く、涙を誘いました。
実話をもとにしたこの作品は05年のベルリン国際映画祭少年映画部門グランプリに。
見て損は無い作品ですよ。

映画 『ぼくのバラ色の人生』

2009-03-12 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ぼくのバラ色の人生』。

製作国 : フランス 1998年
配給 : ギャガ・コミュニケーションズ配給
キャスト:ジョルジャ・デ・フレネ、ジャン・フィリップ・エコフェ、
     ミシェル・ラロック、エレーヌ・ヴァンサン 、 ダニエル・アンセンス

女の子になることを夢見る少年の姿を描いたハートフル・ロマン。

最近、自分がしてきた技術でなんかボランティアでもやりたいなぁって考えてるんです。
で、先日お茶会に行ったらそこで偶然にも昔の知り合いに遭遇し、
その人が私のやりたい事とひょっとしたらコラボ出来るかも、ってお仕事をしてました。
いや~、念じれば叶いますな。

さて今回は、ボクちゃん、それとは違うのよって作品です。
7歳の主人公の男の子の夢は女の子になること(!)
スカートをはいてお人形さんで遊び、いつか好きな男の子と結婚するのだ。
そんな無邪気な主人公は周囲は奇異な目で見られ、やがて拒絶するようになる。
そんなわが子を理解し、世間の冷たい目から守り抜こうとするの両親だったが・・・。

同性愛者や性同一性のお話って作り方によってはシリアスになりがちですよね。
このお話は『Boys Don't Cry』『トランスアメリカ』というよりは
『プルートで朝食を』寄りかもしれませんね。
配色もポップで全般的に明るく、お涙ちょうだい映画とは一味違う。
それにこの作品は所々ファンタジーなんですよね。
それがちょっと私には頂けなかった。。。

しかしいつも感じるのが、明るい作りでもラストになると、
何故か悲しくなっちゃうんですよ。私。今回も例外なくね。
実際デリケートな問題だと思うんですね。
本人が自分らしくありたいと願うほど、周囲は混乱し場合によっては離れてしまう。
また理解者が現れたとしても社会の根強い反感に耐える戦力になれない。
TVでぶっちゃけやってる人の成功例なんてホント何億分の1の確立でしょうね。
だから家族の思いといったものが作品内に出てくると、
どうしてもフィクションと思えなくなってしますんですよね~。
感受性が強いと流してください(笑)

ストーリー的にはありふれてますよ。
作りも現代としては古臭い感じはします。
しかし、主役をやったジョルジャ・デ・フレネ君は今作が初めてとは思えない演技。
特に自分がいずれ女の子になると信じてるシーンはよく演じきれてました。
今は男の子だけど、何年か後には声変わりするように女の子になるって発想は、
自分に無かったので軽く驚きました。

こじんまりまとまってますし、
いい映画だとは思いますよ。





映画 『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』

2009-03-12 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋』。

製作国 : アメリカ 2007年
配給 : 角川映画
キャスト: ダスティン・ホフマン、ナタリー・ポートマン 、ジェイソン・ベイトマン
      ザック・ミルズ 、 テッド・ラドジグ

魔法のおもちゃ屋相続騒動の中で自信を取り戻していく姿を描いた、
ファンタスティック・コメディ。

皆さん、こんばんは!元気ですかっ!(猪木風で。)
いや~、このブログ、最近かなりユルユルでやってんですがね、(すいませんね~)
そーいやぁ、コメントとかサッパリだなぁ、人気ねぇなぁ~、
なーんて密かに思ってたんですよ、ここ1年半くらい(笑)
ところがドッコイ、自分が設定変えてたのすっかり忘れてて、
今日、溜まりに溜まったコメントとTBを見て焦りました!(笑)
何度もTBしてくれた方々、遅ればせながらありがとうですぅ。(タラオ風で。ペコリ)
初めてお越しいただいてTBしてくれた方・・・・逃げた?

さて今回は、オゥ、オゥ、大物揃ってそりゃねーだろ!って作品です。
都会の一角にあるマゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋。
おもちゃたちが魔法で動き回り、子どもたちに大人気。
しかしマゴリアムおじさんは引退を宣言。
女性支配人に店を継いでほしいと言い出し、資産価値の計算のために経理士を雇う。
自信のない女性支配人は必死におじさんを引き止めるが、聞き入れてもらえない。
そんな中、オーナー変更や魔法を信じない計理士に、おもちゃたちが怒り出し…。さて!

私がファンタジーとか好きじゃないってのは皆さんご存知でしょうが、
子供向けっての?子供が出てるっての?こーゆー系は割かし好きなんですよね。
単純に元気がでるじゃないですか?見てて楽だし(笑)

でもさー、今回期待ハズレ。
なんてーの?
設定が中途半端?っての?
説明不足?っての?
練れてない?っての?
とにかく「はっ?」って場面ばっかり。
大体にしていきなりオジさんの歳が243歳とか言われたって、
どんなおもちゃ屋か分かりずらいんだから、
状況飲み込めないないッス!
それに中盤になっても作品の狙いたい意図が全く分かんなくって、
こっちが不思議ちゃんでしたよ(笑)

最終的には、自信付けてガンバ!(古っ!)って事だったけど、
「それで終わりかい!」って久々に突っ込み入れましたよ。
何でダスティン・ホフマンとナタリー・ポートマンは出演決めたのかなぁ・・・。
確かに活き活きしてたのは分かる。
ナタリー・ポートマンのあんな笑顔は滅多に拝めないしね。
プチプチの上でピョンピョン跳ねてるダスティン・ホフマンなんて想像出来なかったし。

『主人公は僕だった』の脚本家ザック・ヘルム監督デビュー作品らしいけど、
あの映画も今ひとつだったもんなぁ~。

なーんか不完全燃焼の作品でした。

こんなカンジのブログですがヨロシクね♪

映画 『ガチ☆ボーイ』

2009-03-09 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ガチ☆ボーイ』。


製作国 : 日本 2008年
配給 : 東宝
キャスト:佐藤隆太、サエコ、向井理、仲里依紗、宮川大輔、泉谷しげる 、
      川岡大次郎 、 瀬川亮

学生プロレス(通称:学プロ)を舞台とした、笑いと感動の青春ストーリー。

皆さんは気が付いたら青アザ出来てた、ってことありますか?
私はドジ子なのでそんなの日常茶飯事です。
先月なんか、足の指が痛いなぁーって見たら、
青くカブトムシの幼虫みたいになってました。。。折れてる?

さて今回は、本能?身体?無意識?って凄いよね~、って作品です。

大学在学中に司法試験合格も夢ではないと言われる秀才の主人公は、
学園祭で見た学生プロレスが忘れられず、プロレス研究会の門を叩く。
”マリリン仮面”などというヘンチクリンなリングネームをもらい、
大切な事は何でもメモする真面目な主人公。
しかし肝心の「段取り」を覚えられず、ガチンコの試合をしてしまうがそれが客に大ウケ。
主人公の人気でプロレス研究会は活気付く。
そんな中、主人公が段取りを覚えられないのには理由があった・・・、さて!!

最近の日本映画、面白くなってきましたよね~。
それにアカデミーまで取っちゃうしね~。納得しますもん。
多分、今までのいい映画を沢山見てきた人達が製作に関わってるからでしょうね。
モックンのミーハー振りは映画好きな人なら分かる本性でしょね(笑)

だからという訳ではなく、邦画に対しても心を開き始めた私が見たこの作品、
やっぱ、格闘技系の作品はドラマがありますわ。
この作品、余りヒットした感が無いですが、評判は良いよね。
色んな批評を見ても好感触だし。実際いい映画でしたよ。

何はともあれ、撮影は全てガチンコ。
CGやスタントは一切使わず、俳優自らが体当たり。(スゴっ!)
東北の人気団体みちのくプロレスの指導のもとで
ちゃんと練習してすべての技をこなしている。
確かに試合風景はちょっとドンくさいんですよ。
しかしそれを感動的なシーンに生かす工夫をしているのが、
カメラワークといったスタッフの力量でしょうな。いいスタッフが携わってる。

正直ストーリーは他の映画を切り貼りした感じでしたな(笑)
特に、目が覚めると記憶が無いのよ~、
だからメモとインスタントカメラは必需品なの、ってとこは、
『メメント』のマネ?って思いました。
なのに、好きな人には毎日告るんですよね、本能って素晴らしい!
技も忘れちゃうんですよ。でも身体が覚えてる。本能って素晴らしい!

主役を演じた佐藤隆太はご存知モデル上がり。
でもあの誠実さキャラで今作品もいい演技をしてました。
プロレス技ガチンコってホントに頑張ったよね。俳優さんって凄い。
主人公の好きな子でマネージャー役にダルちゃんの奥さん、サエコが演じてます。
あの子もそこそこいい俳優さんだから復帰後がどう伸びるか楽しみだよね?
同好会のメンバー向井理、宮川大輔は、
私がハマってるドラマ、”銭ゲバ”でも競演してますな。

音楽もウルフルズとか使用してると何となく元気になりません?(笑)
不思議なバンドですよね~。


プロレスファン必見!
プロレス分からない男子も必見。
男のロマン?ってヤツが分かるかもしれないから、
女子も必見!
日本映画、楽しくなってきたぞ!オイ!