青森将棋界は盛り上がっているようですね
掲示板にも盛んに書き込みが行われています。Yくん、お父様、また、青森県の皆様、ほんとうに優勝
おめでとうございます。
さて、今回の小学生名人戦について、振り返ってみたいと思います。この名人戦は、数多くの有名プロ棋士を輩出した伝統ある将棋大会です。そのために、今回も奨励会入会を回避して、地区予選に臨んだ超強豪もいました。また、Rの高いお子さんや研修会強豪が、数多く出場しておりました。
短時間で、一発勝負の対局のせいか、有名な方々の地区予選敗退も数多くありました。Rは高いことにこしたことはないが、必ずしもパラレルではないこともわかりました。ただ、代表のお子様たちは、しっかりと親御さんからサポート
を受けている印象を持ちました。
東日本大会の直前では、関東周辺の研修会の優勢が考えられました。事実、彼らは上位に残りましたし、安定した戦いぶりでした。しかし、彼らの強さは、60分の持ち時間で発揮され、わずか20分の短い時間では、読みの強さは弱まりました。
去年のSくん、今年のYくんが優勝したのを見て、感じたことは、その大会の『勢い
』ではないかと思いました。Yくんは、県代表が決まった時は、R1800でした。春休みのために、集中的にネット将棋をこなし、一日に10数局指していました。その間にR2100まで上昇しました。この間、様々な戦法を吸収していったように思えます。また、序盤の定跡は確実に身につけていたようです。
青森県選手の場合、奨励会の阿部くんもそうでしたが、わずかな短期間で、棋力が爆発的に成長します。Yくんもこの成長期と大会が重なり、きっと優勝できたのかもしれません。
次に、青森県の将棋教育システムです。青森県では、将棋の強い子の中から、全国でも通用する子を育てたいと、将棋関係者は考えているようです。彼らは、十分に研修会の優秀性を自覚しています。しかし、地理的不利のために、通うことができません。そこで、考えたのが、2週間毎くらいにある将棋大会の開催です。数多くの大会で、実戦感覚を身につけているのです。こうして、対局の経験をさせているのだと思いました。
かなり、長くなりました。
後半へ続く・・・・・(え? まだ、続くの?)