半農半学農園日記

作物や果樹の生育状況を伝える。
家庭科の調理実習で使える献立を紹介する。

老後の資産運用は?

2011-10-30 17:31:44 | 
 このところもっぱらミニ焼畑農業だ。枯草を焼いては、そこを三角鍬で耕し、ニンニクを植えている。今日も又焼いていたら、隣りの畑で隣人がトラクターを動かしていた。眼が悪くなって免許証の更新ができないというのに、心配だ。私に気が付いて、降りてきた。

 彼が言うには、投信が値下がりして何百万円も損をしたのだという。
「銀行に行ったら、5年前に買った投信が配当を含めればトントンだから、それを売って、中国かブラジルの投信に買い替えたほうがいいよ、って言われた。もちろん断ったけどさ」
私は、5年前に買った国債が満期になって償還されてきている。5年物利息1%だからまあよかった。それで、「国債は?」と聞いたら、
「ずっと前に国債を5000万円買って、戻った金で投信を買ったんだ。」。
え~、びっくりした。この人金持ちだったんだ。まあ、この年齢まで独身だし、服装もなんだし、いろんな物を拾ってきて物持ちはいいしーーーー。

 そこに、Yさんが通りかかって、3人でまた話の続きになった。Yさんは定年退職して4年になる。
「この人、投信で500万円損したんだって」と私。すると、Yさんが、言った。
「俺なんてもっとだよ。この頃は銀行も証券会社も来なくなったよ。昔はあんなに来てたのに。俺たちは高い頃に買ってるからなーー」
私は、思わず、「ああ、同じだ」。私も、他人には言えないくらい大損している。テレビや新聞で、老後の資産運用などどやっているが、あれはナンセンスだ。プロが運用して、どんどん下がってる。

 元本保証の貯金にかなうものはない。老後の資産をなくした3人の結論だ。

杏仁豆腐が固まらない

2011-10-28 10:44:30 | 調理実習
 中華料理の実習をした。献立は、焼売、イカ・ワカメ・キュウリの和え物、杏仁豆腐、ご飯。すでに他のクラスは終わっているので、生徒には情報が入っている。美味しい話を聞いたのか、生徒はやる気まんまんだ。調理室に入ってくるなり、男子が4、5人、使い捨てのゴム手袋を見つけてちゃっかりつけている。「イカ、イカ、早くやろう!」なんて、叫んでいる。焼売の具を混ぜるにも、「ビニール袋ありますか?」と女子が聞いてきた。2週間前に実習したクラスではすべて素手でしたので、他のクラスから聞いたのだろう。それくらい手でやりなさいよ、と思ったが、あったので渡した。女子班の中には、焼売の具を残してハンバーグを作っている班まであった。それも上手に。休み時間には、他のクラスから覗きにくるし、玉ねぎのみじん切りは、わざと大きな音でトントン叩くし、まあ賑やかだ。

 そろそろ仕上げかなという時になって、杏仁豆腐の牛乳寒天が固まっていない班があった。それも女子が2班。杏仁豆腐の牛乳かんは、水と寒天を加熱して煮溶かし、そこに砂糖を加えて煮溶かし、最後に牛乳を入れて火を止める。それを器に分けて氷水で冷やし固めた。ところが、1班は、最初に材料を全部入れてしまったので、「きれいに仕上げるために沸騰しないで温めてね」と指導した班だ。もう1班の女子は、
「先生が氷を入れるっていって、入れてくれないからだ」
なんて氷不足のせいだと思っている。粉寒天が溶けていないから固まらなかっただけだ。寒天の融解温度は84℃なので念のため少し沸騰させている。凝固温度は38℃なので、今の季節なら室温でもすぐに固まる。急いで、私が、鍋に戻して再加熱した。器の底に寒天が残っている。
「見てごらん、まだ寒天が溶けていないでしょう」
その最中に、男子が菜箸にイカを挟んで私の口に持ってきて
「先生、味見して。どうですか?」
と聞いてくる。えっと思ったが、食べて、「美味しいよ」というとうれしそうに戻っていった。すると、別の班の男子がまた同じことを。2班の牛乳かんを作り直して、氷水と冷蔵庫で固めた。牛乳かんが固まらないのは、数年に1回くらいはある。疲れていて、目配りが足らなかったのか? それとも生徒の賑やかさに負けたのか?

 みんな美味しそうに食べている。焼売には貝柱が入って、杏仁豆腐には3種の果物とシロップにはレモンを絞っていれている。自分達で作った上に、食材も豪華だ。楽しい実習だから、生徒は実習が大好きだ。実習日は欠席0だ。

 こういう話を聞いたことがある。学校が荒れてくると、生徒は、調理実習は面倒だからと嫌がる。体育も面倒で嫌われる。何するのも、嫌がって、居眠りできる授業が一番いいのだとか。

先生、お疲れ様でした。

2011-10-26 04:44:11 | 調理実習
午前・午後と調理実習をした。朝7時半に出勤して材料わけなど準備をした。献立は、マカロニグラタン・洋風かき卵スープ・チョコレートカップケーキ。

 男子生徒が数人話している。なんやら私のことらしい。
「ついつい、○○先生のことをお母さんって言いそうになるんだよな。今も、”お”って言いかけた」
「先生より、お母さんだよな」
4年前にこの学校に来たとき、正直な生徒達は、私を”ばあちゃん”と呼んでいた。母親のつもりで家庭科を教えていた私はショックだったが、そう見えるのかと反省もした。何でも、クラスメイトの祖母にそっくりだとかで、それが学年中に広まった。4年後、高校生のお母さんに戻れて、それはそれはうれしい。

 2年ぶりのグラタン実習だ。あきるほどやってきたし、何の心配もないと思っていたが、トラブル発生だ。バター50gを間違って100g配ってしまった。途中であわてて回収した。小麦粉を間違って計量した班があったりと、ホワイトソース作りの最中に、思わず”しまった”と思った。
~しばらく作ってなかったから、前もって練習しておくべきだったかな~
バターが多くて小麦粉が少ない班など、作り直そうとした。しかし、生徒は「大丈夫、大丈夫」というので続行した。ダマが出来た班もあったが、そのあたりは、何年もやっているので、臨機応変に修正できる。我ながら感心。最後には、全員おいしいグラタンに仕上がった。バターで小麦粉を炒めて、そこに温めたスープを加えてのばし、最後に牛乳を加える方法で、ホワイトソースを作った。美味しいソースになる。

 マカロニは茹でて使うのに、硬いまま入れた男子がいた。みんなが大笑いしていた。私も思わず、「こんなこと初めてだ」。前回のミネストローネで、マカロニをそのままスープに入れたので、そう思ったの?
 シメジが嫌いとか、玉ねぎが食べられないとか、言っていたが、アレルギーでない限りは、無視。材料を一度に配ると、最初の料理に全部使ってしまう。卵3個のうち、2個はケーキ、1個はスープにといっても3個ともケーキに使った班がある。スープの素も同じ。午後のクラスでは、実習の進行具合をみて、材料を配った。

 朝から休み時間なしで立ちっぱなし、6限目が終わっても片づけが残っている。提出させたノートの点検もまだ残っている。なんやかやで、へとへとだった。廊下で実習の終わった男子生徒が言った。
「先生、お疲れ様でした」
やさしいのね。それとも、そんな顔していたのかな?

干し柿かびた

2011-10-22 11:56:47 | 
  畑でニンニクを植えていると、「あそこの家の人かい?」という声がした。見ると、バイクに箒を沢山つんだおじさんだ。「いいえ」と答えると、「箒いらないかい?」という。箒屋さんだった。天井用とか色々な種類の箒があったけれど、ちゃんとした箒は長持ちするので、間に合っている。なんとなく義理でダスキンもとっているので、断った。箒なら買ってもいいかと少し思ったがーーー。この前、家人が2万円もする航空写真を訪問販売で買った。「家が写っているから記念になるから」と言っていたが、どう見ても1000円くらいの代物だ。後で知って、腰が抜けるくらいびっくりした。「だいたい訪問販売はいらない物なんだから」と口を酸っぱくして言っていたのに、まさか買うとは。もっと驚いたことに、近所に他にも買った人がいた。

 2週間前につるした干し柿を見たら、10個全部に緑色のカビが付いていた。

高温で雨が降ったし、しかたないか。やっぱりか、という心境だ。時期が早すぎた。

 新しい精米所に行った。近所の旧式精米所が廃止された。仕方なく、山の上のほうにある新式精米所まで、自転車の荷台に10k玄米乗せて、エッチラオッチラ。砂利ダンプとすれ違ったり追い越されたり、命がけの精米だ。やっとこついたら、先客がいた。旧式精米所の近くのおじさんだった。なんでも、
「あの古い精米機械はよく故障して、そのたびに3000円の出張費がかかる。新しい機械を入れても元がとれそうもないから、やめたそうだよ。取り壊しに10万円かかったと」
1坪あるかないかの小屋だけど、機械も含めて、撤去費用も馬鹿にならない。今式の機械は、精白段階が上白・標準・7分の三種類しかない。旧式は8段階もあって、途中からも変えられる。手動で使い勝手がよかった。残念!

今の人は銀杏なんか拾わない

2011-10-19 19:17:08 | 
 早朝散歩の帰りに、神社で銀杏を拾った。銀杏の季節もそろそろ終わりか? 10分探して、銀杏ご飯1回分くらいしかなかった。

 9月の大型台風の翌日に来たときには、境内一面に銀杏が枝ごと落下していた。実がまだ固そうで、種を出すのが難しそうだった。でもとりあえず、スーパーの袋半分位は拾った。そこに年配の女性がきて、言った。
「銀杏もいいけど、始末が大変でーー。去年知り合いから頂いて、土の中に埋めて腐ったらだせばいいのよ、と言われたけれど、結局どこに埋めたかわからなくなってしまったの。今は、昔と違って拾う人も少なくなったわね。」
確かにそうかもしれない。境内には、お参りに来る人、ゴルフの練習をしている人、何人か見かける。が、今年は拾っているのは私くらいだ。踏みつけられた銀杏が参道に散らばっている。ここの銀杏は小さくて、手間がかかるのだ。
 
 銀杏は土に埋めるというが、それも面倒だ。私は、ビニール袋ごと植木鉢に入れておく。実が柔らかくなったら、袋の上から指でつぶして種をだす。それを洗って干す。拾った銀杏は小粒だけれど、まあタダだしかたないか。帰りに、お賽銭をあげて拝んでくる。今年は朝ウォークの帰りに、4回ほど拾った。その割には少なかったけれどまだ植木鉢の中で眠っている。

 銀杏ご飯が一番好きだ。煮物、汁もの様々な料理に使えるので、殻をむいて薄皮もとって、冷凍する。100円ショップで、銀杏割りを買ってきた。ちゃちいから、すぐにダメになる。が、必需品だ。