山吹の花を御覧ください。
向学図書・言語研究会編集「花の手帖」 小学館発行 《やまぶき》より
【子規365日】■5月2日
水かふや山吹(やまぶき)つつく馬の鼻 1893(M26)年
夏井いつき【子規365日】朝日文庫
《山吹》の俳句
日本固有のもので、その優雅な趣は、万葉以来、詩歌に詠われてきた。黄色・五弁の散りやすい花を
開く。山吹色の花の鮮黄色と、葉や茎の濃い青さとの組み合わせの、これほど美しい花は少ない。
・ほろほろと山吹ちるか滝の音 芭 蕉
・山吹や暮れゆく水のとどまらず 水 巴
・山吹や根雪の上の飛騨(ひだ)の径(みち) 普 羅
横田正知編「写真 俳句歳時記 春」現代教養文庫 より
きぬ乃家 布tさんのコメントです。
《短歌ブームは? (きぬ乃家布t)
「七重八重‥‥」の歌を伏線にして、「実の」と「蓑」を掛けたのが、古典落語の「太田道灌」。雨具のないのを山吹の枝で表現するとは、よっ! 江戸の庶民は、こうやって和歌を覚えたのでしょうな。今「光る君へ」が人気とか。鬼をも哭かしめると云われる三十一文字も、ブームになってほしいと願っています。》
zoominさんのコメントです。
《濃山吹(こやまぶき) (zoomin)
山吹は好きな花のひとつです。「七重八重花は咲けども・・・」の歌の通り、八重咲きの山吹は実を付けません。一重咲きの山吹は小さな実を付けますので、太田道灌に少女が差し出した山吹は八重咲きの一枝だということがわかります。
八重山吹のことを濃山吹(こやまぶき)ともいいます。八重山吹の特に黄色が鮮やかなものを濃山吹という、と書いてあるサイトもありました。濃山吹(こやまぶき)、響きの美しい言葉だと感じます。
・般若寺に光る花あり濃山吹 ずーみん》
八重山吹のことを濃山吹(こやまぶき)ともいいます。八重山吹の特に黄色が鮮やかなものを濃山吹という、と書いてあるサイトもありました。濃山吹(こやまぶき)、響きの美しい言葉だと感じます。
・般若寺に光る花あり濃山吹 ずーみん