私はヤゴです

水中から地上へそして空中へ飛び立つ人生を

蜃気楼に実刑

2007-03-18 06:57:01 | weblog
3月16日東京地裁は、ライブドアー(LD)事件で証券取引法違反に問われた前社長堀江貴文被告に懲役2年6ケ月(求刑同4年)の実刑判決を言い渡した。
昨年9月以降本年1月までの約4ケ月間に公判回数28回精力的な審理を行い、被告が否認している事件としては、超スピードの短期公判で先ずは裁判関係者に敬意を表したい。
当の堀江氏は、公判中から部下に責任を転嫁することに終始し、反省や謝罪をしないばかりか「事件は検察がでっち上げた蜃気楼だ」「狙い撃ちされた」と一貫して強気で無罪を主張していた。冗談じゃない。何が蜃気楼だ。何が無罪だ!この事件の訴状に挙がったのは、証券取引法の偽計・風説の流布、有価証券報告書の虚偽記載罪(5年以下の懲役)であるが、その本質・事件の筋は、粉飾決算(利益50億円余)の報告・公表によって株主や一般投資家を欺き、その犠牲の上に企業利益を得た企業犯罪であり詐欺行為である。
私自身この事件の被害投資家の1人でもある。会社から送られてきた決算報告書を見る限り、着実に利益を挙げており将来の有望株と判断して購入後半月足らずでこの事件を契機に大暴落、多大の損害を受けた。赤字の実態をひた隠しこんなあくどい手段で市場を混乱させ、一般投資家を騙す企業経営者を許すわけにはゆかない。
判決後も堀江氏の口から謝罪はなく「早く解決して月旅行をしたい」など被害者感情を逆撫でする言動が目立つが、そんなに行きたいのなら月に行って「天罰」でも受ければよい。