Feelin' Groovy 11

I have MY books.

心の変化(10年も経てばねぇ)

2006-08-19 | 村上春樹
『村上春樹 イエローページ1』を読んだ。

何回読んでも新しい発見があり、
全く自分の中でこなれていないうちに
解説書のようなものは読みたくなかったが、
つい、裏の
「親友の<鼠>は最初から死んでいた」
という文句に釣られ、買ってしまった。

一通りざっと読んだ。

部分部分には納得のいく説もあった。
しかし、かなり勝手な感想としては
「自由に読ませてほしい」と思うばかり。

大学4年の頃、
評論を書いて生きていきたいと思っていた私が。


ゲド戦記2

2006-08-17 | 映画
ところで『ゲド戦記』の公式HPに

 世界に兆す災いの背後には、クモと呼ばれる男がいた。

とあり、ビックリしました。
クモは男だったんですか?

ゲド戦記1

2006-08-17 | 映画
『ゲド戦記』は評判が悪いようですね。
ストーリーの展開がスムーズではなく、
私も正直いまいちでしたが、
敢えて良かった点を書きたいと思います。

腕が切り落とされる場面などジブリ作品なのに
子供用ではないと批判している方がみえます。
それは観る側の勝手なジブリ作品への期待ですよね。

私は文末引用箇所を思い出し、
そこは恐ろしくても、
しっかり観ておくべき場面であると思いました。
それを行ったらどういう結果になるのか、
想像力がない人が増えているといわれるなか、
むしろ大事なシーンであったと思います。

また、クモのグロテスクな描写も
人間の欲望に取り憑かれた結果であれば
あのような気持ちの悪い姿になって
しまうのではないでしょうか?と
私は想像力の中で理解できるのですが…

自分がもし子供でこの映画を観たとしても、
「あのような姿にはなりたくない。
 永遠の命なんて要らないから
 今ある、限りある命を大切にして
 生きよう」
なんて思っただろうね。

これ、そのままこの映画のテーマでなかった?

映画を観ている間は
(大事なトコ、会話で説明しちゃってぇ~)と思っていたけれど、
映像から感じ取ることができる部分もあったのではないかと。


  昔、サム・ペキンパーの監督した『ワイルド・バンチ』が
  公開されたときに、一人の女性ジャーナリストが記者会見の席で
  手を挙げて質問した。「いったいどのような理由で、
  あれほどの大量の流血の描写が必要なのですか?」
  彼女は厳しい声でそう尋ねた。出演俳優の一人である
  アーネスト・ボーグナインが困惑した顔でそれに答えた。
  「いいですか、レディー、人が撃たれたら血は流れるものなんです。」
            (『スプートニクの恋人』村上春樹著 講談社)