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Feelin' Groovy 11

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許す・・

2009-04-01 | 
  「タイの人は、何かを許してあげることに
   最大の美徳を感じるようなところがあるんですよ。
   この感覚って、日本人に近いでしょ?」
   そう訊かれ、一瞬、言葉につまった。
   寛大な心というものが、今の日本で代表的な美徳として
   残っているだろうか。相手を許してあげたいと思う気持ちと、
   相手に謝らせたいと思う気持ち。自分も含め、そのどちらが
   心を支配しているだろうか。
   (『あの空の下で』より「旅たびたび バンコク」吉田修一著 木楽舎)


許すと言う言葉自体にも違和感を感じるのは、気のせいですか

2 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (suiminsha)
2009-04-01 08:58:41
引用の文章がフィクションなのかノンフィクションなのか分からないので、はっきりとしたことは言えませんが、そのタイの人にとっての“許す”をどう解釈あるいは翻訳するかというのが前提にあるような気が。そこを置いておいて、僕の個人的な“感じ”ですが、僕の場合、「寛容」という語から連想する言葉は、「許す」というより「受け入れる」かもしれません。「許す」って、なんだか上からの視線を感じる、から? groovyさんの違和感もそんなところから発しているのではないか、とも思いました。もしタイ人の、あるいは日本人の美徳であるとすれば、もう少しフラットな視線ゆえの“許す”であってほしいです。
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suiminshaさんへ (groovy)
2009-04-02 14:52:47
まさにその通りですね。

「受け入れる」という言葉なら私の感情もしっくりきます。
適確な言葉で説明できるsuiminshaさんには、
いつも感心してしまいますわ
返信する

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