クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

渋川・小野池紫陽花公園訪問 H-29- 6-19

2017-06-23 10:49:03 | 中之条・小野上・みなかみ・沼田・渋川

花の満開期を当てることの下手な爺イは今日も自信は無いが渋川字上ノ原の
「小野池あじさい園」を初めて訪問しようと算段。
今月の17日からあじさい祭り開催となっているとはいえ何時も参考にしているkamehana
さんの「写真ブログ」の様子からはどうも未だ早すぎの不安が拭えぬが老々二人暮らし
の生活では単独行動の可能日は極めて限定されるので思い切って渋川に向かった。

高崎からr-25バイパスで北進し行幸田を過ぎて市街地に掛かる手前の「石原」で
左折してr-35に乗り換え「藤ノ木東」で左折して所謂「市役所通り」を北西に
進む。
やがて小さな信号手前で交通整理の人の誘導で三角地帯の六台しか入らない
小さな駐車場に滑り込み。

小野池入り口に「小野池あじさい公園」の大きな看板。(表紙の写真)
渋川市の解説の要旨を引用すると

「小野池は、今から150年前の天保年間に時の名主であった小野沢平左衛門が構築。
ここから東南に開かれた平坦な土地は、この地区を流れる平沢川だけでは、
田植え時の用水をまかなうほどの水量がなかったので平左衛門がここに貯水池を造り
水不足は解消されたのでその徳をたたえこの貯水池を「小野池」と呼んだとのこと。
現在では市民釣り場として整備され国土庁から「花と緑の都市モデル事業」の指定を
受け、あじさいを中心とした公園造りを進め、今では約8,000余株にも達しているーーー」

遊歩道は二本に別れており左は小野池直行で紫陽花は少なく、直進は祭り提灯もある
あじさいのメイン散策道。ざっと見たところ矢張り満開とは云い難く未だ色の付いて
いないもの多数。



先ず足慣らしも兼ねて左の直登路を進むが花は殆ど無く只の登山道。



数回の蛇行で小野池到着。小野池由来の書かれた石碑。



小野池の様子。説明のように淵が整備され釣り場が設置されている。
平常時貯水量6,500トンとか。



小野池から下に向かって紫陽花の道が展開している。



時期尚早とはいえある程度は見ごたえがある。

(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)


遊歩道の中程には憩いの場。



公園内に設置された歌碑などが四基。

芭蕉句碑 「紫陽花や帷子(かたびら)どきの うす浅葱(あさぎ)」



橘諸兄歌碑

「あじさいの 八重咲く如く やつ世にを いませわが夫子(せこ)見つつしのばん」



泉鏡花文学碑

「現に見ゆるまで美しきは紫陽花なり。其の浅葱なる、浅みどりなる、薄き濃き紫なる、
中には紅淡き紅つけたる、額といふとぞ。夏は然ることながら此の邊分けて多し。…
紫陽花の花盛なり」



詩歌碑 小林良徳 市制40周年記念優秀作品

「梅雨冷えに この山のみが 明るくて 小野池公園 あじさいの藍」



上部に「入沢阿弥陀堂跡と馬頭観音」との標柱。とは云っても教育委員会の
記名がないので市の史跡指定ではないらしい。中央図書館の郷土史コーナーで
関連資料を調べて見ると「上郷史」に「池の西北に阿弥陀如来を安置する」
「仏地、現在見当たらず」とあつたからここが阿弥陀堂跡といわれても
納得できる。さらに「入沢史跡保存会」の資料を見るとこの標柱の設置は
「保存会」に拠るもので資料として1759年に「入沢家本家が庵主」との
記録があるので入沢家による阿弥陀堂設置と思われる。但しこれは素人の
爺イの推定なので正確には専門家の解説に拠らないと駄目だろう。



隣に馬頭観音、これは資料に拠ると上郷の旧家・堀口家の設置らしい。
堀口家は入沢地区の入沢家に匹敵する旧家なんだろうか?



時期尚早とはいえ、大分満足状態で遊歩道を降りるが観光客が多い。
駐車場は狭いのに皆さん何処に車を置いてあるんだろう。
人の流れは信号から道路の反対に向かっているから何処かに臨時駐車場が
あるか? 又は近くのスーパーの広い駐車場を利用しているか?

帰路の序に高崎・浜川の「御布呂ヶ池」の花ショウブの様子を見に行った。
ここは昨年末以来、周辺の大工事が進行中で工事区間は池に食い込み
一部の菖蒲は植え替えされ根付きが心配されていた。

「布呂」とは珍しい名前だが、元は「布留」で石上・物部氏の氏神・石上神社
の事であるが、多分ここに石上神社が存在し物部氏の末裔たる長野氏が
浜川の道場に移る前は、ここの御布呂にいたと思われる。
古い記録には「石上朝臣長野上野介初めて石上姓を賜る、在原姓を改め
石上姓の元祖也」とか「長野氏の先祖の石上氏は奈良県石上神宮の神官」
「布呂の石上神社は武田信玄の侵攻で灰燼に帰す」とも。

全景を見ると既に最盛期を過ぎて多くが萎れているが何となく例年とは
違う雰囲気で兎に角、菖蒲の株が少ない。



中央の太鼓橋も新調されているから池の中も工事範囲だったか。



特に体育館側を見て愕然、例年ならびっしりの花で埋まる筈のスペース
がこんなに乾いた禿げ地と化している。これでは復活に数年掛かるかな?
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)


残り物を数枚撮って退散。
(サムネイル写真は左クリックで拡大、左上の左向き矢印で元に戻る。)


次は牛伏山・観音山清水寺・下仁田紫陽花園で楽しませて貰おう。


ご来訪の序に下のバナーをポチッと。
登山・キャンプランキング







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 伊勢崎・女掘 赤堀菖蒲園訪... | トップ | デジブック 『牛伏山紫陽花の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中之条・小野上・みなかみ・沼田・渋川」カテゴリの最新記事