村上春樹を英語で読む

なぜ、こう訳されているのかを考える。

「鉛筆立てみたいに等間隔に並んでいる」は英語で?

2016-12-10 08:49:09 | 村上春樹を英語で読む
『羊をめぐる冒険』に次のような箇所がある。下はその英訳である。

道の両側には糸杉と水銀灯が鉛筆立てみたいに等間隔に並んでいる。
Lining either side of the road stood cedars and mercury-vapor lights, stationed like pencil holders at equal intervals.

筆者の読みでは、原文は「鉛筆立てに入れられている鉛筆のように糸杉と水銀灯が並んでいる」のであるが、英訳では「鉛筆立てが並んでいるように、糸杉と水銀灯が等間隔で並んでいる」と訳されている。