畑こうじ情熱ブログ

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連携不備があってはならない!

2011年03月16日 20時56分35秒 | Weblog
 本日は、油の輸送の状況と問題点を探るために、岩手県トラック協会と岩手県石油商業協同組合を訪問しました。
 油は、明日秋田港に陸揚げされるが、それを運ぶタンクローリーが十分稼働できないでいるという状況がわかりました。供給が出ているが、物流に問題があるという私の予想通りの結果でした。
 つまり、岩手県には170台ほどの十分なタンクローリーがあるにもかかわらず、元売りが押さえていてトラック協会が依頼しても、十分な台数が稼働できずにいるというのです。
 大問題です。直ちに党の緊急災害対策本部に問題の所在を伝え、政府に善処してもらうよう依頼しました。
 「そのような問題はかねてより指摘されていて、対応が既になされている。」という答えがありました。ちょっと腑に落ちないので、別の議員を通じて同じことを再び念押ししました。
 そしたら、ちょっと調べてみるとの返事の後、「やはりご指摘のようにタンクローリーが止まっていた。直ちに近藤前経済産業大臣政務官から政府を通じて、元売りに強く言って対応させることにした。」という答えがありました。
 その際、食料や物流をさらに円滑かつ多量に行えるようにするため、緊急輸送車両の指定を公安委員会から受けているトラックだけでなく、緑ナンバー全体に高速道路その他の通行規制されている道路の運行を認めるべきではないかという意見を伝えておきました。もちろん、車両用の油が確保されることが前提ですが。

 その後、事務所に戻り打合せをしてるときに、テレビで、「名古屋から物資・食料を運送してきた国土交通省の船舶が釜石港に入ったものの、連絡調整が不十分なせいか、受入車両が待機しておらず、陸揚げを断念した。」というニュースが流れていました。おそらく釜石市役所の機能が低下していて自治体レベルでは十分な連携調整ができなかったのでしょう。通常と異なる非常事態です。自衛隊のトラックは当然釜石に入っているわけですから、国土交通省と防衛省が直接連絡調整を行っても良かったわけです。このような連携不備から物資があっても被災者の手に届かないのはあまりにも問題です。
 この点も災害対策本部に政府にしっかり指摘しておくよう依頼しました。

 以上問題点ばかり書きましたが、心温まることも一つ。
 岩手県北の発達障害を持った方の施設で製パン工場を運営している「カナン牧場」で3月14日に製造されている食パンを、生協でありがたく買わせていただきました。11日の地震の直後で、電気が復旧した直後に製造されたことになります。頭が下がりました。