コレクティブルズ・アルミウエア(33)
近代アメリカの歴史の中で、有名な出来事のひとつに禁酒法の存在があります。
全米中でアルコールの製造・運搬・販売が禁止されていたなんて、今となっては
まるで幻のような出来事ですよね。(自宅での飲酒はOKだったそうです。)
これは清教徒が多かったためなのだそうですが、今でも保守的なエリアでは、
現在でも尚、同様の法律が残されている場所があるのだとか・・・。
それがバーボンで有名なケンタッキーの一部というから更に驚きです。
でも、マンハッタンでもつい最近までは日曜日の販売は禁止されていたし、
我家のあるエリアでは、現在でも日曜の正午まで販売が禁止されていたりと、
まだまだ保守的な部分はたくさん残されているアメリカなのであります。
そんな禁酒法が、一部のエリアから全米で施行されることになったのは
1920年のこと。その後、1933年に廃止になるまで実に13年もの間、その法律が
施行され続けていたなんて・・。今もあったら私には耐えられないかも。(笑)
勿論NYの街にあった酒場や醸造所も閉鎖。その街中にあった関連施設を
施錠するために採用された鍵の数は、なんと14万7千6百個という数だったそうです。
人々の意向とは裏腹に施行された法律ですから、それらの関連施設を完全に封鎖
するための鍵は、当然ちょっとやそっとでは壊れない、頑丈なものでなくては
いけません。
そこで採用されたのが、ハンマーで殴っても壊れることがない鍵。
全米で一番優秀な鍵をつくることで有名な会社。
それがMASTER LOCKという会社の製品でした。
そう、、それが今日の写真のアイテム、アルミ製バイクロックキーの製造メーカー、
今でも現存するマスターロック社*なのであります。
バイクロックとはその名の通り、自転車用の鍵。
シンプルなアルミ製の鍵は、、箱入りの未使用品だったため、まだまだピカピカ。
今でもちゃんと使えますし、大きさもあるので、自転車以外の用途にもいろいろ
利用できそうです。(アンティークのお宝倉庫用とか。>笑)
そんな歴史あるマスターロック社があるのは、ウィスコンシン州ミルウォーキー。
この街、アメリカのビール事情にお詳しい方はきっと耳にしたことがあるかと。
・・・そうなんです、ミルウォーキーといえばビールで有名な街。
その昔、この街の名を全米中に知らしめたのは、禁酒法で採用された
マスターロック社の鍵の生産地であるということだったのに・・・・・。
それを何かの皮肉ととるか、因縁ととるか、歴史の面白さ・・ととるか。
勿論、、私は『面白さ』と捉えさせていただきます。
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こんなキーがあったら、必要なくても、色んなところにつけたいわ~と思います。
いいところですよ、ミルウォーキー、特に郊外。一生分の牛と森牧場が見られます。
あ~、また行きたい。
その時代に生きていた人たちの暮らしぶりや
モノの考えかたとか常識。。。 興味津々!
それらは 途切れて存在するものではなくて
すべてどこかで現在に繋がっている。
あ、ちょっと下のセルロイド製のソープケースとシェービングブラシ。
おじぃちゃんを思い出しましたぁ。
あのブラシ、気持ちいいんですよねー。
セルロイドって好き。
学生の頃は、ずっとセルロイド製のふで箱使っていました。
あとでさっそくLockショップの倉庫で探してみます。
まぁそれはそれで楽しめましたけどね。
ちょっことしたところに「あっジェダイ発見!」を期待していたので残念。
スパチュラは白を使ってました!!
そんな歴史があったなんて
世界にはいろんな規制があるんですねぇ
私も近いうちにNYに行ってみたいです!!
来年は時間ができるので行ってみようと思います
やっぱり英語は話せたほうがいいんですよね
現地の人とかとも話したいですし
でもそうしてはいけないですね、、。
鍵だけなくなってたりして?
禁酒法のはなしじゃないですけどアメリカで
車の外からみえるところにお酒をおいてちゃいけない
っていわれてびっくりしたのをおもいだしました。
(トランクにいれろ、と)
今日は、そんなわけでこのままベッドへ直行させていただきますので、、明日レスを付けさせていただきます!!ではでは~。
色々合って時間が空いてしまいましたが、無事復活?させていただきます!!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。