Grand!Kangooで行こう

我が家のグランカングーを中心に相方と二人三脚で仲良く(笑)書いてます。
とはいえ最近はラーメンの記事も多いけど…

21年目のサビ取り物語

2010-02-08 22:05:11 | PIAZZA
確かこのクルマに関係の親しい人間には昨年の暮れにこう綴ったはずだ。
『燃料タンクの錆で今は動きません...(泣)』
多少個人各々の挨拶により文面は変わるとしても内容はほぼ同じ。

まさかこんな歳まで乗るとは思いも寄らず最終モデルとして購入した我がピアッツァ。
1989年にイルムシャーを下取りに購入したハンドリングbyロータス。
数えれば21年の時を共にした歴史の生き証車。

そんなピアッツァも寄る年並みには勝てずココ数年は喘息状態が続いていた。
と言うのも、エンジンを初期に壊し(壊れ)全くの新品に載せ換えてからどうもトラウマが
芽生えた様で妙に『過保護』になっていたから。

途中から駐車場の問題もあり殆んど距離を重ねない状況に...
そんな状態はクルマにいい環境では決してなくむしろオーナーの意向とは逆行して
クルマ(燃料タンク)は蝕まれて行くのでした(泣)

クルマは動かしていないとダメだ!本当にそうです...
年賀状に書いた弱音が後々こんなに自分を動かすなんて創造も付かず

かくして思い立ったら吉日プロジェクトは動きました(爆)
数日前に『タンク錆取り液』を購入
4ℓ4980円だったかな?それを2本今回は1.5倍に澄めて12ℓで使用

事前にカングーにしかるべき道具と工具を積み込み出陣!
ガレージジャッキ、オイルパンタ、自家製スロープなど取り合えず考え付くもの全て!
初めにタンク内のガソリンを抜きます。
揮発性の高いガソリンのこと充分注意して!(間違ってもポリタンクには入れないように!)

ココは無理矢理引き抜くよりCRCなどの潤滑剤を吹いてやり浸透を見計らって右左に回しながら徐々に引き剥いて上げるといいと思います。
頭の引き出しの多い方は問題ないのですが、自分のように疑いのある人間はデジカメで
前後の写真を撮っておくのが懸命です

午前中11時から始めたこの作業もこの時点ですでに3時。
給油口からのパイプ処理に手惑いかなりのロスです
しかしなんとかんとか車両から降ろすことが出来ました
やまぐちくんアドバイス本当にありがとう

で、これから試練はまだまだ続きます!
まずタンク内を中性洗剤でしっかり洗い脱脂をします!
コレをしっかりやらないと後々の処理に多大なる影響を及ぼしますので手を抜かず!
入れてはシャッフル!入れてはシャッフル!を三回くらいやったかな!?
タンク容量50リットルなんで結構シビアです。

そうして洗い終え中の洗剤も水で全て洗い流し脱脂をして錆取り液をいれます。
攪拌と浸透の為転回を繰り返すので『穴』と言うアナには注入後しっかり目張りをしてやり
漏れを防ぎます。
そしてひたすら『シャッフル!シャッフル!シャッフル!』液が一通り行き渡り効果が
出易いように満遍なく
そして2時間待ちます...

その間にタンクから外しておいた『燃料ポンプ』のお掃除です
21年間ありがとう(公開に絶えられないのでぼかしを入れて降ります)
あんまりに酷くてクラブのみんなに見せられない程のドナー状態だよ
ごめんよ、喘息の原因はまさにこれさ!
若いとき狭心症の疑いで大学病院で検査を受けたけど貴方が次にこうなるとは。
自分の不注意で過ちを犯すところだった、反省しております。

そうこうしているうちに例の錆取り剤の化学反応は終了して液をまたボトルに戻します。
なんでも繰り返し使えるようなのでクラブの方挑戦者はどうぞ(笑)
そうしてこれまたタンク内を水洗いすること5回
完全に洗い落としブロアーを使い水分の除去です!

タンクの形状上どうしても水分が取れないのでココは夕食をいただきながらストーブ前で
暖まっていただきます(爆)
この時点ですでに午後7時すっかり暗くなってしまいましたが、予定通り錆取り乾燥までは
終了しました!
11時の乾燥後はタンク内にCRCをタップリと回し錆対策をして眠りに付きました。

もし取り付けた後動かなかったらどうしよう?なんて無謀なチャレンジをしてしまったんだろう
等の後悔の念を抱きつつ、傍らでは大いびきを掻いて眠っていたようです(爆)
翌日、普段通り母親の作ったホットサンドを頬張れば引くに引けない状態のピアッツァを
睨みつけいざ出陣

軽くはなったとはいえ体勢の悪い中での作業にはジャッキが欠かせません!
昨日の記憶とデジカメの映像を頼りに慎重に配管と配線の順を追ってゆきます。
彼女も何度も映像を確かめたりアドバイスをくれたり、タンクを支えてくれたり
自分と同じように寒空の中、油まみれで手伝ってくれました

カングーからバッテリーをジャンプしてキーを捻り燃料ポンプの作動音を聞いて...
長かったなぁ、30秒は聞いていたんじゃない!?
それほど怖かったのかもしれない、それ以上キーを捻る事が。

でもそれはあっけなく...
何事も無かったようにスルスルとまわり始めました。

涙出そうになりました本当に。
これでまた気持ちよくエンジン回せると思うととても感慨深い二日の作業でしたね。
ただ今53000km!もうすこし彼女と二人でドライブ出来そう
いやいやこれから彼女のマニュアルドライブ日記が始まるかな(爆)

アドバイスを頂いた関係者各位には改めて感謝を致したいと思います

その後給油と試験を兼ね20kmほどドライブ!
もちろん何事も無くタイヤの空気圧も点検調整して実家にもどれば...
母親のフェリオのスタッドレスタイヤ交換♪
いやはやお疲れ様でした






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7 コメント

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頑張ったね (gurie)
2010-02-09 16:11:32
本当に、無事に作業終了して、Pちゃんも無事エンジンかかって走行できて何より
また乗れることができて、良かったね。

当初、近くのいすゞに燃料タンクの在庫確認したけど。。。
最初電話に出た若いと思われる男性が、え?ピアッツア?それ美味しいの?ていう感じの声
何度もトラックではありません!と断る私でした。
次の日に車体番号を言ったが(この時もトラックでないことを前置き(笑))、折り返しでの電話は在庫なし
その後、相方はサビ取り剤購入と、サビ取り方法を探したのでした。

クラブの方々から助言いただき、作業開始!
めったに触る場所ではありませんから、アチコチが固くなって全ての作業が大変でした。
本当に相方は寒い中、しかも途中で雪降ってくる中、頑張りました

途中、アクシデントもあったけど、終わりよければ全て良し
お疲れさまでした。
返信する
お疲れさまです。 (やまぐち)
2010-02-09 23:57:32
無事に終わって何よりです。
燃料タンクを元に戻すのが面倒だったりしますよね
作業後のドライブ、PIAZZAもさぞ気持ち良かったことでしょう
これで安心して乗れますね!。

『錆取り剤』レンタル可能なんですか?。
今度お願いしちゃうかも・・・。その時はよろしくお願いします

しかし相変わらずピカピカですね。
奥さまが手伝ってくれるのも素晴らしいです
返信する
こちらこそ♪ (たろりん)
2010-02-10 08:58:04
>やまぐちくん

いえいえやまぐちくんのアドバイスの賜物です。
燃料配管が抜けずに苦労しましたが、給油口からの配管の方がえらい難儀しました
21年と言う時間の中で半ば『固着』すらしているんではないかと言う状況でしたから。

狭い場所で顔にCRCの雫を受けながら...

『錆取り剤』のレンタル
そんなものはしてません(笑)
もしタンクを降ろす決意があるなら最初に手をあげたやまぐちくんに進呈します!
その時は手伝いに行きます

彼女の手伝い無くして今回の成功はありえませんでしたから、とても感謝しております
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復活おめでとうございます。 (ロッソ・マシャル)
2010-02-10 15:57:28
こういう「いつ止まるか判らない」トラブルがあると乗るのに躊躇してしまい、益々乗らなくなるジレンマに陥りますよね(←経験者)。今週末は久々のロングドライブを楽しんで下さい。

せっかくタンク内部が綺麗になったワケですから、今後は燃料補給時に「ガソリン劣化防止剤」(←以前ココにも書いたアレ)も入れてあげましょう。サビも腐りも防止できて一石二鳥。こういう「過保護」ならクルマのためにもよろしいと思いますよ。

今週末はよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
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まったくです... (たろりん)
2010-02-10 19:07:22
ロッソ・マシャルさん

>こういう「いつ止まるか判らない」トラブル
本当にそうです。ついつい乗らないでいるとガソリンがタンク内を潤う事がなくなりトリートメント効果も得られず結果、空間として残ったタンク上部にサビが発生してしまいますよね。

今回は重い腰を上げた甲斐があるというものです。
正直ポンプのフィルター汚れを確認した時に愕然としましたが、念を入れて積年の垢を取り除いてやり見事復活と相成りました。
いまはとても清々しい気持ちで一杯です。
次回タンクに例のブツをいれてみます!

週末なんですが、週間天気の予報を念頭にいれ
今回は客人もいるのでカングーで行くことにしました。
結構現地まで坂があるんですよね
明日は雪なんて予報なので今日のうちにスタッドレスに交換しました。

こちらこそ日曜日、よろしくお願いします♪
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懐かしい車ですねー (ちびころ)
2010-02-13 05:52:51
ピアッツァのハンドリングbyロータスは昔とても欲しかった車の一つです

今見ても古臭くないデザインですね

自分も古いプジョー605sv24を持っていますがこれからも大事にしようと思ってます、おそらくプジョーの燃料タンクも錆サビだろうな。。。
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ひとめぼれでした♪ (たろりん)
2010-02-13 08:54:48
>ちびころさん

ハンドリングbyロータス!シリーズの中でも
一番足回りに余裕があってフレンチな乗り心地
なんです

さすがジウジアーロデザインについて
整合性が取れているので彼の地と同じくまさに
腕を組み見上げる作品。

>605sv24
おおぅ!これは僕が好きだった頃のプジョーのセダンじゃないですか!
しかもこのモデルは確かマニュアルでしたよねレア物だ。

若い頃隣りの奥様が赤い405に乗られていて、カッコイイなぁなんて思っていたんです。
その内Egルームの燃料漏れから出火して燃えてしまったなんて話を聞いて驚いたのを思い出しました。
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