読者諸賢よ!
何と、国分「缶つま」に熟成肉を使った新シリーズが登場する。
屠(ほふ)ったばかりの肉よりも、1週間、あるいは2週間と時間を経ることでうま味が増す。これが熟成肉であります。
しかし、ただ置いておけばいいというものではなく、温度と湿度を一定に保っておかねばならない。
適度な風の流れも必要だそうな。
そうした手間の分だけ、熟成肉は高価になる。何となれば、この缶つま熟成シリーズも高級缶として登場するわけだ。
シリーズの中から、今回は2品を独占スクープでお届けしたい。まずは「北海道短角牛<ロースト>」であります。
熟成はドライエージング製法で、味つけにはフランス・ロレーヌの岩塩を使用している。
予定価格は税別2,000円と、思わず立ち上がりそうになるほどいいお値段。
開缶! 牛脂のうっとりする香りが立ち昇ってくる。
そしてこちらが「群馬県産氷室豚<グリル>」。
氷室豚とは、豚肉の凍る-1.5℃以下にならないよう管理された低温庫(氷室)で熟成させる豚肉のこと。
予定価格は税別650円であります。
開缶! こちらは豚肉らしい匂いの合間に、焦げ目の香ばしい匂いもわずかに感じられる。
ということで...。
いよいよお味見であります。
北海道短角牛ロースト、かくのごとし。付け合わせにオリーブを添えた。
ころりとした切り身を頬張って、まずひと噛み。
噛み切った肉のあいだから、コクのある脂のうまみが飛び出してくる。コクはあるが、重たくない脂だ。
そしてやはり、香りがいい。畜肉臭さのないところにも熟成具合を感じる。とても美味しい。
味つけは塩と香辛料のみ。塩っぱすぎず、ちょうどいい塩梅であります。
氷室豚、かくのごとし。
赤身主体で舌触りはあっさりしているが、それでいてパサつきはない。
噛んでいると、じわりと品のいい脂を含んだ肉汁が出てくる。塩気は強めだ。
レモンが合いそうだったので、レモン汁をふりかけ、さらにスライスを添えた。レモンの酸味は塩気を和らげる効果もあり、好みの味となった。
熟成シリーズは今春3月の発売予定。
この価格帯からすると、高級食品店やデパートなどに並ぶのだろうか。
自分で買って食べるには勇気がいる価格だが、友人宅で食事会などするときのお土産にいいのではないか。
【北海道短角牛ロースト】
固形量:40g
内容総量:60g
原材料名:牛肉、牛脂、大豆油、食塩、香辛料
原産国:日本(東京・国分)
予定小売価格:2,000円(税別)
【群馬県産氷室豚グリル】
固形量:50g
内容総量:60g
原材料名:豚肉、香辛料、食塩、果実調味料
原産国:日本(東京・国分)
予定小売価格:650円