シンガポールボート便り

パリからシンガポールにボートの本拠地を移しました。 アジアで見たこと、感じたことを書き綴っていきたいと思います

〆めは琵琶湖周航歌

2009年07月31日 | Weblog
今夜は大阪の高校の同級生とアパートで懇親会。
40年前に帰り、バカ話。

ボート部とは何の関係もない奴だけど、最後はK大ボート部の琵琶湖周航歌のDVDを流して〆た。

これはパリのACBBの連中のパーティーと同じパターン。
日本人もフランス人も感じるものは同じ。
いいものはいい!

(写真は1月のACBB8+のパーティー。琵琶湖周航歌のDVDには仏人も食い入って観ていた。何故か感激)

明日は二の丑と云うことで…

2009年07月30日 | Weblog
明日は二の丑の日と云うそうだ。
今月は丑の日が2回あるということを今日の新聞で初めて知った。
ついこの間、日本で鰻を食べたばかり。
しかし夏は鰻に限る。
そもそも常夏のシンガポールは毎日がネオ丑の日と云って良い。

…ということで明日の夜は成田空港で仕入れた真空パックの蒲焼きを高校の同級生とアパートで食する予定。
二人ともいい歳をしたオッサンだが、単身同士のまさしく健全な飲み会となることだろう。
何故か私のアパート生活はボート部の合宿所の世界に戻りつつあるようだ。

今朝は30分、出勤前にエルゴを引いた。
明日の朝もエルゴで体を絞っておけば、夜のビールは旨く飲めるはずだ。

(写真は本文とは何の関係もないパリ横断ツアー。このところツアーづいているということで…。とにかくラフコンでも漕ぐ!)

淡々と早朝エルゴ

2009年07月29日 | Weblog
このところシンガポールを離れることが多かった。
週末の乗艇は続けているもののエルゴはとんと御無沙汰だった。
エルゴは引きはじめは面白くも何ともない。
しかし途中からランナーズハイのような状態になるので、続けているとこれは病み付きになる。
逆に間があくと、部屋の中でエルゴは粗大ごみ化してしまう。

とにかく続けることだ。
昨日の朝から出勤前のエルゴを再開した。距離はわずか5km。
それでも体に溜まっている澱のようなものが汗と一緒に噴き出して心地よい。
今朝は前夜のアルコールがこれで抜けた。
二日酔いでは乗艇は出来ないがエルゴは大丈夫。誰にも迷惑はかけない。

ACBB8+の連中は夜10時まで明るいのに平日の夜はエルゴを引いているとのこと。
コーチが夏休みで伴走ボートがつかないためらしい。

セーヌがエルゴならシンガポールもエルゴだ。

(写真はエルゴを引くACBB8+のメンバー)


リヨン横断ツアー

2009年07月28日 | Weblog
ACBBの仲間からリヨン横断ツアーの写真が送られてきた。
リヨンはパリから南に車で5時間、フランス第2の大きな街。
有名なアラン・デュカスの生まれ故郷で食の都としても有名だ。

フランス全土からボート愛好家が集まり、ローヌ川を周遊したとのこと。
写真には安定の良いレジャークラスのヨレットだけでなく、シェル艇も見える。
ローヌは大きな川。海運の往来が多く、風が吹くと波も出るはずだがシェル艇でも周遊が出来るほど流れは穏やかということなのだろう。
しかししっかりと伴走のモーターが付くのは安全に厳しいフランスならでは。

写真を見ているとはるかヨーロッパの河が恋しくなってくる。

鶴見川は波高し

2009年07月26日 | Weblog
シンガポールと日本をこの2週間で2回往復した。
2回の週末は日本で過ごすことになり、鶴見川でボートを漕いだ。

昨日の鶴見川は風が強くしかも流れと逆のため、白波が立っていた。
特に艇庫から水道橋までの上りの1.5kmはうねりのある波。ストロークのつどトップキャンバスは波の下に沈みこみ、波除けが水を切り裂いた。
バランスをとって漕ぐのはもはや不可能。
そこで波が強い区間はフィニッシュ練習で通過し、波の比較的穏やかな水道橋以降でフルレンジを漕ぐことにした。
ほぼノーワークでコース変則2周、11km。

それにしても鶴見川は賑わっていた。
ビギナーからマスターズまで。中高年にはエイトに人気があるようだ。
ボートが盛んになってきたのは嬉しい限り。

(写真は鶴見川艇庫の8+と1X)

アジアのボートの課題

2009年07月21日 | Weblog
当地で仕事を済ませて明日からまた日本。
慌ただしいが今やアジアは同じ経済圏。元々時差はないし、あらゆる面で緊密な関係がある。
生活にしても仕事にしても違和感はあまり感じない。

ボートも日本とそれほど変わらない。逆にのんびりとした当地のボートも良い。
ただヨーロッパの夏のバカンスシーズンのボートの世界はどう背伸びしても当分追い付くことはできない。
これこそ日本を含めたアジアのボートの課題かもしれない。

(写真はパリ郊外フォンテーヌブローのツーリング)

ボートに疲れたら芝生で一休みというのはいかが?

2009年07月20日 | Weblog
週末の土日の午前、鶴見川でスカルを漕いだ。
二日間ともにコース2周。計28km。
そして夕方の便でシンガポールに帰着。

ボーっと漕いでいると鶴見川の両岸の芝生の緑が目に入ってくる。
まだ緑化されていない土手も一部あるが、斜面に根付いてきた緑は気持ちが良い。
のんびりと日光浴をする人、バーベキューをするグループ、ジョギングする人たち…
いかにも工業地帯と云う、昔のコンクリートの土手だったら、彼らの気分も随分違っているだろう。
そしてその緑を最大に満喫しているのは水上でボートを漕ぐ人たちかもしれない。

そして漕ぐのに疲れたら芝生にのんびり寝転がるというのがあっても良い。
ワインでもあれば、それは最高。

(写真はACBBのボートツアーにて。先日、ムーランからアルドリクールまで3日間かけてセーヌを漕ぎ上ったとのこと。)





8X+

2009年07月16日 | Weblog
8X+はオールの数が多くさすがに壮観。
バランスがとりやすくレジャークラスにも扱いやすい。そしてスピードが出る。
結構楽しい艇だ。
こんな艇があるのもヨーロッパならではだろう。

さて今日から日本。
8X+はないだろうが、週末はどこかで漕いで見るつもり。

(写真はACBBの8X+艇。今年の全仏ジュニア選手権にて)

ヤクザなコーチを思い出した

2009年07月13日 | Weblog
ACBBからニュース。
全仏ジュニアロングボート選手権でACBBの女子8X+クルーが優勝したとのこと。
何故か目に浮かぶのはジュニアコーチ、セドリックのニヒルな顔。

彼は人相風体はまさにヤクザ。セルジュ・ゲンズブールか、ジェラール・ドパルデュー、それともジャン・ポール・ベルモンド。
顔は不細工だが面構えはまさに男。味があった。崩れた雰囲気がクラブの女子中高生に受けた。

彼は一人で祝杯をあげて、きっと酔いつぶれたことだろう。

(写真は8X+優勝クルー。仏中部のブールジュにて。ワイン産地のサンセールも近い)

スコールを気にしながら乗艇

2009年07月12日 | Weblog
朝から雲が重く垂れ込め、どうも気分が乗らない。今にもスコールが来そうだ。
待っていても変化がないので、艇庫に向かうことにした。

8時半艇庫到着。
既に少年組は蹴り出している。
このところ見かける西洋人スカラーのものだろうか、BMWらしき大型バイクが止まっている。
大人の利用者は少ないので新しいメンバーは目立つ。

準備をしていると気圧の変化が分かり、風が吹き始めた。
スコールかもしれないがそのまま蹴りだす。ぽつりと来ればすぐに揚がるつもりだ。

上りはストロークサイドからの風と波が強く、バランスは取れない。オールが波をたたく。
特にゴール地点から1000m地点まで陸の遮蔽物がないので波が次から次に押し寄せた。
引き返すことも考えたが、先を見ると少年組とモーターがいる。まずは追いかけることにした。

1000mからスタート地点までは陸のアパートや建造物が風を防ぐ形になる。
スタート地点の折り返しで少年組のスカラーたちを抜く。モーターのジェームズに挨拶して、後は一人旅。
BMWのスカラーとはコースの真ん中あたりですれ違う。バランスがしっかりとれて上手い。

今日は2周8km。コンディションが悪いので仕方がない。
ジェームズとビールを一杯やろうと約束してアパートに帰る。

パッとしない乗艇。こんな日もある。

(写真は午後のプールサイド。セーヌ河畔の午後の散歩は遠い昔)


乾季真っ盛り

2009年07月11日 | Weblog
シンガポールは今がベストシーズン。
当地の天気予報は一年中ほとんど変化がない。最高32℃、最低25度。
しかし湿度と雨の加減は微妙に変わる。
3月から5月が最も蒸し暑い暑季。6月から10月は乾季。以降は雨が多い雨季となる。

今朝は8時過ぎに激しいスコールが降った。
空はかき曇り、大粒の雨が降り出し、艇庫に向かうのを遅らせた。
9時艇庫着。雨は止んだが気圧の変化で風が吹いている。
当地では珍しい涼しさだ。体の消耗は少ないので嬉しくなる。

最初は波があったが、コース2周目には微風に代わり波も小さくなった。その代わり太陽が照り出した。
天気は短時間でコロコロ変化する。

最近調子が出だすのは2周目、5km漕いだ辺りから。
漕ぎ始めは3’00”程度のスピードだが、自然に2'40”くらいに上がってくる。
体に自然と運動に順応し始めるこの時間帯が、ウォーミングアップの終了なのだろう。
ウォーミングアップと云っても30分から40分をゆっくり漕ぐだけ。
昔、レース前のウォーミングアップは短漕やスタート練習でみっちり漕いだが、今ではしない。疲れるだけだ。

コース3周12km。最後の1周はなぎの状態で最高に気持ちが良かった。
頭の中から雑念が消え去った。

(写真はパンダン貯水池の船台方向)

ラム酒とジャズ

2009年07月08日 | Weblog
ACBBの仲間から6月末に行われたボートツーリングの様子が送られてきた。
ツーリングの名前は「RAM & JAZZ」

セーヌ上流、パリから1時間のフォンテーヌブロー。
コーチのシルヴィアンヌの顔も見える。

何の変哲もないレジャー用のクウォドでのんびりと、そしてゆったりと漕ぐ。
競技ボートとは全く異なる世界がそこにはある。
しかし、それが本来のボートの楽しみ方なのかもしれない。
彼らは今、一年で最も良い季節を思いきり贅沢に楽しんでいる。

取り立てて変わった趣向はない。日本人が大好きな盛り沢山のイベントなど、フランス人には余計な御世話だ。
彼らにとって色々やり過ぎるのは、すごく恥ずかしいことなのだ。

ラム酒とジャズ、そしてボートがあれば他に何を望もうか?

(写真は漕ぎ手の交代)

コーチのジェームズ

2009年07月05日 | Weblog
8時半艇庫到着。
少年組のスカルはコーチのジェームズと既に蹴り出したあと。
ジェームズはロンドン郊外のメイドンヘッドの出身。パディントン駅から電車で西に30分ほど、マーローやヘンレー・オン・テームズにも近くボートは盛んらしい。
私と同年代だが先日引いた1000mエルゴは3’18”。やはりただ者ではない。
彼は早期退職を選び、今やシンガポールで悠々自適。中華系の奥さんと小さな子供たちがいる。ゆったりとした雰囲気のある男だ。

私も準備を整え、池に蹴り出す。
6杯の少年スカラーをモーターに乗ったジェームズが追っている。そのうちに彼らは船台に戻った。あとは広い池に私一人。

今日は風のせいで始終波があった。オールが波をたたき、気分は乗らない。
ゆっくりコースを3周12km。

(写真はロンドンのパディントン駅。メイドンヘッドはここからローカル電車に乗って30分ほど。更に乗ってトワイフォードで電車を乗り換え、終点がヘンレー・オン・テームズ)


なんと言うことのないシンガポールのボートを再開

2009年07月04日 | Weblog
シンガポール国際ボート選手権が終わって一区切りがついた。
年内は目標となるレースもなく、これからじっくりボートを漕ごうと思っている。

ボートがなければシンガポールの生活は単調そのものだ。
私にとって漕ぐことが健康のバロメーターになっているし、単身生活のストレス発散にもなっている。

そしてもっとボートを上手くなりたいという気持ちがある。
フランスに行く前はスウィープ中心。フランス時代から丁度2年間、スカルを中心に漕いできたが、いまだに下手くそだ。
セーヌではACBBのディディエにコーチをしてもらった。
マンツーマンで後ろについたモーターから、さすがと思わせる的確な指摘が飛んできた。
彼の教えをシンガポールでも守っている。しかし細かいところが徐々にルーズになってきているようだ。
もう一度基本に戻る必要がある。ディディエならこういう時何を言ったか?と考えながら漕ごうと思う。

先週は早朝エルゴを再開した。5時半に起きて5kmを2回。来週も続けるつもりだ。
そして今日は乗艇。心拍はHR130に抑えてゆっくりコース3周12km。

なんと言うことのないシンガポールのボートが再開した。

(写真は艇庫の中庭。中国製の2X)


同じカーボン製だが・・・

2009年07月02日 | Weblog
ロードバイクがアパートに届いた。
当地の友人もシマノであつらえたバイクを持っているので一緒にツーリングなんか出来ればいいと思っている。

昨年は帰国して鶴見川で漕ぐつもりでスカルを物色していた。
一番がカールダグラスのローズウッド艇。二番がフィリピのSシリーズ。資金の関係で実際には中国艇になっていたかもしれない。
ところがシンガポールに転勤先が変更。スカル購入も頓挫した。

同じカーボン製だが方向転換。
当地は暑いがロードバイクは盛んだ。
今週末、早速走ってみるつもり。

(写真は二つの宝物の図)