シンガポールボート便り

パリからシンガポールにボートの本拠地を移しました。 アジアで見たこと、感じたことを書き綴っていきたいと思います

3週間ぶりのパンダン貯水池

2009年10月31日 | Weblog
昨晩、アパートで行われたオクトーバー・フェストでビールを少し飲みすぎた。
朝起きた時は少し二日酔い状態。
ビール2Lの早飲み競争には参加しなくて、つくづくよかったと思う。

今朝は3週間ぶりのパンダン貯水池での乗艇だ
8時過ぎ艇庫到着。
すでにスティーンが出艇の準備中。
見ると新しいシューズとスピードコーチを取り付けている。
スピードコーチは私のと同じXL2というモデルで心拍も表示されるタイプ。
練習に必要なあらゆるデータが表示されて良いが、通常のストロークコーチの2倍以上のサイズでかなり大きい。
ワールドマスターズのショップで350豪ドル(28000円)で購入したそうだ。
スティーン曰く、日本の技術だったらもっと小さくて、しかも安くできるだろう…と。
私もそう思う。
しかしボートのようなニッチマーケットに手を出すメーカーは日本にはいないだろう。

乗艇はいつも通り技術練習に始まってライトパドルのロングがメイン。HR140~155
静水からのスタート練習を少し。スタリキで1’50”の表示が出たが250mまで。
あとはだらだらと落ちて350mでは1’57”。ここでミスオールをして漕ぐのをやめた。
今は1分間しかトップスピードは持たない。何とか2分間、500mを持たせるのが当面の目標だ。

コース4周16km。
今月の漕行距離は〆て206km(乗艇116km、エルゴ90km)。
日本出張、香港遠征があったにしては結構漕いだ。

10月も今日で終わり。11月もこの調子で漕ごうと思う。

(写真は午後のアパートから。朝方は激しいスコールだったが午後は晴れ上がった。フィル・ミケルソンが出たシンガポールオープンはどうなっただろう)


前レンジの確保

2009年10月30日 | Weblog
このところレンジを大きくするにはどうすればいいか、いろいろトライしている。

出力を落とさずピーク曲線を高い位置でキープする。
キープすることはレンジを長くすること。しかも心拍数を抑える。
出力と心拍は密接にリンクする。心拍を抑えながらというのがなかなか難しい。

学生時代からの癖でずっと膝を畳んできた。
しかしその姿勢で胸を張ったキャッチをすると前に伸びることができない。

そこで少し膝を開き加減で前に伸びることにしてみた。
エルゴの前のプラスチック枠まで何とか届く。
膝を開くと出力が落ちるような感じがするが、まずは前レンジを優先。

これでしばらく心拍と出力のベストの関係を調べてみようと思う。

今朝も5時起床。出勤前の早朝エルゴ10km。

(写真は朝6時半の窓外のシンガポール)

アジアのボートレース

2009年10月29日 | Weblog
デヴィッドからAustralian National Mastersへの誘いがあった。
Australian Rowing Masters
来年6月、豪州西海岸のパースで行われる。
シンガポールから近く、旅費も格安航空券を使えば往復でS$250(16000円)程度。

香港で知り合ったマドラスのインド人からも来年1月のレースへの誘い。
マドラスはインド南端にあり、シンガポールから4時間弱。
マドラスのクラブには600名のメンバーがいてボートは盛んとのこと。
Madras Boat Club

日本やヨーロッパとは違ったボートが彼の地にはあるかも知れない。
シンガポールのボートはまだまだマイナー。
しかしアジア全体に目を向けると世界は広がる。

さて今朝もエルゴ5km。
出だしはいつも通り体は寝ていて2’35”だったが、ラスト1kmは1’50”で頑張ってみた。

(写真はハイデラバードのスプリントレースの入賞者たち。マドラスボートクラブのHPから)

香港選手権へのSRAメンバーの反応

2009年10月28日 | Weblog
SRAのメンバーに香港選手権のレポートをメール配信した。
早速、数人から反応があった。

スティーンから来年は必ず香港に行くとの力強い宣言。
彼は前週のワールドマスターズに参加し、1XカテゴリーCの予選12組の中から勝ち上がり、ファイナルAに進んだそうだ。
0.86秒差で惜しくも4位とのこと、メダルを逃したのを残念がっていた。
しかし決勝では2人いたオリンピックファイナリストの一人には勝ったと誇らしげに書いていた。

デヴィッドも同じくワールドマスターズの1Xと4Xに参加したが予選で敗退したと。
シンガポールでもっと鍛えて海外のレースに出たいとこれも力強い宣言。

キテリーは「ハルヤのメダルは疑わなかったわ。私も出張先のバンコクのホテルのジムでエルゴを漕いでいる」

ハン・チョンは「スカルは漕げないがスウィープで一緒に漕ごう。仲間に大学で8+を漕いでいたのがいるが今は太ってちょっと漕げない」と意味不明。

各人様々の反応だが、来年はシンガポールでクルーが組めそうな雰囲気だ。

ともあれ今朝もエルゴ5km

(写真は香港選手権一般8+の表彰式。さすがに賑やか。SRAで8+を組めればいいが…)

レース明け、エルゴ再開

2009年10月27日 | Weblog
昨日の朝のエルゴは中止。香港から戻ったのが夜遅くでさすがにきつかった。
昨日は日本出張以降の溜まっていた仕事をこなすので精一杯。

今朝から普通のシンガポールの生活に戻った。
まずは早朝の出勤前エルゴ5km。
香港のレースの疲れはない。出だしは体が寝ているが3kmを過ぎると調子が戻る。
これからこの朝のモーションが続く。

次のレースは11月中旬に行われるヘッド・オブ・アラ。DBRCのメンバーと一緒だ。
準備期間は余りないがロングをしっかりと漕げる体にしておこうと思う。

(写真はHRC一般女子4-の表彰式。優勝はRoyal Hong Kong Yacht Club)

香港ボート選手権で感じたこと

2009年10月26日 | Weblog
香港ボート選手権は楽しい大会だった。
中国で日本の国体に当たる大会が行われていて中国からの参加は少なかったようだ。
しかし主催者とそれを支える人たちの熱意が伝わる良いレガッタだった。

私はマスターズの1Xと2Xにエントリー。
工具も何も持たずに身一つで会場に入ったが、艇とオールはもちろんのこと、工具にいたるまですべて準備してくれた。
バッテリー切れになったスピードコーチの替えまでもだ。
海外からの参加者にとってこのような至れり尽くせりの配慮はありがたい。
艇はスウィフトレーシングのカーボンウィング艇でハルもカーボン模様の透明ラッカー仕上げ。
オールは封も切っていない新品のコンセプト。
こういう艇とオールで参加できるレースはヨーロッパでも少なかった。

とにかく受け入れ側の体制がしっかりしていた。
大勢の若者がそれぞれの役割を、参加者が満足できるように一生懸命こなしていた。
ホテルと会場のシャトルバスの手配、食事の用意にいたるまで細かい配慮が行き届いていた。
また彼らに分からないことがあってもほったらかしにはせず、必ず回答してくれた。
しかもそれを笑顔でやってくれた。

これは香港人の特性なのか、それともシンガポールで暮らしているから余計に感じることなのか?
いずれにせよ、私は香港が好きになった。

レースはマスターズクラスに参加した。
1Xは狩野じいに次いで2位。声を掛けてくれたYさんとクルーを組んだ2Xは優勝。

レース結果よりも色々な意味での香港の良さを感じた遠征だった。
来年は出来ればシンガポールでチームを組んで参加しようと思う。

(写真は2Xの表彰式でYさんと)

香港ボート選手権から戻って

2009年10月26日 | Weblog
週末に行われた香港ボート選手権に参加して昨晩遅くシンガポールに帰ってきた。
S$300(約19000円)という格安航空券を使用。
格安なだけあって色々な制限があり持ち込み手荷物は10kgまで。
最小限の荷物に絞って工具、パソコンは持参せず、着替えも最小限。

それはそれでいいものだ。
第一に情報から解放されるということの良さを感じた。
ただ周りの者に心配をかけるかも知れないが…。

大会は手作りの良さがあった。
若者が中心になってもてなしの心にあふれた歓迎をしてくれた。
レポートは追って書く。

香港のレースに参加して良かった

(写真は今回の日本からの同行者たち。皆楽しんだ)

週末はレース

2009年10月21日 | Weblog
夕刻シンガポールに帰着。
6時間のフライトだが時差は1時間で体への負担は少ない。

昨年の同じ頃、日本からフランスに戻り、すぐにトリノのレースに出た。
時差は8時間。時差ボケのままで参加して少しきつかった。

今回もこの週末に香港のレース。
同じアジア、しかも時差がないというのは助かる。

それまでにたまった仕事を片付けることにしよう。

(写真はアパートからのシンガポールの夜景。見慣れた景色だ)

日本に帰ってすること

2009年10月20日 | Weblog
ほぼ月に一回のペースで日本に出張している。
仕事以外にもやることは沢山ある。
しかし今回は日曜の夕方帰ってきたので休日の昼間にするような家事ができなかった。
いや、やろうと思えば昨日出来たのだが、戸田に出かけてしまった。
少しでも…と今朝は仕事に行く前に伸びきった生垣の剪定、夜は洗車をした。

キテリーから頼まれた大西洋横断用のシートパッドも4人分調達。
何せ4400kmを漕ぐのだ。お尻の痛さはすごいはずだ。
かって私も色々試した末のベストのパッドを100円ショップで買った。

そして明朝シンガポールに戻る。

(写真はシート用パッド。これをシートの形に合わせて切り取る)

日本の秋の乗艇

2009年10月19日 | Weblog
昨日の夕刻、日本帰着。
今日は鶴見で漕ぐつもりにしていたが電話で確認すると漕艇場は休み。
少し遠いが戸田に行くことにした。

戸田で漕ぐのは2ヶ月ぶり。昨日の新人戦のせいかゲートは開いていて2000mがフルに漕げる。
少し風があり、スタートから500mまで風にあおられた波がチャプチャプしている。
しかし500m以降のコンディションはそれほど悪く無い。

それに涼しいのが最高に良い。
毎日、気温30度以上の島から来た者には天国のようなコンディションだ。

艇はフィリピ。固くて良い艇だ。
リギングは共用艇なのでほとんどいじらなかった。
最初のうちSサイドをフィニッシュで引っ掛けることが多かった。
軽量級用の艇のためか、私の体重では喫水が低くなっていたせいかもしれない。
それにストレッチャーの位置が前過ぎてフィニッシュでグリップを脇腹まで引き切れない。
しかし2~3周漕ぐうちにリギングにもなれてきた。
こういう適応力こそオッサンのボート。

来週は香港の1000mレースなので、今日の乗艇ではレースの距離感だけ掴んでおくことにした。
メニューは1000mX3(SR22)。500mX4(SR25)。
1000mで4'45"~50"。500mで2'10"~15"といったところ。
後はノーワークでゆっくり流す。
計5周、20km。

日本の秋は最高の乗艇日和だった。

(写真は快晴の戸田)





午前ゴルフ+午後エルゴ

2009年10月17日 | Weblog
朝8時7分ティーアップ。
12時50分ラウンド終了。
14時アパート帰着。
日本のゴルフと違って効率よく一日が使えるのは良い。

しかしカートで回るので大して歩かない。
上体のスウィングのみ。これではたいした運動にはならない。

夕方の会食まで時間があるので当然エルゴ。
2'07”ペースで10㎞。
やはりこれぞ全身運動だ。

夜のビールは最高にうまいことだろう。

(写真は夕方のアパートからの眺め。さわやかな快晴はシンガポールには珍しい)



朝のモーション

2009年10月15日 | Weblog
大昔、合宿所暮らしの朝はコックスの「モーショーーン」の声に起こされた。

若いということはよく眠るということ。
体が動かず、起きたもののトイレでしゃがんだまま寝ている者、乗艇前のジョギングでは目をつぶったままのろのろ集団についていく者。
朝は風景は様々だった。

今、朝のモーションを続けている。
しかし時間になると何故か目覚める。のろのろした動きは同じだが寝過ごすということはほとんどない。

これは成長したのか、ただ単に歳をとって眠りが浅いのか、良く分からない。

そして今朝も出勤前エルゴ5km。

(写真は朝のシンガポール。アパートから)

ロンドンのヘッドレース

2009年10月14日 | Weblog
ACBB8+の来春の初レースは3月のヴェスタ・ベテランズ・ヘッド。
これからこのヘッドレースに向けてチーム内の熾烈なシート争いが始まるようだ。

私がいた頃は8+がやっと組めるかどうかのチームだった。
その後、何人かのメンバーが新しく入ってトップ8+で漕ぐには競争が必要になった。
今日キャプテンのニコラから提案のあった選考基準は3つ。
1.練習への出席度
2.エルゴタイム
3.CPEH(冬季練習のための選考ヘッドレース)のタイム

随分厳しくなったものだ。
昨年はエルゴタイムが悪くてクルーに選ばれ損ね、すねて練習に出てこなかった奴がいた。
その後メンバーが足らなくなってそいつを連れ戻すのに困った。私までなだめすかすのを手伝った。

今年は潤沢に候補者がいてそんな苦労はもうないようだ。
テムズを目指してフランスのオッサンたちは今から燃えている。

(写真は昨年のヴェスタ・ベテランズヘッドのロゴ。オックスブリッジ対校戦と同じコースを示している)


レースモードは全くなし

2009年10月13日 | Weblog
この週末にかけて来客が続き、そのまま来週は日本。
ふと考えると来週末は香港でもうレースだ。それまでに乗艇が出来るかどうか微妙だ。

この2週間、キテリーと2Xをのんびり漕いでいて、レースがどうのこうのという雰囲気ではなかった。

まあ、いいか!先は長いし…
レースはいつも通り出たとこ勝負。

今朝ものんびりエルゴ5km。

(写真は昨日に続きグランド・ナチオナル・ア・ユイットのACBB8+。3番が合ってない)

グランド・ナチオナル・ア・ユイット

2009年10月12日 | Weblog
先々週の「レガトゥ・デ・フォンダトゥール」に続いて先週の土曜日セーヌ上流のマルヌで8+中心のヘッドレースが行われた。距離4300m。
少年クラスから大学生、シニア、ベテランまでの男女クルーがそれぞれのカテゴリーに分かれる。

ACBBから2杯の8+がベテランカテゴリーに参加。
第一クルーはドリバル以下のコンペクラス上がりのクルー。
もう一杯は我がACBB8+の草の根クルーだ。

昨年のこの大会ではACBB8+はドリバルのACBBとポートマーリーというクラブの混成クルーに1分以上離された。
それが今年は22秒差に縮まった。
タイムは少年クラスはもちろんのこと、大学生クルーも抑えたようだ。
シーズンに入ってからの科学的エルゴトレーニングの成果だろう。

来週はいよいよACBB主催のCPEH(冬季練習のための選考レース)だ。
私も2年続けて参加した。
このCPEHが終わるとパリはいよいよ長い冬に入っていく。

(写真はACBB8+クルー。コックスはコーチのディディエ、Sセバスチャン、7ペドロ、6ステファン、5ファブリス、4ニコラ、3不明、2トーマス、Bクリストフ。私は6番を漕いでいたが今は遠い昔)