ガリバー通信

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「ネトウヨ」って、何?

2014年02月17日 | 感じたこと
二 先日の東京都知事選挙は、史上三番目の低投票率という結果で、自民党と公明党が推薦した舛添要一候補が210数万票を獲得して当選し、猪瀬知事の後釜として都庁の主となってしまった。

 主要?4候補の中で、小泉元首相の協力の下、舛添氏に迫るだろうと予測されていた細川護煕氏は、残念ながら共産、社民党などが推す宇都宮氏にも及ばず3位の敗北となり、反原発の政策スローガンだけでは、76歳とい年齢もあって、なかなか有権者の支持を得るには難しく、宇都宮氏とあわせても舛添候補には及ばないという惜敗を喫する結果となった。

 そんな選挙結果の中で、マスコミ各紙やテレビニュースで、「ネトウヨ」と称する評論や分析がされているものがあり、四位につけた田母神俊雄氏が意外?にも61万余票を獲得した背景が、この「ネトウヨ」的状況、つまり若者を中心としたインターネット上での右翼と的発言や書き込みの増大傾向にあるのではないかというコメントや分析が多かったのである。

 確かに、田母神氏の主張の中心が、右翼的かつ保守、国粋的意見が強く、その主張や人格、政策に対して支持した人たちの中にはネット上での情報や意見などに呼応した様な人たち、特に若者がいたことは否めない様で、投票数の約12パーセントを獲得した田母神候補だが、二十代では約24%の支持を受けていたとのことで、当選した舛添氏に次ぐ得票率を得ていたとの分析であり、その背景に「ネトウヨ」現象があるというのである。

 一方、主要4候補と言われたマスコミの扱いに含まれなかった家入候補は、表だった選挙活動はほとんど報じられなかったけれど、やはり若者を中心とした支持を意外と集め、二十代では何と細川候補を上回る得票を獲得したことから見ても、「ネトウヨ」だけでなく、「ねとさよ」とでも言うべき若者たちの反原発などを含むネット上の政策などが支持されての投票となったと推測された。

 いずれにせよ、東京都知事選挙の得票結果のみならず、現代社会におけるインターネット情報の影響や情報伝達手段としてのツールが大きな社会における知識や告知、またはコマーシャルに役立つ時代となっている状況の中で、情報量や宣伝媒体としての影響力が左右しかねないネット関連のアクセス等の多様性は、一部には大変なリスクや問題を秘めつつも、避けては通れない大きな課題となっていると言えよう。

 都知事選挙の結果の背景として取り上げられていた「ネトウヨ」だが、政治家の右翼的発言だけでなく、NHKの籾井新会長の戦時下の慰安婦発言や、政府が右と言うものを左とは言えないという様な発言、またNHKの運営に関与する委員の問題行動や発言など、多くの右翼的発言や行動、またはその兆候がたくさん出てきていて、欧州のフランスの大統領選挙での国民戦線の18%弱の得票結果や米国でも茶会党と称されるティーパーティーなどが政界を揺るがしている現状を鑑みれば、日本の安倍政権の政策的方向性とあいまって、益々「ネトウヨ」が台頭してくることが予測され、韓国や中国だけでなく、アメリカやアジア諸国、そして欧州諸国も、安倍内閣とその支持層の中に存在する、右翼的、国粋的、保守的動きに対しての警戒心と批判を強める傾向が出てきていると思うのである。

 靖田国参拝や戦時中の慰安婦問題、そして南京大虐殺はなかった等の発言や行動は、議論されるのは自由だが、一方的に批判されたり攻撃されたり、糾弾する等の過激な言論抑圧や統制にならない様なインターネット上の意見交換であってほしいものである。
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