見えざる声

感じたこと・思ったこと・追想、思うままに書きなぐった文章の
羅列を目指し・・。

エネルギー業界あるいは評論家の妄言か、誤算か・・・

2008年12月08日 | 時事・社会問題
以前から下書きしていたものが、ここで日の目を見る時がやって来た。
高騰を続けていた時期、将来も上がり続けると断言したコメンテイタ
ーは、反省を込めて「お辞めになった方」が宜しいようで・・・。
なんと八月から溜めていたのが下のもの。

高騰を続けていた原油価格が、アメリカの監視強化が効いたのか、
取引価格がぐっと下がっている。
そこで、石油元売りの出光では、下がる予想がなかったのか、その
下落に卸値公表を控えるという発表が記事になっていた。
それが下のもの。

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石油元売り大手の出光興産は11日、毎月2回実施しているガソリン
など 石油製品の卸値の公表を当面中止すると発表した。原油価格
の下落を受けて8月前半の卸値を7月後半比で1リットル当たり3.2
円引き下げると表明したが、店頭価格が必ずしも連動しておらず
混乱を招いているため」(同社)という。
出光は主に原油調達コストの変動に合わせて卸値を変更する方式
を 採用している。しかし原油価格の上昇局面で卸値引き上げを
受け入れなかった需要家に対しては8月前半も値下げせず、逆に値
上げを要求した。
こうした同社ブランドの店舗が8月初めに店頭価格を下げなかった。
競合店に合わせて値上げした店舗も多く「一部の消費者からクレー
ムが 来ている」(同社)。
10月以降は市場価格に連動して卸値を変える新方式を採用する方針
で今後、価格の公表を続けるかも含めて検討する。

*+*+ NIKKEI NET 2008/08/11[**:**] +*+*
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080811AT1D1109611082008.html
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値上げに敏感な小売りスタンドと卸売り業者、値下げという想定が
ないらしい記事に、便乗値上げの「オイル・ショック」を思い出す。
もっとも商売となれば、伝票のやり取り自体も、また価格訂正にも
手間がかかり、そうそう価格訂正をくるくるしていたら、利益目標
すら分からない状態で、右から左に受け流し残ったのは借金のみで
は商売もしづらい・・・。
価格競争に晒されている小売りスタンドでは、その感が強いだろう。
市場原理主義なる一見聞こえがいい言葉だが、こういった乱高下する
投機的価格に晒されると、流石に政府介入の安定価格という、以前の
価格統制も懐かしく感じるし、今更ながらに資源困窮国をしみじみ感
じてしまう。
と、八月中に書いたままのエントリーだったが、その後の動きは新興
国の需要増が一因でなく、オイル投機がほとんどでアメリカ金融不安
から大幅に原油価格が下がってしまった。
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ドバイ原油、終値で90ドル割れ 8.8ドル安、下げ幅過去最大
 アジアの原油市場の指標となる中東産ドバイ原油のスポット価格が
16日急落し、11月渡しの終値は1バレル86.35ドルと7カ月ぶりの安値
を付けた。10営業日連続の値下がり。1日の下げ幅は日本経済新聞社
が1986年にデータをとり始めて以来、最大となる8.80ドルに達した。
米大手証券の破綻などで景気減速感が強まるとしてニューヨーク原油
先物相場が時間外取引で大幅安になったことに連動した。
米国経済の悪化が波及し、アジアでの需要が減少するとの観測も下げ
圧力となった。

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ガソリン店頭価格の下落に拍車がかかっている。原油価格の下落に
加え、景気悪化による販売不振で値下げ競争が激化しているためだ。
全国でも販売激戦区で有名な大阪府南部の泉南市では6日、レギュラ
ーで1リットル97円の看板が登場。首都圏でも100円台前半が出始め
た。(以下略)http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20081207AT1J0501E06122008.html
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産油国は哀れにもどこも「おらが春」の終焉、特に資源大国にのし上
がりかけたロシアの惨状は、近隣の沈没寸前の国とタイを張る。
にしても、年末である。便乗値上げの商品の値下げをマスコミは庶民
の味方として、鋭く追及する時期ではないのか。
自分達も余禄に甘んじようと、倒閣・総選挙のネガティブ・キャンペ
ーンでは、読者にそっぽを向かれるのでは・・・。

                       ではでは・・・。


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