経営戦略コンサルの洞窟

殆ど自分のために書いておりますが、お役に立てれば

集中戦略

2009-01-27 20:14:26 | Weblog
何においても選択と集中というが、集中化戦略の肝は集中して敵より多くの資源をある一点を集めることになる。

だから、自ら勝手にリストラして、ある一点に物事を集めても、資源配分的に相手に勝てなければ、選択と集中をしても勝てないのである。

もしコンサルで小売業界特化したく、業界について勉強するならば他の勉強時間を削って小売に注力するだけでは足りず、オフィスの他の人と比較してそれで勝てるか?ということまで考えないといけない。

それで勝てなければ睡眠時間を削るなど追加の資源を投入しなければいけないし、それでもだめなら小売ではなく他の注力分野を探さなくてはいけない。

最近選択と集中が、物事を単純にするという事業戦略上あまり意味のない使われ方をされている気がする。

緊張感

2009-01-25 20:31:53 | Weblog
緊張感は生活において必要だ。

作り出さないといけない。

緊張感はあるがままでは生まれない。

例えば、部屋や机をきれいに保つ。自然にすれば乱雑になるところだが、きれいにすることでそこに緊張感が生まれる。

仕事でも社内・社外でも会議や面接であえて厳しさ、情熱、強いポリシーを持って望む。


一人で緊張感を作り出すことも必要だが、グループとしての緊張感を作り出すことも必要である。

社内会議でも、緊張がないとダラダラしてアイディアもでなければ時間もかかる。立ったままで会議をする会社がよく紹介される、不自然に立ち続けることで緊張感を出している。

採用面接でも緊張感のない面接で通ることはない。面接官に緊張感がなかったらこちらから作り出さないといけない。


緊張感。それは自然にできるものではなく、作り出すものである。

何とかするということ=地頭力

2009-01-15 20:18:53 | Weblog
引き受けた仕事はなんとか結果をださないきゃいけない。

このメンタリティーをもつことは重要である。

どんなに時間がなくても、情報がなくてもアウトプットなしで会議に登場するとかありえない、ということである。

市場規模を計算しないといけないときにその情報がない。そうしたら手持ちの情報で「何とか推定なりしないといけない」のだ。

ない情報はないので、見切りをつけて何とかするのである。

それができないと永遠に情報を探し続け、会議で「ありませんでした」などということになる。

「何とかすること」を個人的には地頭力だと思う。そこにフレームワークとかきれいごとではない世界だ。

2009年は「勝負」

2009-01-12 21:51:22 | Weblog
2009年のテーマは「勝負」にしました。
近年どちらかというと自分の目標に対して達成したかどうか、ベストを尽くしたかどうかと、というのを基準にしていた。

が、現実世界はすべてが相対的なよほどオリジナリティーがない限り、特定分野においては上下の差がつくのである。

その中で自分を一流を目指す方が、中途半端に自分だけの目標と世界を作るより、はるかに世界が広がる気がする。

サッカーにしても練習試合でもネットの将棋でも勝負にこだわる。

優先順位が低いものからやる意味

2009-01-09 18:22:36 | Weblog
仕事をするときに優先順位をつけて、優先順位の低いものからやるのが鉄則だ。

が、人によっては受け取り方が異なり、本当に優先順位が低いものだけで終わってしまうことがある。

前提として、優先順位をつけても最終的にはすべてやる、ことである。優先順位をつけて大事なものからやると人間ここだけ抑えたからいいだろう、その優先順位の低いものをやらずに終わる。でも優先順位が低くても必要だからリストの上に乗ってくるのである。必要ななら優先順位もへったくりもない。不要だ。

だからあえて優先順位の低いものから始め、絶対にやらなければいけないことを後回しにすればすべての必要なことが終わるのである。

空パッケージ

2009-01-08 19:57:12 | Weblog
空パッケージ一度作ってそれを埋めて終わり、ということはありえない。

プロジェクト開始時に一緒に空パッケージを作るとそれを埋めて終わりにする人がいるが、あくまでスターティングポイントに過ぎない。

空パッケージを埋めることで、新たな論点、仮説がでてきて、さらに空パッケージを進化させるのである。深堀のときはスライドを追加することになるかもしれないし、ストーリーが変わる場合は根本的に作り直す。

空パッケージが便利なのは、思考と作業を分けることである。これを一緒にするとデータを探している間に全体像を見失い意味のないデータを集めたりしてしまうのだ。

空パッケージはあくまでスターティングポイントである。ひたすら進化させる。

コンサルも不景気

2009-01-07 18:12:44 | Weblog
不況だとコンサルも業界も不況になるといえば、明らかにYesです。

よくリストラ関連の仕事が増えるから景気は関係ない、とか言う人もいますが、不景気のときに真っ先にコンサルフィーは普通カットされます。

したがって、多くの戦略コンサルは大して景気もよくなく、採用も絞り込んでいるのが現状です。

今中途を考えている人は辞めたほうが良いかもしれません。戦略コンサルは応募履歴を管理していて、一度応募して落ちた人は殆どの場合、今後永久に採用されません。景気のいいときに受けたほうが入りやすいでしょう。

クライアントサイドとして、フィーを値切るチャンスかもしれません。

現在コンサルの人は当然転職先が少なくなっており、MBAに行って一息入れるか、今の会社でじっとしているか、リストラの終わった事業会社にいくのがよいでしょう

コンサルに政治は必要か

2009-01-05 20:40:18 | Weblog
コンサルタントに政治を語れたほうがいいかというと、仕事には正直関係ない。

政策的な意味合いで、今後の市場環境を予測することもあるが、それらは政治的側面で細かく分析することはないからだ。

しかし、国の政策というのは企業のように売上、利益といった統一指標がなく、人によってそれぞれの目的関数を持ちながら、己の持論を展開するわけである。

そのためには確固たる論理が必要になるわけで、その意味では政治を考えるということは非常にトレーニングにもなれば、クライアントとの雑談でもアピールすことができるのである。

時間があるなら、政治の勉強もある程度してみよう。というか、税金を納める国民としてある程度は義務であるような気がするのだが。

勉強するときは「政治学」のような学問的な本から入ってはならない。縦書き本の評論家などが書いているものから入るべきだろう。この方が興味も出るし、分かりやすい。