見えざる声

感じたこと・思ったこと・追想、思うままに書きなぐった文章の
羅列を目指し・・。

歌は世に連れ、世は歌に連れ・・・

2008年12月10日 | 音楽雑記
早いものでもう師走、するとまた一つ年をとる・・・。
そして年末ともなれば、大掃除でこのブログもあらぬ方向にきっか
けになった古いものを発見してなんて、もう二年が過ぎようとして
いる。そこで、耳に残る、いや見ても楽しい・・・、
と、思う動画なぞを一揃え・・・。


http://jp.youtube.com/watch?v=X5WfQp13O7g&mode=related&search=
「バスストップ」 ホリーズ
この映像が、三分間で分かる「人生」ってなもので、若者がバス
停留所で知り合った女の子と恋に落ち、やがては父親になり息子が
出来、その息子が成長して、変わらぬ場所であるバス停留所で、
やがて恋に落ち・・・。



http://jp.youtube.com/watch?v=RcDCvQbOdig&feature=related
「アゲインスト・ザ・ウインド」 ボブ・シーガー
恋の歌なのだが、どうしてもその風貌と渋い声は、おじさんは頑張って、
向かい風に立ち向かうと聞こえてくる。
さながら人生の荒波をと、渋く歌うおじさんは、いい・・・。



http://jp.youtube.com/watch?v=nTJjGSnl3cY
「ウィンディー・タウン」 クリス・レア
寒村育ちみたいな、いつだって凍て付く風が吹く故郷を、それ
でも忘れることが出来なくて・・・。
公演で疲れたバスの中、友との話は「覚えているかい」「思い
出すかい」「ああ、覚えているよ、あの夜汽車のレールの軋む
音と、凍て付く寒さの風の音、忘れられない・・・」と、哀愁
を漂わす歌声は、夜中に年をとった男が、一人で聞くにはもっ
てこいかもしれない。


http://jp.youtube.com/watch?v=LLo1hKULNgc&feature=related
「泪橋」 茶木みやこ
日本のフォークには、やはり湿り気があり、それがしみじみいい。

http://jp.youtube.com/watch?v=t2yVk2a9Hq0&feature=related
「チューリップのアップリケ」 岡林信康

これに付いては、随分前のエントリーを再掲載。

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日本のフォーク、いやそろそろ定年退職する世代の代表歌を綴
った岡林信康・・。いろいろな歌があるが「チューリップのア
ップリケ」は泣ける、いや泣かされる曲だ・・・。



岡林で思い出すのは、新宿西口フォークゲリラで、あるいは
集会時の「友よ」の大合唱だ。
恐ろしくアジテートされた曲は、そこにいる人々を共通の思
いへ昇華させるパワーを秘めていた。
思想信条でなく、一体感があれば群集はそれこそ一塊の意思
へ見事な変身を遂げる。
しかしそこを離れ個々に戻った時、その興奮は徐々に醒め、
無力感が襲ってくる。そんな時「チューリップのアップリケ」
を聴いてしまうと、涙腺は一気に緩み、とめどなく涙が溢れ出る。
「私達の望むものは」も「山谷ブルース」もいい、毒の効い
た「ガイコツの唄」「くそくらえ節」極めつけの「NHKに
捧げる歌」も、社会の抱える不条理・欺瞞をこれでもかと歌
い飛ばすのは痛快だ。
もっともこれらの曲は、初期からボブ・ティランと同じよう
にエレキ・ギターに持ち変えるまでの曲ばかりである。
「NHKに捧げる歌」にいたっては、自分の作ではない。
良くカリスマという言葉が使われるが、歌によって世の中が
変えられると錯覚した若者は、当時岡林を「神様」扱いにし、
崇拝していた。
けだしこれは本人は負担だったろうし、歌の力を過大に評価
されているのに戸惑ったことだろう。
歌は作者の発想がすべてで、それ以上でも以下でもない。
メッセージ・ソングではあっても、行動は伴わないものだ。
それを理解し、静かな賛同がすべて・・。
この「チャーリップのアップリケ」も、さすが牧師の息子の
偏見のない性根がよく現れ、現実的な重みを持っていた。
幼い少女の目を通した「貧乏家庭」の内情と、ささやかな欲
求に涙が出る。
「手紙」という曲もあるが、そちらはもろに「差別」を
分からせるが、私はこの「チューリップのアップリケ」にそ
れを最初、感じていなかった。
何度も聴くうち、歌われるその父の職業から知ったのだった。
岡林の歌は力強く、そして矛盾を鋭くつき、納得させる説得
力があった。もっとも岡林の歌も、七十年後半からは全く聴
いていない。このエントリーを書くにあたって、レコード棚
から引っ張り出した。
そしてしみじみそれを眺めると、なんだか過ぎた月日が走馬
灯のように頭を駆け巡る。
そしてパソコンに向って、キーボートを叩き・・・。
なんだか虚しい行為に思えてくる、と思う反面、これは「遺
書」の日記という思いも・・、名も知れぬ見てくれる人に感
謝しながら・・・。
岡林のことを書きながら、だんだん腹が立ってきた。
これを書く前にネットで漁った情報に、なんという日本人達
なのだろうかと、憤りを覚える。
それは勿論、朝日新聞である。
なぜこのところ「慰安婦」が再びクローズアップされる事態
になったか・・。勿論北朝鮮がリンクしている。
拉致被害者も人道、慰安婦も人道、その世論喚起で支援を取
り付けるなんだって朝日新聞は、そこまでしなければならな
いのだろう・・・。
論理破綻は見えている、それをごり押ししたいだけでは、も
う終わった報道機関になってしまう。
そんなでいいんだろうか・・・。
思惑抜きに「チューリップのアップリケ」を聴いていた世代
が朝日にもいるだろう。あの当時、涙したのではないだろう
か・・・。社会正義は、どこに行ったのだろうか?

  日曜なのに年寄りの愚痴を、最後まで読んでくれて
                     「ありがとう」
            ~~~~~~~~~~~~~~~~



http://jp.youtube.com/watch?v=7HIvJLY_nvg&feature=related
「今日を生きよう」 リビング・デイライト

まぁ、色々あるのだが、こう鼻歌で「シャラ、ラララ・・・」
で忘れるのも、長く生きた生き方かも・・・。

                        ではでは・・・。


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