きまぐれ発言

日々変化する世の中をみて、私はこう思う。

フェース・ブックによる革命の伝播

2011-02-18 06:26:26 | Weblog
フェース・ブックによる革命の伝播       (011.02.18.)

チュニジアに始まり、エジプトに伝播した革命は、16日には両国の間に挟まれていたリビアに伝播しリビアの最高指導者カダフィ大佐が41年にわたり強権支配を続けていた政府に反旗を翻すデモが発生し、リビアの東部ベンガジで数百人規模のデモと警察との衝突が発生した。

デモは、政治犯の家族を支援する人道活動家の拘束に怒った若者らが起こしたもので、投石で反抗するデモ隊に警察側は放水で鎮圧を図っている。インターネットの動画投稿サイトでは、「カダフィはアラー(神)の敵」と叫んでいる。

また、一方イランの首都テヘランでもデモで死亡した学生の葬儀に数千人が集まり改革派のムサビ元首相が、デモを呼びかけ、保守派との対立が、続いている。またバーレーンでは、イスラム教のシーア派住民によるデモが首都マナマ中心部の「真珠広場」を2000人のデモ隊が泊り込み、ハマド国王の収束呼びかけも納まる気配を示していない状態だ。

この様な中東地域一連の騒動は、長期化した独裁政権に住民が反発を示したもので、その切掛けはフェイス・ブックによる情報のネットワークによる物であると言われている。

フェイス・ブックとは、インターネット情報ツールの一つで、パソコンや携帯電話で、世界中誰とでも、瞬時に情報交換できるもので、今回一連の革命騒動は、フェイス・ブックによる、連絡網で、デモの行動が行われている。

中東地域の国々は、今まで、独裁国家が多く、先導する指導者が居ないから、住民はただただ、文句も言えず、独裁者にしりたげられて来た歴史がある。

しかし、その不満は、インターネットで呼びかけた、一人の若者によって、あたかも、火の手が上がる如く広がりを見せ、大きな革命的騒動に繋がる事が出来たのである。
そして、一住民の不満は、インターネットを通じて大衆を動かす原動力に繋がる事がこの様な革命騒動を次々伝播させる事が出来たのである。

今までのような、独裁者が武力で、押さえ付ける事が出来た時代と、変わってきた事を認識すべきで、今後の住民活動には、大きく反映する事は必須のことであります。

アジアに於いても、中国や北朝鮮問題、ミヤンマーの軍事政権問題等々住民の不満が嵩じている状況は、いつ住民騒動が起こっても不思議でない状態が、起こっている。

従って、今回の中東騒乱には、今中国が一番緊張している状態で、もはや中国共産党中央のネットワークでは、管理しきれない状態で、国民のネットワークは既に国家を上回っていると言われている。

温家宝首相は広東省深セン市の講演で、「経済体制改革だけではなく、政治体制改革もしなければならない。政治改革なき経済改革は、その成果は長持ちせず、効果的ではない。近代化建設の目標も実現しない」と共産党の幹部としては相当に突っ込んだ発言をしている。
2012年には、胡錦濤 ・温家宝の第一線は交代する、中国の前途はどの様な事になるのか注目されるところである。
(えびなたろう)


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