上方歌舞伎の宝は、片岡仁左衛門さんです。
上方の狂言だけでなく、江戸前の演目もご立派ですね。
能登半島地震チャリティーイベントを開催されたそうですね。
仁左衛門 一世一代の1人勧進帳 能登半島地震 被災地復興へエール
直立不動のまま1人勧進帳を披露する片岡仁左衛門
歌舞伎俳優の片岡仁左衛門(80)と長男の片岡孝太郎(56)が5月6日、東京・ホテルニューオータニで能登半島地震チャリティーイベントを開催した。仁左衛門は一世一代の気迫あふれる1人勧進帳を熱演。物語の舞台(安宅の関)にもなった被災地の復興へエールを送った。
声を変えながら弁慶や富樫、義経らの登場人物を1人で演じ分ける「聞く勧進帳」の上演は3度目。「だいたい20年ごとにやっている」(関係者)というレアな演目だ。
仁左衛門は「一世一代かもしれません」という孝太郎の予告通り、集大成を思わせる力強い声で膨大なせりふを広い会場の隅々にまで響かせ、詰めかけた818人の観客を魅了。孝太郎も舞踊「松の緑」に初役で挑み、松の若葉に復興への祈りを重ねて華麗に舞った。
今回のイベント参加費は1人2万円。全てボランティアで運営し、会場費などもホテル側の計らいで通常の半額以下となり、合計1379万4955円が義援金として石川県庁に送られる。
でした。
【子規365日】■5月13日
もちもちといんきのねばる五月哉 1892(M25)年
夏井いつき【子規365日】朝日文庫
病床所見
《五月》の俳句
草木の緑が白雲と相映発し、一年中で十月と共に最も心地よい月。
・山荘の五月の暖炉が焚(た)かれけり 越央子
・てのひらに砂を平(なら)して五月処女 誓 子
・子の髪の風に流るる五月来ぬ 林 火
横田正知編「写真 俳句歳時記 夏」現代教養文庫 より