昨年12月に光合成細菌について話をしました。再び「結界」効果を補足する為にアップします。
光合成細菌は農業や水質浄化に有効に作用しますが、難点は単独では十分な働きは期待薄なこと。そこで登場するのがEMの酵母菌と乳酸菌。酵母菌などの微生物は有機物をエサ(基質)として分解しますが、同時に有機酸やアミノ酸をを生成し、これらが光合成細菌のエサになって光合成細菌の働きを強める様に仕向けます。乳酸菌も同様に糖類などをエサ(基質)にして乳酸を造り出します。乳酸には強い浄菌力があり、この働きでも光合成細菌の活動をより強いものにすることが出来ます。EMは光合成細菌の持っている力を発揮させる為に、酵母菌と乳酸菌との共生関係を造り出しています。しかも腐敗菌の増殖出来ない環境、つまりペーハー(pH)3.5以下の酸性下での複合培養方式での共生関係です。そんな訳で、光合成細菌による「結界」を長期間に渡って維持させるにはEM1を活性化した「EM活性液」が不可欠なんですね。
ご質問にあった”500ccペットボトルに水とEMセラCを入れて「結界」効果を期待する”ことは、極めて短期間ならば可能だと思いますが、EM活性液環境下(2~3年持続可能)と同じ効果は無理ですね。
おさらいですが、光合成作用とは植物が日中太陽のエネルギーを利用して行う作用の事で、水を酸素と水素に分解し、水素が炭酸ガスを還元して糖の合成に使われると同時に、酸素は空気中に放出されると言うものです。しかし、光合成細菌の光合成は植物のそれとは異にします。つまり、太陽エネルギーを利用するのは同じながら、必要不可欠な水素は硫化水素やメタン、アンモニア等の還元物質から切り離して使うところが大きく異なることです。硫化水素やメタンなどは河川の汚染と関係するもので、そのような汚染物質を根こそぎ分解してしまうので究極の浄化細菌と言えます。そして更に、還元物質から切り離した物質を自分のエネルギーの源にすると同時に、炭水化物、アミノ酸、蛋白質、抗酸化物質などの多様な物質も造り出しているのです。