はぶて虫のささやき

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(旧:はぶて日記)

映画評1152 ~ コロンビアーナ(CS)

2024-04-13 | 映画評
今回は「コロンビアーナ(CS)」です。

「ニキータ」「レオン」のリュック・ベッソン製作で、女殺し屋の復讐を描くアクション。主演は「アバター」のゾーイ・サルダナ。「トランスポーター3 アンリミテッド」のオリビエ・メガトン監督がメガホンをとった。

主演:ゾーイ・サルダナ
共演:ジョルディ・モリャ、レニー・ジェームズ、アマンドラ・ステンバーグ、マイケル・バルタン、クリフ・カーティス
その他:ベト・ベニテス、ジェス・ボレッゴ、シンシア・アダイ=ロビンソン、アンヘル・ガルシア、オフェリア・メディーナ、カラム・ブルー、サム・ダグラス、グレアム・マクタビッシュなど


<ストーリー>
南米コロンビアで麻薬組織のマフィアに両親を目の前で殺され、かろうじて逃げ延びた9歳の少女カトレアは、シカゴのギャングの叔父エミリオのもとにたどり着く。15年後、叔父の下でプロの暗殺者となったカトレアは、復讐の手がかりをつかむため仕事現場にカトレアの花を残していたが、やがてFBIやCIAからも目をつけられ、厳しい追撃を受けることになる。

2012年の作品である。

実は、リュック・ベッソンの代表作である『レオン』の続編『マチルダ』として製作される予定の脚本が、いろいろ大人の事情があって実現せずに、もういいやと『レオン』から独立させて作られた作品らしい。

だから、内容的にも「レオン」に似ている部分が結構ある。

まあ「レオン」の主人公ナタリー・ポートマンが大人になったとしても、ここまでのアクションができるとはとても思えないので、もしかしてそれが「大人の事情」?

とは言え、今作の主人公を演じたゾーイ・サルダナは、「アバター」「スタートレック」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」などにも出演して存在感はあるものの、アクション女優として見れば、ミッシェル・ロドリゲスやシャリーズ・セロン、あるいはアンジェリーナ・ジョリーなどと比べても、華奢だし線が細すぎる。

だからなのか、実際に1対1のタイマンになるような場面は、終盤になって1度出てくるだけで、それ以外は、撃ち合いか遠くからの射撃、場合によってはそれさえも省略されていて、いきなりターゲットのそばに現れる、みたいな描写が多い。

リュック・ベッソン作品らしく、テンポはいいものの、派手なアクションはあまりない。

しかも、最後ラスボスを倒すのは、銃撃でも爆破でもなく、何と犬!

両親を殺した憎い相手を始末するのだから、胸のすくような終わり方を期待していた分、ちょっと肩透かしを食らった感じだ。

あと、全体的に違和感はあまりないものの、ちょっと納得がいかなかったのが、主人公の居場所がわかってしまうシーン。

もともと「恋人にも写真すら撮らせない」という生き方ではあるが、その恋人・ダニーにちょっと寝ているすきに撮られた一枚の写真によって、あっという間に居所がバレていくという展開は、あまりにも唐突すぎる。

何せ、ダニーがその写真を友達に見せて「彼女のことは何も知らないんだ」と言ったところ、なぜかその友達がダニーがちょっと席をはずしたスキに、警察署に務める女性にその素性を確かめるようお願いしたことから、一瞬のうちに主人公を追っているFBIに知られてしまう。

この友達は、いちおうダニーのために調べてやろうと思った、ということにはなっているが、警察でわかるとしたら犯罪者だけだろ?

もしかして、このお節介な友達は、「ダニーの恋人が犯罪者だったらマズいから、いちおう調べてあげた」という理由で警察に依頼したのか?

普通、写真を持って警察に「この人知ってる?」なんて聞いたりしない。

こんな友達なんて持ちたくないよなあ。

というか、どうしてこういう展開にしたんだろう。

そのおかげで、一気に物語が進むので、監督としては必要なシーンなのかも知れないが、もうちょっと頭をひねってほしかった。

ということで、まずまず面白かったので、評価は「C」にしておきます。

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