サラの憂鬱

「ユーリカ　事件です！カーター保安官シーズン１、１０話のタイトルです。



研究所で爆発事故がありました。事故の原因を作った科学者を救助し、彼を逮捕しようとするカーターを、スタークやアリソンが止めます。
「今度、誰かが研究所を吹き飛ばそうとしても、オレはそれを止めないからな、むしろ手を貸す」
言い捨てて、カーターは去って行きました。



次の日の朝、カーターはムカつくので休む、と言い出します。
「嫌いな奴を助けるのもムカつくし、
感謝の気持ちの無い連中、
このふざけた町と住民にもムカつく。
ヘンリーがいなくなると、オレ一人でこの町のゴタゴタは解決できない。
ヘンリーが出て行くなら、オレも出て行く」
と、ぶつける相手のいない怒りが収まらない様子です。



カーターが休んで２日目、
ジョーはタガートと、森の中でペイント弾を使って、戦争ゴッコをしています。
そこへ、緊急呼び出しが入りました。
アリソンや、カフェにいた、スターク、ヘンリー、ファーゴにも呼び出しがかかります。

カーターの家に訪問者があります。
ピザのデリバリーでした。トイレを借りる彼。この行為が、彼をとんでもない事件に巻き込んでしまいます。

ピザ屋が来てすぐに、またベルがなります。サラにドアを開けさせると、
スタークでした。彼は、カーターに呼び出されて来た、と言います。
カーターは呼び出していませんでした。
さらに、ビバリー、アリソン、ヘンリー、ファーゴが立て続けにやってきます。
みな、カーターに呼び出された、と言います。

「何かの間違いだ、オレは呼び出していない。
みんな、帰ってくれ」
そう言い、サラにドアを開けるよう命じますが、サラはドアを開けません。
「どうして」とサラに訊ねると
「ユーリカに大惨事が起きようとしています」とサラが答えます。
「不調和。人間の調和の糸がほつれかけています」

サラが言うには、閉じ込められた人たちは、ユーリカに無くてはならない人で、一人でも欠けると、ユーリカの町に大きな災害が起こる、と言うのです。

カーターの名を使って、彼らを呼び出したのは、サラでした。

サラをプログラムしたファーゴにも、打つ手はありませんでした。
ジョーとタガートがやってきますが、サラは二人を追い返そうとします。
「ドアを開けた隙に、逃げ出すつもりでしょう」とサラ。
カーターたちの考えは読まれていたようです。



インターコムごしにカーターと話したジョーは、何かがおかしいと感じます。
ペイント弾でカーターの家を撃つと、バリヤのようなものに、ぶつかります。
ジョーとタガートは、地下を通る通路（下水や、ガス、電気、光ファイバーなどの管やパイプが通っている地下道）に降りてカーターの家に向かいます。



閉じ込められたヘンリーとファーゴは、電気異常を起こし、サラをオフラインにしようと考えます。
作戦は成功したかに見えました。一瞬ドアが開き、ピザ屋は、その隙にドアから出て行きました。しかし、ほかの人たちが気付く前に、ドアは再び閉まってしまいました。
さらに、家の中でも隔壁が閉まり、残された６人は、２人づつ、別々に閉じ込められてしまったのです。
サラは初期化され、ブラッドというプログラムが立ち上げっていました。
このブラッドは、軍の尋問用に作られたもので、有事に反応し、防御するシステムです。
ファーゴはこのプログラムの上にサラをプログラムしていました。



一方、地下を進むジョーとタガートの前にも危機が迫っていました。
カメラが作動し、武器が起動しはじめたのです。
ジョーたちは、ペイント弾でカメラを撃ちながら、カーターの家に急ぎました。

はたして、ジョーとタガートはカーターたちの危機を救うことができるのでしょうか？


------ 人 物 紹 介 ------

カーター ------ ユーリカの新任保安官。元連邦保安官
アリソン ------ 国防総省の捜査官。元スタークの妻
ヘンリー ------ ユーリカの研究所、所員。もとＮＡＳＡの研究員
ファーゴ ------ ユーリカの研究所、所員。オタク
スターク ------ ユーリカの研究所、所長。
ビバリー ------ セラピスト。
ジョー -------- 保安官助手。
タガート ------ ユーリカの住人。自然主義者
サラ --------- 自己作動型オートメーションハウス


※ラインは
[ＨＯＬＹ　ＬＯＶＥ]のフリー素材を使用させていただきました。