山マダムの珍道中

素敵な山に出会えたら、綴っていきたい。

動揺

2007-02-21 03:59:37 | Weblog
父の同室の人の死、M室長の言動、心が揺らぐ。
父の病状は一進一退しながらも少しずつ少しずつよくなってきてはいる。生きることに執着してください。
あと少しのM室長、今の仕事全うして、少しでも恩恵を残していってください。それが管理職の最後のお勤め。お疲れ様でした。せめて飛ぶ鳥後を濁さずだけは・・・
昨日、動揺のあまり大失言をしてしまった。
あとで室長に「決まってもいないことを言うものではないよ」と窘めていただいた。
人の振り見て我が身を正せってか

2007-02-21 03:23:25 | Weblog
毎日どれだけの命が生まれ、なくなっていくんだろう。昔は自然になるがままに営まれ、うまく調整されていただろうが、昨今は医学の発達や人間の我が儘で(いやそれは言い過ぎか)こういう社会情勢の下、神の領域ではなくなってきたように思える
産む産まないは女性の意思。産む機械ではないのだから。しかし人間の欲望で少しずつおかしくなってきていないか?
生きるも死ぬも人間の自由?個人の尊重、自由は認められなければならないが、こう秩序が乱れているとやるせない。
もっとモラルをもって選択してほしい。
病院にいると、そう願わずにいられない。どれだけの人が生きることに前向きになって頑張っている?本人、家族、身内みたいに真剣に向き合ってくれる医師、看護士たち。命を尊ばない人たちに見せてあげたい。
しかしながら、最後は自然の摂理に遵う。生きたいという願いも、もっと生きてという願いも叶わず。
同室の人がこの前亡くなられた。享年46才。5年前発病した乳癌が転移したという。保母さんという天職を全うして。お嬢さんも4月にはその資格を取るために進学する。きっと素敵な保育士になってくれるだろう。

天使のお仕事

2007-02-14 07:20:28 | Weblog
天使のお仕事と言えば、もちろんナースのお仕事。
最近ピンクの白衣(?)が多い。それも可愛いと思っていたが、白衣と言えば白でしょ。気持ちが表れる。衣裳に。
仕事とはいえ、とてもできないことが沢山あるのに、私はこの仕事が大好きと言わんばかりに笑顔で下の世話までしてくれる。
何の反応もしないのに、いつも名前を呼びながらケアをしてくれる。
うるさい患者、家族にも優しく応対してくれる。
中には本当にむかつく看護士さんもいるが、最近の看護士さん達は・・・なんて言うと、こんな天使さんたちに失礼だ。
本当に辛い時、苦しい時、 天使の笑顔は、優しい声はどんなにか励まされ、勇気づけられることか。
荒んだ気持ちも、不安な夜も明けて、晴々するだろう。
ありがとう。天使の声は、気持ちはきっと父に届いている。近いうちに意識がもどって笑って応えてくれるだろう。
天使のみなさん、ありがとうって世界中に叫ぶだろう。

生きる欲

2007-02-09 12:59:35 | Weblog
「じいちゃん」「じいちゃん」何度呼んでも返事どころか反応すらない。
一時間おきに看護士さんが処置に来てくれる。痰を出しに。
喉を切開してそこに呼吸器を埋め込んで生かされているのだが、キャップを外してノズルを入れ、痰を吸入して排出する。
その時だけとても苦しい顔をする。体中で苦しむ。痛みだけは分かるようだ。その間も間抜けなあくびをする。それがかわいくもあるがあくびは無意識に出るもので終わったら空しい。
いつになったら起きてくれるんだろうか。日常にかえると、忙しさのあまり忘れていることもある。忘れたいから、忙しくしているのかも。でも、顔を見ると涙が出てしまう。
今日は病院で朝を迎えた。交代で付き添ってもう8日目。私も図太くなったんだろう、ベンチでグーグー寝ている。
看護士さんの仕草に目が覚めるがそのまま様子を眺めているだけ。何もしなくてもいい。したくても出来ない。みんな機械で制御しているから。
出勤しようとしたら、担当医が来てくれて、診察後「左手が少し動くようになった。少しずつ目覚めてきたんだ。○○さん、がんばってよ」と涙声で話しかけてくれる。肺がんの手術後がんばっている姿を見ていただけに愛情を注いでくれる。ありがたい。まだ望みはあるんだろうか。
前の課長の様態もよくなってきているそうだ。溜まっていた髄液をだしたら、空白の意識の時間がなくなったらしい。よかった。人間の生きる力はすごいんだ。
「もっともっと生きたい」と思ったら、目覚めてくれるだろう。がんばらんば。

祈り

2007-02-03 23:08:55 | Weblog
今日は節分で神社ではお火焚きをするところもある。寒桜で有名な西山神社、諏訪神社もしかり。諏訪神社では年男年女が豆まきをしていた。テレビでよく見る光景だ。同じ舞台で舞も披露されていた。ライトアッブされた寒桜も美しかったが、神社も神々しく光りを放ちますます荘厳さを醸し出していた。その恩恵にすがりたい気持ちで思わず手を合わせる。三人の思いはただ一つ、父(祖父)の意識がもどりますように。今病院のベッドに呼吸装置やいくつもの点滴、計器を装着されて横たわっている。
退院を見据えてのリハビリ中息苦しくなって、心停止20分後蘇生した。肺と心臓は動いているが脳がまだ覚醒していない。ここまでがんばったんだから、あともう一息がんばれ。隣で規則正しい寝息が聞こえる。少しでもズレるとビクッとする。途絶える心配はないが、どうか朝がきたら本当に目覚めてくれと祈るばかりだ。贅沢な祈りでしょうか。お願いです。この祈りだけは譲れません。かなえてください。