活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

不登校介入を例にとって(メモ)

2020-10-19 | 療育
当ブロブをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


最近不登校への指導にあたっていて、それに伴い、自分用のメモのためにも(研修等のため)、以下に記載します。もちろん結果が出ていますが。
経営の話ばっかりだったので、具体的な臨床の話を書くのは久しぶりで、書いていて既に楽しいです(笑)。

少しだけ専門的なので、ご興味のない方はスルーで。




問題
何が問題となっているのか、どうなって欲しいのかを保護者と共に明確化する

スモールステップの設定
学校や放課後活動、不登校になった原因の場所じゃない場所からのスタート。または不登校の対象の時間の調整からスタート(例えば学校の最後の授業や帰りの会から等)

動機づけの設定
行かせた場所での強化子および帰宅時の強化子の設定

援助手続きの設定
行かせ方・指示の出し方(言葉かけ多いと失敗する可能性あり)・用意の仕方、させ方・いずれにしても有言実行

5W1Hの整理
上記までの項目を基に
いつ実施るのか・誰が実施するのか・どこで実施するのか・何をするのか(指導の手続き)・それは何のためにするのか(問題およびスモールステップ)・どのようにするのか(指導・援助手続き)、を整理する

介入実施・変数整理
適応するまでの時間・不適応行動・妨害行動の時間の計測・その変化を数値で整理する

介入の目途
2週間程度の計測により、成果が出ているかを査定する

ステップアップ
スモールステップで定めた次の目標に沿って(介入の経過により、必要であれば微修正《ステップを上げたり下げたり》する)、その手続きを再度作成し、実施する。


このように、不登校に関わらず、問題行動への対応は、すべてこの形が原則になり、それを当てはめて矛盾点を洗い出し、筋の通ったプログラムにすることがセラピストとして必要。
記録は全て会議録に取る。そうしないと必ず細かい点を忘れてバグが起こる。




今週はこの辺で。


それでは、また来週に。




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