14号肥料をまいたはずだったのに、実際は金魚の餌だったという曰く付きの鉢植えトマト(両者はちょっと似ているんだよ!)。たぶん「ホーム桃太郎」という品種で、昨年植えていたものが野良映えで芽を出した。
こやつらも生きとし生けるもの、芽を出したからには育てねばなるまい、という慈悲にも似た欲望を制御しきれず、鉢植えに。いつもぼくが他人様の畑で企てている「托卵農法」のしっぺ返しを食らった格好だ。因果応報ってことだね。
まだ黄色い部分が残っているけど、しおれた感があるので収穫して食べてみた。金魚の餌っぽさこそ無かったものの、酸味が弱く甘さがあって皮が固い。はっきり言って不味い。
育て方に問題があるのは明かだが、なぜか昔のトマトの方が美味しかったような気がする。裏の畑で完熟させてから収穫していたからかもしれないけど……。
なんでもかんでも、昔の方が良かったって思うときがあるけど、たぶんノスタルジーに過ぎない。鶏肉でも玉子でも改良が重ねられて今があるはずで、自家養鶏していたころの玉子が美味しかったなんてことがあるだろうか。
自家養鶏している人は回りに少なくないけど、ロハスだヘルシーだエコだ、といったライフスタイルの延長線上に玉子があるから美味しいと感じる幻想をぼくたちは抱いてやしないか。「中国から輸入した玉子だよ」といって自家養鶏玉子を他人様に食べさせたらどうなるかねぇ……。
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