山の頂から

やさしい風

アナタは紅クラゲになりたい?

2008-10-28 14:54:52 | Weblog
  
  「この娘の寿命は十八じゃ・・・」
弘法大師の独り言を聴いた娘は、どうしても寿命を延ばしたいと、
弘法大師に願った。そして、教わった方法とは・・・

 高い々山の天辺に生えてる松の木に腰をかけた老人が二人いる。
彼等に気付かれないように酒を呑ませれば何とかなるという。
そこで云われた通り、娘は松の木を探して山へ・・・

 なんと!帳簿を捲る二人の老人が枝に腰をかけていた。
そこで盃に酒を注ぎ差し出すと・・・呑んでくれた!!
何杯も何杯も~~  そのうち娘に気付いた老人は、
70杯も呑んだと告げられた。 それでは73で手を打とうと、
娘に言うとかき消すように姿が消えた。
そうして娘は73歳の寿命を貰ったそうな。

 最近、巷で噂の「紅クラゲ」は体の一部を残して海底に沈み、
再生を繰り返す【不老不死】の生物なのだそうだ。
 
 始皇帝が望んでも得られなかった【不老不死の仙薬】
いかな薬方士の徐福だって、そればかりは調合出来なかったのだ。
恐らく今、始皇帝がこのクラゲの存在を知ったなら、
徐福に研究をさせただろうに。 2200年遅かった~~

 母は、今日も歩いて5~6分のお寺の納骨堂に出かけたようだ。
父は少しづつ元気を取り戻し始めた母に安堵していることだろう。
不老不死とまでは言わないが、もう少し長生きできる‹妙薬›があればと、
思う人は多くいるに違いない。 でも、クラゲじゃねぇ・・・