孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

宇宙人ジョーンズの如く

2016年12月10日 | 社会観察
このところ、よく「どうも自分は時代に付いて行ってないなあ・・・」と感じてしまう瞬間がある。

例えば携帯電話がそれで、ひとつ上の先輩なんかがスマホを持って、人差し指でもってサササッと画面をこすっていたりするのを目にするときである。やがてガラケーがこの世からなくなってしまうのではと、私には一抹の不安が付きまとう。

そして、若者達の会話がよく理解できなくて、まるで外国人になったような気分を味わう時である。日本語を話しているのは分かるのだが、言っている意味が理解できないのである。

昨日も今日も、コンビニやドラッグストアのレジで耳にした表現で、何度も経験したのだがいまだに慣れないでいる。

レジで商品の計上を終えたとき店員が言う。「ポイントカードはよろしかったですか?」

  はぁ??


私は財布が膨らんでしまうのが嫌なので、ポイントカードは一切持たないことにしている。『すぐ出来ますからお作りしましょうか?』と言われても、いりませんと断る。

レジの流れを遅らせる要因の一つはポイントカードにあるというのが私の自論でもある。ポイントカードはよろしかった、か???何のことだ???


最近、流行したそうなピコ太郎というお笑いタレントの歌「PPAP」(ピーピーエーピー)となると、一体何が、どこが面白いのか皆目見当もつかず、うろたえるばかりであった。PPAPとはPen-PinappleーApple-Penの頭文字を並べただけで、読み方は、「ペンパイナッポーアッポーペン」となるそうだ。

  はぁ?


自動車関連の製造業で、特に品質管理関連に従事した事のある方なら、PPAPの4文字を見れば、(ピーパップ)と読んでその大切な意味を理解できるだろう。私も最初この4文字を見たとき、なんでPPAPが歌になるんだ?と思ったものだ。

PPAP(ピーパップ)とは、Production Parts Approval Process の頭文字で、直訳すると、「生産部品承認手続」のことである。

手続きは非常に面倒なものだが、簡単に言うと、自動車メーカーに納入している部品や材料のサプライヤーが、自動車メーカーの設計仕様・要求仕様に則って製品を製造できると言うことを、メーカーに認めてもらうための手続きである。

この承認プロセスに要求される提出書類や提出資料には、工程フロー図(工程フローチャート)、測定方法・システムの分析(検査具の検証データ)、寸法測定結果、標準サンプル、材料性能試験結果などで、これらの他にも手間のかかる書類がたくさんある。

これらの提出は、最初だけでなく何か「変化点」があったときには提出を求められる場合がある。「変化点」とはたとえば、次のような変化のことだ。

使用している部品や材料を変更する場合
使用している金型やジグ類などを変える場合
生産ライン、場所を変更する場合
設備を改造をする場合
設備を移して別の場所で生産する場合、、、などなど

私も以前、自動車部品の製造をする会社にお世話になって、この言葉を聞いたとき、「なんだ、そりゃ?」と思ったが、略される前の文字を見て、説明を聞いて、これは何万点という部品を組み立てる自動車の大量生産においては、非常に重要な手続きであると納得したものだった。

それにしても、PPAPという歌と踊りの面白さは、いまだにまったく理解できないままでいる。歳を重ねるごとに、何だか私は、この「ろくでもない、すばらしき世界」に置き去りにされてしまうようで、、、

嗚呼、先が見えてきたのかなあ。


 ジョーンズの心境


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