HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第1240話≪「2/1から米国産牛肉の輸入規制緩和決定」(生後20カ月以下⇒生後30カ月以下へ)≫

2013年01月30日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、2000年代初めに起こった「BSE問題」を覚えていますか?

 「BSE問題」は大きな社会問題になり、牛海綿状脳症をめぐる畜産業(食肉産業)や外食産業にくわえ、一般生活者を巻き込んだ社会現象となりました。

 BSE(牛海綿状脳症)とは、
  ・家畜伝染病予防法によって指定されている監視伝染病の一つ
  ・ウシの病気で、伝達性海綿状脳症(TSE)のひとつ
  ・BSE を発症したウシでは、異常プリオンたん白質が主に脳に蓄積し、脳の組織がスポンジ状になり、異常行動、運動失調などの中枢神経症状を呈し、死に至る
  ・潜伏期間はほとんどの場合が4 年から6 年で、平均5~5.5 年
  ・現在のところ生体診断法や治療法はなし
  ・ウシからウシにBSEが蔓延したのは、BSE 感染牛を原料とした肉骨粉等を飼料が原因

 尚、厚生労働省の「牛海綿状脳症(BSE)について」もクリックし、お読みください。

 昨年の後半から米国産牛肉への輸入規制に関し検討していましたが、1/28に厚生労働省はアメリカ産牛肉の輸入について、7年前からBSE対策として、生後20カ月以下の牛に限って認めていましたが、輸入対象を30カ月以下に広げることを正式に決定しました。

 その理由は、
  ◆この10年間に生まれた牛で、BSEへの感染が確認されていないこと
  ◆BSEの病原体が蓄積しやすい小腸の一部などを取り除くことを条件

 実施開始は平成25年2月1日からです。

 今回の規制緩和は、米国のほかカナダ、フランス、オランダも対象になりますが、「BSEの病原体が蓄積しやすい小腸の一部などを取り除くことを条件」は同じです。

 カナダ、フランスは生後30カ月以下、オランダ産は12カ月以下を輸入可としています。

(過去、カナダは米国同様の規制でしたが、フランス、オランダは輸入が全面的に禁止)


 NHKニュースの「米産牛肉輸入規制 緩和を決定」の中で、外食産業“大きな一歩”、大手スーパーは対応分かれる、国内の生産者は不安の声、などいろいろな意見が出ております。詳細はクリックしてお読みください。

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