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ガリバー通信

「自然・いのち・元気」をモットーに「ガリバー」が綴る、出逢い・自然・子ども・音楽・旅・料理・野球・政治・京田辺など。

パワースポット?

2011年05月28日 | 感じたこと
 さて、北海道を除く日本全国が、今年は早くも「梅雨入り」して、沖縄には台風2号がやってきて、日本中が雨模様となっている、あまり好きな季節とは言いがたいシーズンの到来である。

 東北北関東では、いまだに余震が続く日々がテレビの地震速報、警報を観るたびに、そんなに東日本に住む人たちや地域を「いじめんといて!」と言いたくなるのは私だけではあるまい。

 3月11日に発生した東北関東大地震(最初はこう名づけられていた)による予期せぬ?想定外の大津波の影響で、福島第一原子力発電所のなんと1号基から3号基までもが実質的には、メルトダウンと呼ばれる「炉心溶融」を起こしていたということが、事故発生以来2ヶ月も経って判明したと思ったら、今度は東京電力の社長が当時、関西に公務で出かけていたという東電側の発表が嘘であめることがほぼ判明し、なんと夫婦で秘書を連れて奈良東大寺の「お水取り」見学の観光旅行を二泊三日の予定で平日に行っていたらしいのであった。

 いくら社長でもたまには休まれることはご自由だが、何故にそれを隠して「社用」とか「公務」とか言って誤魔化そうとしたのかが不可解なのだが、大きな組織や団体の隠蔽体質なのか、政治家も含まれるが、ばれないと思っての嘘なのかもしれないが、いずれは分かってしまうものなのである。

 それはそうと、何故に「東大寺・二月堂」の「お水取り」行事を見学に来られたかは不明だが、ひよっとすると今流行の「パワースポット」のひとつとして、「何かの力を借りたかった」思いからかも知れないと詮索せざるを得ない感じである。

 ともかく、誰が称したのかは定かではないが、神社仏閣、山、海、滝、石、水、そして森など、千差万別のパワースポットと称される場所が全国にあって、猫も杓子も、いや特に若い女性たちを中心に、ちょっとした旅や観光の目的に「パワースポット」めぐりが大流行しているというのである。

 この「パワースポット」なるネーミングは、完全に和製英語であり、地球上に存在する「特別な場」のことと称されていて、エネルギースポット、「気場」とも言われているそうである。

 「世界のパワースポット・癒しと自分回復の旅ガイド」という本では、パワースポットには人を癒す「水」があったり、人に語りかける「岩」があったり、あるいは磁力を要する「断層」があったりすると解説されているそうである。

 荒俣宏氏は、「パワースポット」は、大地の力(気)がみなぎる場所と考えればよいと言い、パワースポットという言葉は清田益章氏が作った造語なのだが、昔から大地の力を得ようとする人々の試み、たとえば「熊野三山詣で」などで元気をもらうという、擬似科学的信仰のようなものだと説明している。

 つまり、本来ならば厳しい修行、修験を行ってはじめて得られるといわれている「力」をその場所に行くだけで、詣でるだけで身分性別素性を問われることなく得られるという、安易な迷信の様なものなのである。

 もともとは伊勢神宮や縁結びで知られる出雲大社などの神社が、「お参り」するだけで、ご利益があるというのかパワー、願いが叶うなどと人づてに伝えられる、信仰の場であり自然崇拝の行われていた場所などか、パワースポットやスピリチャルスポットと呼ばれる様になっただけなのである。

 混沌とした現代社会にあって、人々が「癒し」を感じたり「何かの力」を得たいという気持ちは、十分理解はできるのだが、あまりにも安易な宣伝や流行で、特に苦労や努力もせずに、「力や縁」が得られるという、もっぱら「ミーハー的」としか言えないような「パワースポット」騒ぎには閉口である。

 「風水」や「占い」ねまたは「星座」など、楽しみながら話題として遊ぶ世界はあってもいいと思うが、真剣かつ時間とお金をかけてまで、安易な「パワースポットめぐり」をしても何のご利益も因果もないことを知った上で、宣伝に乗せられている消費者、利用者として観光や地元の商業発展に寄与するなら許されるものなのだろう。

 

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