昨日の夕方、台北の旅で撮った写真の整理をしていた時、背中から聞こえてきたテレビのニュースの声に、引っ掛かった。
その声は、元マラソン選手の増田明美の声で、何かについての解説をしていたようだった。手を止めて、背中の方から聞こえてくる声に集中すると、「・・・だから、今の選手たちは自分たちの飲み物の管理には相当神経を使ってるようですよ・・・」
増田明美さん
何のことなのかはその時は理解できなかったが、その後の夜のニュースで盛んに報道されていた、カヌー選手の犯した同僚選手への悪質な妨害行為を知った。
そして、夕方聞こえた増田明美のコメントは、この事件に対するコメントを求められたのに対して応えたものであったと理解した。
カヌー・スプリント選手、鈴木康大がライバルの小松正冶の飲み物に、ドーピングに引っ掛かる禁止薬物を混入させたり、競技用の道具を細工したり、盗んだりする極めて悪質な妨害行為は、聞くだに胃液が逆流しそうになる事件である。
鈴木康大選手
この選手の飲み物に薬物を混入する、という点で、陸上競技の場合はどうなのか?とテレビ番組で、マラソン解説者の増田明美に聞いたのだろう。
それで、多分彼女は、陸上の場合でもドーピング検査は厳しくなっているので、選手それぞれが神経を使って自分の飲み物を管理しているようだ、と応えていたのだと私は察した。
同時に、「うん??待てよ・・」と私は首をかしげた。
というのは、増田明美が選手時代に、ライバルの同僚選手を陥れるため、こんなことをしたんだと、何かで打ち明けていたのを読んだ記憶があったからだ。
私は、早速インターネットでこれを検索してみた。そして、難なくその根拠となる記事を発見する事ができた。
それは、作家・林真理子氏と増田明美との対談の記事だった。(2017, 5.30 週刊朝日記事より)
以下、抜粋する・・・。
* * *
林:増田さんは、千葉の成田高校陸上部のとき、監督の自宅に下宿していたんですよね。同い年のライバルの子との同居生活が、すごくつらかったとか。
増田:ライバルがふすま一枚隔てて隣にいるんですからね。住み始めるまで知らなかった。同じ屋根の下に、同じ種目の、しかも力が同じぐらいのライバルと同居するなんて。
林:そうなんですか。
増田:同居していたのは樋口葉子さんという選手ですが、私はすごく負けず嫌いだったので、葉子に負けたくないといつも思っていて。
1週間後に試合というときに、彼女の練習タイムのほうがよかったりすると、この1週間で葉子を太らせようと思って、彼女のごはん茶碗にギュウギュウ詰め込んだり、朝練習に遅刻させようと思って時計を遅らせたり。
林:まあ! それって少女漫画みたいじゃないですか(笑)。
* * *
(下線は、孫ふたり)
ケラケラ可笑しそうに話していたようだが、この腹黒さは読んだとき反吐が出そうだった。どうも、私はこれがきっかけで彼女が嫌いになったのかもしれない・・・。
負けず嫌いですから・・
あれだけ、コンプライアンス、コンプライアンスと馬鹿の一つ覚えのように連呼していた、日本の製造業での信じがたい品質管理や不正行為が発覚し、一体何が起きているのかと思っていたら、今度はフェアプレーが信条のアマチュアスポーツ界での事件だ。
大袈裟かもしれないが、確固たる日本の信用度が急降下しているようだ。
もしそうだとしたら、急降下を止めるには、思い切った頑丈な防護壁でそれを防ぐ必要があるのではないか。
カヌー選手の件も、自首したから情状酌量を、などと言ってる場合ではない。ましてや、スポーツ解説者が自分の過去をオチャラケで披露している場合ではない。
その声は、元マラソン選手の増田明美の声で、何かについての解説をしていたようだった。手を止めて、背中の方から聞こえてくる声に集中すると、「・・・だから、今の選手たちは自分たちの飲み物の管理には相当神経を使ってるようですよ・・・」
増田明美さん
何のことなのかはその時は理解できなかったが、その後の夜のニュースで盛んに報道されていた、カヌー選手の犯した同僚選手への悪質な妨害行為を知った。
そして、夕方聞こえた増田明美のコメントは、この事件に対するコメントを求められたのに対して応えたものであったと理解した。
カヌー・スプリント選手、鈴木康大がライバルの小松正冶の飲み物に、ドーピングに引っ掛かる禁止薬物を混入させたり、競技用の道具を細工したり、盗んだりする極めて悪質な妨害行為は、聞くだに胃液が逆流しそうになる事件である。
鈴木康大選手
この選手の飲み物に薬物を混入する、という点で、陸上競技の場合はどうなのか?とテレビ番組で、マラソン解説者の増田明美に聞いたのだろう。
それで、多分彼女は、陸上の場合でもドーピング検査は厳しくなっているので、選手それぞれが神経を使って自分の飲み物を管理しているようだ、と応えていたのだと私は察した。
同時に、「うん??待てよ・・」と私は首をかしげた。
というのは、増田明美が選手時代に、ライバルの同僚選手を陥れるため、こんなことをしたんだと、何かで打ち明けていたのを読んだ記憶があったからだ。
私は、早速インターネットでこれを検索してみた。そして、難なくその根拠となる記事を発見する事ができた。
それは、作家・林真理子氏と増田明美との対談の記事だった。(2017, 5.30 週刊朝日記事より)
以下、抜粋する・・・。
* * *
林:増田さんは、千葉の成田高校陸上部のとき、監督の自宅に下宿していたんですよね。同い年のライバルの子との同居生活が、すごくつらかったとか。
増田:ライバルがふすま一枚隔てて隣にいるんですからね。住み始めるまで知らなかった。同じ屋根の下に、同じ種目の、しかも力が同じぐらいのライバルと同居するなんて。
林:そうなんですか。
増田:同居していたのは樋口葉子さんという選手ですが、私はすごく負けず嫌いだったので、葉子に負けたくないといつも思っていて。
1週間後に試合というときに、彼女の練習タイムのほうがよかったりすると、この1週間で葉子を太らせようと思って、彼女のごはん茶碗にギュウギュウ詰め込んだり、朝練習に遅刻させようと思って時計を遅らせたり。
林:まあ! それって少女漫画みたいじゃないですか(笑)。
* * *
(下線は、孫ふたり)
ケラケラ可笑しそうに話していたようだが、この腹黒さは読んだとき反吐が出そうだった。どうも、私はこれがきっかけで彼女が嫌いになったのかもしれない・・・。
負けず嫌いですから・・
あれだけ、コンプライアンス、コンプライアンスと馬鹿の一つ覚えのように連呼していた、日本の製造業での信じがたい品質管理や不正行為が発覚し、一体何が起きているのかと思っていたら、今度はフェアプレーが信条のアマチュアスポーツ界での事件だ。
大袈裟かもしれないが、確固たる日本の信用度が急降下しているようだ。
もしそうだとしたら、急降下を止めるには、思い切った頑丈な防護壁でそれを防ぐ必要があるのではないか。
カヌー選手の件も、自首したから情状酌量を、などと言ってる場合ではない。ましてや、スポーツ解説者が自分の過去をオチャラケで披露している場合ではない。
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