Yang Song博士によると、血漿ホモシステイン値と血漿ビタミンB12値は、アルツハイマー病の一時的な耳たぶの萎縮において相関し、ビタミンB12値は血管性認知症での認知機能に相関していた。高ホモシステイン値はアルツハイマー認知症や血管性認知症だけでなく、前頭側頭認知症でもリスク因子となります。また、frontiers誌によると、認知症では、血漿での総ホモシステイン値の上昇は、レビー小体認知症では相関がみられず、アルツハイマー認知症よりはレビ小体認知症でより強く、総ホモシステイン値とその症状期間との関係性のなさは、レビー小体認知症での結果観察での相関が間違いである可能性があり、将来の長期の縦走的研究がレビー小体認知症において、総ホモシステイン値が役割を演ずるかどうか確認することが求められます。
Medical News Todayによると、脳でのビタミンDの低値は、高い認知症のリスクと結び付いていました。●始めての新しい研究では、ヒトの脳と認知機能に及ぼす効果の可能性においてビタミンD値を調べました。●研究者らは、血中ビタミンD値の高値は、より高齢者では認知症のリスクが低いことを発見しました。●この発見にかかわらず、認知機能におけるビタミンDの正確な役割は、十分理解されていません。
研究者等は、脳のすべての4領域でビタミンDの高濃度は、患者が死亡する前の最後の受診までに、25%から33%ほど認知症の進行が遅く、また軽度の認知障害であることを確認しました。なお、1歳からは子供と大人のビタミンD摂取量は600国際単位/日で、1歳以下の赤ちゃんは400国際単位/日。70歳より上の高齢者は800国際単位/日となっています。脂溶性ホルモン様ビタミンなので過剰摂取による副作用には、くれぐれも注意してください。
ところで、Cleveland Clinicによると、レビ小体認知症とパーキンソン病を伴った認知症は、レビ小体認知症のより広いカテゴリーに含まれる二つの関係ある臨床上の症状です。時には、その症状によって、パーキンソン病としてのレビー小体認知症と診断されます。ここが医師を悩ますところです。更なる研究の積み重ねが待たれます。
References
Yang Song. Serum homocysteine 、VB12、Folate、and their association with mild cognitive impairement and subtypes of dementia. J Alzheimers Dis. 2022;90(2):781-691
Association of elevated plasma total homocysteine with dementia with Lewy bodies:A case-control study. Aging neurosci, 15 Oct 2021, frontiers
Lewy Body Dementia. University of Michigan Hwalth-Sparrow
How is lewy body dementia related to Alzheimair's disease and Parkinson's disease? Cleveland Clinic
Low levels of vitaminD in the brain linked to increased dementia risk. Medical News Today
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