H's monologue

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使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
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消化器疾患のゲシュタルト(出版ラッシュ その4)

2022-04-02 | 臨床研修


中野弘康先生が編集の新刊書がまもなく発売になります。(写真は本が届いて満面の笑みの編著者。当直明けで髪の乱れはご愛嬌 ^^; )

岩田健太郎先生が編集された『診断のゲシュタルトとデギュスタシオン』という素晴らしい本があります(私も2項目執筆させていただきました)。本書はこの本にインスパイアされて中野先生が企画した,いわば消化器疾患版です。企画の段階で,タイトルに「ゲシュタルト」を入れることを岩田先生にご許可いただいた経緯があったはずです。その「ご本家」の岩田先生が素晴らしい推薦文を書いて下さいました。

 本書が企画されるずっと前から「マニュアル本は若い人にはいいかもしれないけど,我々にとっては面白みが少ないね・・」中野先生とよく話題になりました。それに比べて「経験を積んだ先生が,実体験に基づいてリアルな内容を書いた文章は圧倒的にに面白い」というのは一致するところでした。
 また以前,ある先生の「ガイドラインは三流の治療を二流にするが,一流の治療を二流にする」という言葉を聞き,なるほどと膝を打ったことがあります。
 本書は,エビデンスやガイドラインを知った上でそれを越えた部分,言い換えれば単なるエビデンスや知識(knowledge)ではなく優れた臨床医の知恵(wisdom)を期待した本ではないかと思います。

 私は「急性虫垂炎」の項目を担当させてもらいました。ちょうど『medicina 4月号』の中野先生の連載とも連動することになりますね。30数年前(PGY1)の自分自身の経験を交えて書きました。虫垂炎は奥が深く腹痛診療のキホンでもあります。最後の部分には,急性虫垂炎を「絶対に見逃さないコツ」を書きました。そんなもんあるのかって? それは本書を手にとってご覧くださいね。(と書いたのですが,編集部の方がnoteで紹介してくださってこちらから立ち読みできます。おおっ全文読めるぞ。金芳堂さん,太っ腹!!)

ぱらぱらと見せてもらいましたが,他の先生方が内容も面白そうで読むのが楽しみ。この本はオススメです!

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