映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4286-広重の傑作

2024年05月04日 | 30秒の心象風景

 東海道五十三次は広重のヒット作にして代表作です。55枚の連作風景画になります。その中には傑作として取り上げられるものに、蒲原~夜之雪~があります。美術番組でも取り上げられる機会が多いものです。何といっても特徴は、雪と夜という季節と時間です。江戸の日本橋から始まって、初めは特に季節を感じさせるものは無かったのですが、ここで雪が登場しました。天候としては雨が登場したのは、大磯の虎ヶ雨です。三島では朝霧が描かれています。これ以降、雨や雪が登場する機会が増えます。次に夜という時刻です。蒲原まででは、早朝というのは割に多く、また、黄昏もありましたが、夜となったのはこれが初めてです。雪と夜という表現を思いついたのはなぜでしょうね。地形的にも蒲原には雪はないらしいですが。また、後刷りというものも存在していて、そちらはより暗い夜空になっています。

 


30秒の心象風景27766・蒲原 夜の雪~広重の東海道五十三次~
https://youtu.be/qOItc_h2xTI

 

 

30秒の心象風景27774・蒲原 夜の雪後刷り~広重の東海道五十三次~
https://youtu.be/GLljOgU-tbQ


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