Hucking today !! 『墓の友』

これは、東洋史界に一大「墓ブーム」を巻き起こそうと画策するHucker1号の記録である。

Hucker1号ショック!―迫られるHuckerメジャー化計画―

2008年02月20日 | 『墓の友』 2001
2001/11/18

一部情報によれば、かなり以前のことであるが今年の夏、調査帰りのHucker1号T氏に更なる不幸に見舞われたことが明らかとなった。その不幸な出来事は、大雨の中T氏が夏休みにも関わらず本を返しに学校へ行ったことに始まった。本を図書館に返し終わったT氏は、遠路はるばる学校に来たついでに、史学研究科の研究室に赴いた。当日は夏休みと東洋史専攻の教員は、雲南物質文化の研究でも著名なW教授だけであった。T氏はW教授の研究対象がおなじ雲南であることの気安さから、今回の調査の報告もかねてW教授と一時間ほど歓談。しかし、最後にW教授がいった言葉に、T氏は大きな衝撃を受けることになったのであった!!

「いや~、S君はこの道のエキスパートになれるかも知れないね。」

な、なんと!今年T海大学の東洋史に入った博士生はT氏ひとり、にも関わらずT氏は雲南地方を研究されているW教授にもまともに名前を覚えられていなかったのである。この衝撃的な一言を聞いてしまったT氏はすぐさまW教授の研究室を辞し、涙ながらに雨の湘南を駆け抜けていったのであった。後日、T氏は本誌記者の取材に対し、「これはひとえに私の宣伝活動が足りなかったためだと思います。今後は、私の研究費に宣伝広告費の枠を設けていきたい。」と間違った方面でのメジャー化を狙っていた。

Hucker1号発表の結果は?

2008年02月20日 | 『墓の友』 2001
2001/11/8

 先日Hucker1号T氏は11月8日、T海大学において性懲りもなく発表を行うことを報道したが、その発表の顛末について語っていきたい。当日早朝、準備万端のT氏はいつもの総武線の乗り込んでいた。しかしT氏の今回の発表に備えたHucking用品を満載した、Hucking活動に出かけるかのような格好が、サラリーマンでごった返す満員電車で冷ややかな眼を向けられていたことは言うまでもない。

  T氏はHuckedペーパー(通称拓本)を満載した1m以上もある画筒を引きずりながらも、3時間後にT海大学に到着、いそいそと発表レジュメをコピーし始めた。コピーの際、T氏は事務の女性に、「何部ぐらいコピーしたらいいんですかね。」と質問し、10部もあれば大丈夫という答えに従いノリノリでコピーをした。さらにT氏は発表会場になるA教授の研究室をすべてHuckedペーパーで張り尽くした。これは、話が持たなくなったときの話題づくりのためとみられ、相変わらずT氏の卑劣さが光った。このように準備万端でギャラリーを待ち受けたT氏であったが、この後、彼を襲ったのは衝撃の事実であった!!

 すでに発表の開始時間はすでに過ぎていたが、その場に集まったのはわずかに東洋史専攻の教授陣4人(教授陣は義務で出席)。その他には、なんと完全に興味本位で迷い込んでしまった哀れな学部生とあまりの人数の少なさに責任を感じて出席した事務の女性の2人のみであった。このあまりの少人数に、T氏のテンションはあがり切らず(いつもは異常に高いくせに!)、しまいには学術発表である場で、日ごろからうだつのあがらないHuckingの愚痴を発表するという醜態をみせた。いうまでもなく、発表はみごと失敗。今後に大きな課題を残したのである。また発表後、学部生の

「いろいろな研究があるんですね」

という、悪気のない感想にT氏の心はひどくえぐられたことを最後に付け加えなければならない。

Hucker1号、性懲りもなくまた学術発表か!?  

2008年02月20日 | 『墓の友』 2001
2001/10/30

  6月末にT京外国語大学において、学術発表を行い、その間違った研究態度から学界追放されかけたT氏であったが、このたび11月8日、T海大学において性懲りもなく発表を行うことが公式に明らかとなった。

 前回の発表では、T氏の異様に大理の「墓」に固執した研究態度から「大白族主義者」、「墓至上主義」などと批判を浴びた上に、雲南史研究の権威である名古屋大学のH助教授からは「墓は役に立たない」などと面罵されている。 しかし、全く反省の様子を見せないT氏は今回のT海大学の発表においても、またもや「墓」に固執する態度を見せているのである。今回T氏は、

「明清時代雲南地方の新史料の可能性―特に金石史料を中心に―」

などともっともらしいタイトルをつけて発表にのぞむかまえをみせているものの、一部情報では直前に

「私のHucker体験―お墓と歩む20年―」

と勝手にタイトルを差し替えて自らのHucker体験をしゃべり倒そうと目論んでいるらしい。 この学習機能を全く搭載していないT氏の態度により、次回の発表も失敗することは目に見えているが、これに対しT氏は、「失敗は覚悟の上です。しかし一人でも多くの人たちにHuckingの妙に触れていただきたい。開拓者とはつらいものです。」と独り感慨深げであった。


Hucker最大の危機!?―危ぶまれる今後のHucker活動!?―  

2008年02月20日 | 『墓の友』 2001
2001/10/19

 10月18日未明、Hucker1号T氏が千葉県船橋市某所のHucker秘密基地で就寝中、突然金縛りにみまわれたことが明らかとなった。 T氏の証言によれば、その夜突然目が覚めてしまい耳鳴りがしたかと思うと、空中から複数の腕が伸びT氏の身体を数分間にわたり押さえつけたとされている。

 T氏はこの重大な事件に対し、「怖い夢でした。」と簡単にかたづけているが、捜査当局ではT氏のHuckingとの関連を調べている。 また、これもT氏の証言であるが、その数日後のバイト中、T氏が待機中の従業員詰め所のドアを何者かがノックした。しかし、これを開けたものの誰もいなかったのである。なおこの事件はT氏以外の数人が体験している。

  T氏はかねてから調査中に「墓」をかなり粗略に扱っている上に、笑いのネタにも使用しているらしく今回の事件についても、このことが関連しているとみてほぼ間違いない。 このため一部識者からは「お払いに行ったほうがいい」、「これ以上Huckingを続けるのはいかがなものか」などの意見がでている。しかし、当の本人は「職業病の一種かも知れません。」と、いたって無関心である。Huckerの今後の動向に注意すべきかもしれない。


Hucker1号に麻薬犬が反応!?彼の所持品とは? 2001/08/02

2008年02月20日 | 『墓の友』 2001
 8月1日早朝、雲南逃亡したはずのT氏がタイ・バンコク経由で日本に極秘帰国していたことがこのたび明らかとなった。 極秘に帰国したはずのT氏であったが、税関においてなぜかT氏の所持品に麻薬犬が異常に反応、飛行場内は一時緊張した空気に包まれた。

 麻薬犬が特に興味を示したのは、彼の所持品の中でもHucking済みのHuckedペーパー(通称拓本)であった。しかしながら、その犬の反応は本来の麻薬に対するそれとは違っていたらしく、税関の職員は特に気に止めなかったらしい。

 これについて、かねてから疑心暗鬼の激しいT氏は、「おそらく、麻薬犬は私がHuckerである事をかぎつけたのだと思います。しかし、私の行動は日本の法律では禁止する事もできないので税関職員も何もいえなかったのでしょう。」と、述べていた。 しかし、一部関係筋では、「Huckerが使用する特殊な拓本墨には、動物性の膠が使用されているため、おそらくこれに犬が反応しただけでしょう。」とコメントしている。