らんかみち

童話から老話まで

ノンアル日本酒を飲んで気がついた

2014年11月05日 | 酒、食
 外国製のノンアルビールを初めて飲んだ20年ほど前は、それでも0.4パーセントくらいはアルコールが含まれていたせいか、そんなに嫌じゃなかった。
 最近の国産ノンアルビールも良くできていて、酔っ払いに飲ませたら「あんまり旨いビールじゃないな」とベターな評価を下すこともある。でもノンアル日本酒を飲んでみたところ、まだこれからだなぁ。

 最近は美味しい日本酒が簡単に手に入るようになってありがたい。獺祭(だっさい)なんてのは日本より海外で受けが良いというくらいあって、日本酒のイメージを覆したような、日本酒というより酒の一つのピークに到達したような感がある。
 洗練されたら日本酒は日本酒でなくなるんだなぁ、なんて妙に納得していたけど、半年ほどで一升ビン2本飲んだら日本人としてのアイデンティティーを見失ってしまった。

 洗練された日本酒も良いけど、これぞ米を醸したお酒、と実感できるパンチの効いた日本酒が飲みたい。どぶろくなら米が残っていて米らしいかといえば、思ったほどでもないというか、米の美味しさを引き出すには高い技術が必要なんだって気づかされる。上品な日本酒はもう十分飲んだから、タガの外れたような武骨な日本酒を探してみるか。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿