当ブログでは2回目の登場となる、いちご煮の缶詰であります。
しかし今回は商品名に「極上」と書かれている。
さらに「特別製造限定品」とも謳われているのだ。これはただごとではない。
いちご煮は青森県八戸市の漁師料理が元になっているらしい。この缶詰を製造・販売している『味の加久の屋』のホームページに、その歴史が詳しく載っておりますぞ。
かくのごとし。
うにとあわびのすまし汁、それがいちご煮なんであります。
しかもこの商品は北三陸産のウニとアワビを使用しているとのこと。さすが限定製造品、贅沢な素材を使っているのだ。
ではでは、失敬してひと口...。
むっ、汁が絶品であります。
コハク酸の旨味にウニの風味とコクが混じり合い、舌の上でいつまでも旨味を味わいたい欲求にかられる。
しかし飲み込んだ後はあっさりとし、わずかに余韻が残るのみ。
ウニは粒々感とねっとり感があって、舌で潰すとあの独特の風味がにじみ出てくる。そこにアワビの歯応えも加わって、ともかく贅沢、豪快。これで冷やの日本酒なんか飲ったら、たまらんですなァ。
ところで、ここで一つの真実を明らかにしたい。それはいちご煮という名前の由来であります。
筆者は以前、何かの本で
「汁に沈んだウニが、朝霧に包まれたイチゴに見えるから」
という記述を読んだことがあった。
しかしウニが赤いイチゴに見えるはずもない。これは正しく言うと
「黄色い野いちごに似ているから」
なのである。味の加久の屋でも、こちらのページで画像入りで説明している。
どうですか。オレンジに近いような色合いと、粒々感。なるほど確かに似ている。これで積年の疑問も解けたというものです。
内容量:385g
原材料名:ウニ(国産)、アワビ(国産)、かつお節エキス、ネギ、食塩、たん白加水分解物、シソの葉、調味料(アミノ酸等)
原産国:日本(青森県八戸市、味の加久の屋)