日本一周川下り

カヌーで全国一級河川を中心に川下りをした旅日記。
日本一周の楽しいやり方等、カヌーとは無関係に楽しめるでしょう。

 同 【2003年 7月 6日】

2006-09-25 03:01:59 | Weblog
《利根川》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
29 荒川 173(内約6) 親鼻橋 長瀞キャンプ村 超難 エキサイティング

 日本一の利根川、やはり大きい。海から182km上流の本庄市の「坂東大橋」で、土手間距離は1000mもある。すごい!河口になるともっと広いのだから…。
 感心ばかりしては、おれない。坂東大橋から下流を下見したいのだが、土手に上がれない。3kmほど、下ったが、駄目なのであきらめた。これほどの川だ、堰やダムは無いだろう。とうとうと流れている様を見ても想像できるので、兎に角、上陸地点の確認はしておかねばならない。

 先ず、単純に、いつものように下流の橋へと言うことで、「上武大橋」を目指す。陸路を走ると遠い遠い。11km余となった。この上武大橋も丁度良い具合に、川原まで車が行ける。OKだ。ゴルフ場の間を通って、行く。川原の木に鍵を掛けて自転車を置いておいた。
 坂東大橋へ戻り、ご飯を炊き、昼食とする。ここでまたもやチリメンジャコのお世話になった。本当に便利な、美味しいものを下さったものだ。

 ここで今日は土鍋での、私のご飯の炊き方をお話しましょう。
 先ず、米を研ぐ。500mlのぺットボトルに200ccの米を漏斗で入れ、水を入れて、上下左右に振る。上水をまわりの草地へ撒(ま)き、2度の洗米で終了。水を適当に入れて、30分ほど待つ(その間、出発の準備、おかずの準備、走行等など)。
 米は吸水しているから、土鍋へ米を入れ、水を少し多めに入れて、塩を少し入れて、火に掛ける。初めは、土鍋の穴に丸い箸を指しこんで、蒸気を逃がさないように、早く炊き上がるようにする。ふきこぼれ始めたら、箸を抜き、水の量が多すぎた時には、沢山ふきこぼれるので、蓋も取ったり、半分あけたりして、余りふきこぼれないようにし、水分が適量となり、ふきこぼれがなくなった頃に、再度、蓋をし箸を差込んで、蓋の上に重しを置いて(強いてではない)、蒸気を中に十分にため込めたら、火を消し、10分程度蒸らす。これで実に美味しい土鍋ご飯が炊ける。時に、美味しいおこげを食べることもできる。実は、電気釜よりも美味しいご飯になるのですよ!簡単ですから、ぜひ一度お試しあれ。ご飯を炊くのって、決して難しくなく、昔から言われている「初めちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いても蓋(ふた)取るな!」は嘘だ。私なんかしょっちゅう蓋取っているけど、ばっちり丁度良い、うま~いご飯が炊ける。水は多すぎれば多くふきこぼれる、自然はうまく出来ているものだ。但し、蒸らしのときは蓋をしっかりしておくことです。
 たったの100円の土鍋で…。

 利根川のこの辺りはさすがに大河、トロ場の様に見えても、結構早い流れで、時速5~6km位でどんどん流れている。たまに瀬がある程度で、エキサイティングな瀬は全く無い。残念だが、鳥の姿が少なく、濁っているので、魚の姿も見せてくれない。
 ただ、大河であり、砂原が多く、あちこちから川原へ降りれるので、水上バイクが走っていたり、リモコンの飛行機を飛ばしていたり、パラセールも飛んでいるし、モーターセーラーも空を飛んでいる。これくらい人間が川を活用していることは非常に良いことだ。
 この上武大橋まで7,2kmを1時間と38分で静かに終わった。

 もう少し上流へ行ってみようとスタートしたのが3時半。前橋市近くへ着いたのが6時前。橋の下は泊地には難しそうなので、またまた、上流の運動公園に決めた。

 今日で福山を出てから、丁度一ヶ月。まだまだ先は長いぞ~!
《前橋市緑地運動公園泊》

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 同 【2003年 7月 5日】

2006-09-24 03:48:40 | Weblog
《荒川:長瀞峡》

番号 河川名 全長(km) スタート地 ゴール地 難易度
備 考
29 荒川 173(内約6) 親鼻橋 長瀞キャンプ村 超難 エキサイティング

 朝、自転車で下見に出て行く。初め、キャンプ村が右岸だから、右岸を上流へ行くが、川がほとんど見えない。で、最初の橋、「高砂橋」を左岸へ渡る。実は、この高砂橋のすぐ下が、ライン下りの上陸地点になっている。が、橋からは分からなかった。
 左岸の川沿いの細い道を進むと割と下見ができて、川の音が聞こえる、音が聞こえるところは、瀬だから、しっかりと下見をしておかないといけない。だから、耳を澄ましながら、進んで行く。その点、自転車が非常によろしい。木々の間にちらりと川が見えたり、細い小道が川に向かっていれば、釣り師たちが通っている筈だからと、降りてみる、等など、自転車では、車での下見よりは、遥かに多くの情報を得ることが出来る。
 ホテルや旅館・商店街の間を通り抜け、細い道も平気の平左、スタート地点の「親鼻橋」へ到着。ここは石原だが結構テント張ってるグループもいて、ここも良い泊地だった。
 さあ、戻ろう。やはり左岸をもう一度確認しながら、高砂橋まで帰り、ここからは未知の世界、昨日、お聞きしたところによると、ライン下りの最大の山場と思える観光写真になっている鉄橋の下の瀬よりも、もっときつい所がある、と、聞いていたので、慎重に、目と耳を働かせて、下っていく、特別大きな音は聞こえないけれど、道から離れた場所かもしれない。そしたら、仕方ないけど、その時は、現場でしっかり見届けることにしよう。

 暫く進むと、時々見える川がトロ場になっていた、あぁ、聞いてた場所だなと思いつつ、もう少し下ると、完全なるトロ場、『あれ?これはもうダムの近くじゃないのかな?そしたら、キャンプ村の所は通り過ぎたかな?ひょとして「白鳥橋」の分かれ道を見落としたかな!』と、まだ暫く進み右折、大きな橋へ出た。何と隣町まで来てしまっていた。その橋を渡り、戻ること4km余り、往復9km程を余分にサイクリングしてしまった。
 朝食後、キャンプ村の上陸点をしっかり確認し、自転車を置いておいて、スタート地へ。親鼻橋へ着くと、もう、カヌーイスト等いっぱいの人たちが集まっていて、ラフティングのインストラクターが大きな声で説明したり、準備体操をしたり、老若男女すばらしい光景だ。でも、カナディアンは私だけのようだ。当然だよね、こんな荒々しいところ、オープンデッキでは、確実にヤバイのだから・・・。
長瀞峡出発地の風景
 さあ、出発だ。最初の小さな瀬を下ると、次が即、鉄橋の下、大きな瀬を一気に滑り落ち込んで行く、GO、GOだ!すぐ下では、カヤッカーが大勢、見ている、水がひざまで入り込んできた。富士川の腰までに比べれば大したことではないけど、水舟になっているとコントロールがすごく悪くなるので、上陸して水を出す。

 すぐに、出て行く。瀬は次々と現れ、瀬の後には小さなトロ場、すぐまた、大きな瀬が近づいてきた、立ち上がって、コース取りを読む。側の岩の上には、先に出たカヤッカーたちが見下ろしている。その中に、出発前に、車に寄って来て、『日本一周ですか、すごいですね!頑張ってください。』と、言ってくれた青年も見ている。
 『行くっきゃない!』の気分で一気に突っ込む、右から入り、すぐ左へ寄り、少し下って、『きついなー!』と、思わず声が出てしまったが、また、右へ、下ったら、正面の岩へ張り付かないように、かわす。彼の青年が『うまい!』と、言って手を叩いていたのがちらりと聞えた。ここでも、また、膝までの入水、下のトロ場へ降りてから、カヌーをひっくり返し水を出す。

 そこで、先の青年達が下りてくるかと少し待っていたが、来そうにないので、先へ進む。暫くすると、またまた、素敵な瀬が現れた。左カーブの気持ちの良い瀬、こんなのばかりだったら、楽なんだけど、でも、やはりエキサイティングな瀬を行くのも抜群に楽しい。
 下のトロ場を進んでいると、一人のカヤッカーが近づいてきて、『昨日、道で出会った、日本一週の、お方ですか?』と、言われるので、きっと彼のことだと思って、『あぁ、そうです。昨日は道を尋ねようと思って…。』 『すぐ、引き返したのですけど、もういらっしゃらなくて…。どちらまで行かれますか?』 『キャンプ村の所までです』等などトロ場で話していた。『あなたはどこまで下られますか?』 『私はそこの高砂橋の所まで』 『あそこから下にきついところがあるそうですが、どんなのですか?』 『いや、もうそんなに強烈なところは無いですよ、今日の水では、腹をこすることも無いでしょう。』 『そうなんですか?じゃあ、安心しました。』 『気をつけて、行ってください。』と、見送って戴いた。
厳しい瀬だけれど写真では迫力が無いなぁ
 その後、いくつかの瀬を越え、大きな音がするので、下見しようと上陸し、近くまで行く、子供二人と両親で下っているカヌーイストと出会う、『ゴムボートの子供がこの瀬を怖がって、降りれないんです。』と、奥さん。『おじさんが下ったのを見て、安心してくれると、良いのだけどね!』と、まで言われたらうまくやるっきゃない!『では、先に行ってま~す!』とスタート。
 それほどきつい瀬ではなく、少しの入水でことはすんだ。下で、暫く待っていたり、上に向かって、声は聞こえないから、パドルを振り、『大丈夫だよ~!』と、信号を送ったけど、見えたかどうかも定かではない。仕方なく、先へ進む。次の瀬が現れ、そこで魚釣りの人に、『何釣っているんですか?』 『岩魚!』 『岩魚が釣れるんですか?頑張ってください!』と、言いながら、瀬に近づく、なんだか嫌な瀬だ、と、躊躇していたら、はたと気がついた、『あっ、駄目だ、ここはゴール地点だった。ここを下ってしまったら、戻るのが大変なんだ!危ない危ない!』で、右岸へ渡り、上陸。
 長瀞を無事クリアー!『ヤッター!ヤッタゾー!』
 振り返ると、膝まで浸水は三回、その半分程度は2回と中々、さすが結構きつい瀬が多く、エキサイティングで非常に楽しい長瀞峡だ。これだから、カヤッカーが多いはずだ。でも、カナディアンはもっと猛烈に楽しい、と実感した。
 カナディアンの利点は、立ちあがって先を見る事が出来る、大きな浮力がすぐ利くから波を渡って行く、滅多に沈はしない、例え、沈してもカヌーの下敷きにならないから、顔は水上に出ているから絶対安全、カヌー内では比較的自由に体を動かせる、自転車など荷物も沢山積める、流れの中でも乗り込めるし、岩などへ飛び降りることも簡単にできる等など。
 短所は、超ホワイトウオーターでは水が入る、水舟になった場合、即、起こすことが出来にくい(尤も、今ではエスキモーロールもできる時代になったし、浮力体をしっかり入れれば水舟にもならない)等など。
 ちょっぴり疲れたので、全てを片付けて、テントへ戻り、昼食を取り、夕刻までキャンプ地はOKと言う事なので、20分ほど昼寝。

 15時過ぎに、キャンプ地を出発。利根川上流前橋市を目指す。が、前橋まで行くと遅くなるので、途中の本庄市でストップ。
 「坂東大橋」の下をねぐらにしようとしたが、風が強く、余り良い状況ではないので、その前に見つけておいた、第二候補地の運動公園の駐車場で寝ることにした。
《本庄市運動公園泊》

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 同 【2003年 7月 4日】

2006-09-23 05:04:22 | Weblog
《長瀞へ移動》

 今日は何としても、次へ行き、田中君達を解放しなければいけない。朝、PC使ってて、バッテリーの電池切れとなり、充電しようとするが、ランプがつかない。ヤバイな~と思いながら、仕方なく、コードを色々触っていたら、何とかついた。やれやれ!だがいつ駄目になるか分かったものではない。要注意だ。
猛烈にお世話になった田中君と
 田中君には、兎に角、猛烈に、お世話になってしまった。兄弟でも、4日も滞在されたら、きっとうんざりするだろうに、奥様はいつもにこやかに、『近所にいる時はいつでもおいでください。』とまで、言ってくださる。お世辞ではなく、心から言ってくださっているのはお顔を見ればはっきりしている。
 昨日、あれだけ沢山の色々なこれからの旅に役立つものを戴いているにもかかわらず、『まだ、何か必要なものはありませんか?』と、おっしゃってくださる。『奥さんの様な、素敵な女性だけです。』 『それはご自分でお探し下さい!』と。
 昼前、田中君たちと3度目の別れを惜しんで、お別れした。

 よし、今日は荒川の上流へ行こう。それから、利根川だ。先ずは、川口市へ向かってみよう。
 橋の下で昼食にしようと、ご飯を炊いていたら、カヤッカーが来られたので、話に行く。『荒川は長瀞のライン下りがあるところなので、水の量により、カナディアンもいけるかも知れませんよ』とのこと。『じゃぁ、チャレンジだ!』
 昼食には、早速、田中婦人差し入れの、チリメンと黒豆がおかずで、即、役にたった。平井夫人と言い、田中夫人と言い、女性の心使いには中々鋭いものがあるものだ。やはり、優しい心のなせる技なのだろう。

 先ずは、川口で、充電ラインを入手し、それから、長瀞へ向かおう。と、PCショップへ行くが、別売品でなく、メーカーへ送り、修理には、早くても1週間は掛かるとのこと。それではどうにもならない。仕方なく、何とか、だましだましでも、今のラインを使うしかない。
 それではと、「長瀞峡」に向かって出発進行!
 ナビに従って、行くと時々、遠回りをさせられることがある。なぜかと考えて見ると、これはキット、トラックやバスも対象になっているのだろうから、大型車が通れる広い道筋を探すからに違いない。トラック用と普通車用位に選択して、決めるようになってると、その欠点が無くなるのではないだろうか?尤も、高級ナビはそうなっているかも知れない。

 大分近づいたので、畑仕事しておられた人にお聞きすると、キャンプ場や瀞峡の乗船地やカヌーの昇降場所等聞いてみると、すごく良く知っておられて、何もかも教えて戴き、結局、「長瀞キャンプ村」一泊¥2000也、へ泊まり、ライン下りの終点より下の、キャンプ場まで下ってくることにした。
《長瀞キャンプ村泊》

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 同 【2003年 7月 3日】

2006-09-22 03:23:21 | Weblog
《江戸川》

 早朝及び午前中で、HPの気になっていた部分を全て、すっきりと直し、これで完全に出来あがった。OKだ!石川さんのところへ、4回分を送った。
 奥様は、これからの旅に必要な沢山の物、食べ物やバーをつかめるハンガーやら、調味料、奥様の手作りの美味しい色々な保存食品や自分ちでお使いの水までどっさり、持たせてくださり、お昼のおにぎりまでこさえてくださり、『誠に恐れ入ります。申し訳ありません。ありがとうございます。』
 大変お世話になった、田中君ご夫妻に別れを告げ、出発したのが11時過ぎ。

 川間運動公園へ着き、カヌーを下ろし、スタートしたのが1247。
 何と、ここでもカッコウが鳴いている。カッコウと言えば、湖畔の鳥と言うイメージがあるのだが、川原で鳴いている。湖でなくても水のあるところには生き物が集まるのだから、不思議ではない。当たり前のことなのだ。
 予想通りに、流れは余り無く、パドリングのみ。30分ほどしたら、雨がポツリポツリ、雨具は用意しなかったので、空を見上げ、大したことにはならない筈だ。
 暫くすると、向かい風が出てきた。これはどうかな?何となく強くなりそうな感じだ。
 事実、徐々に強くなり、前進が難しくなりはじめる。カナディアンは特に風に弱く、前進するのが難しくなる、バックで進めば、何とか進めるのだが、スピードは出ないし、視界は悪くなるが、仕方ない。風はもっと強くなり、少し手抜きをすると、上流へ押し戻される。力いっぱいで漕がねばならない。コントロールも十分にはできない。風に押されるので、『どうしようか?行くべきか?帰るべきか?でも、1/3は来ているし、帰る場所を正確に川側から見つけるのは一寸難しいし、折角ここまで来てるのが元の木阿弥になるし、遅い流れと言っても流れている、それに抗して上って漕ぐのも、これも手抜きは出来ないのだから、まあ、もう少し頑張ってみよう!』と、前進する。

 と「玉葉橋」を過ぎたところで、釣り師がいて、車も川原へ降りている。では、ここで中止しても良い訳だ。では、もう少し頑張ろう。と、またも前進、風はやはり強く吹いている。コントロールには苦労する。そんな中を進んでいると、釣り師の方へ寄せられてしまった。
 『こんにちは!釣れますか?』手を左右に振っている。『何が目的なんですか?』 『セイゴ!』 『えっ、セイゴ?セイゴは海の魚でしょう?』 『この先まで上って来るんですよ!』 『えっ~、そうなんですか?』 『ここは海から30kmありますが来るんですよ。』へーと驚く。『だから、えさはゴカイです。海の魚には海のえさでないと釣れないんですよ。後はえびや小魚も食べているんですよ。』と、教えていただき、『へー!』と初めてそんな話を耳にした。

 『頑張ってください!』と分かれて一漕ぎした時、彼が竿を大きく、ぐいと引くと、獲物が跳ねた。『大きい!』と私。彼は軽そうにリールをまいているので、『バレタ?』と聞くと『いや、いる!』で、暫く格闘しているのを見ていた。跳ねたのが、大きかったから、楽しみだ。大分長く感じるほど戦っていたが、やっと、吊り上げた。大きい、50cmは確実に超えている。私は拍手し、『おめでとうございま~す!』
釣り上げたスズキ 先へ進もうとすると、彼は『持って行く?』と言う。『えっ?』 『私は要らない、リリースするだけだから…。』 『じゃ、戴ただきます!』と、カヌーを寄せて行くと、投げ入れて下さった。

 「これは一人で食べれる代物じゃない。田中婦人がさばけるなら、持って行こう」と、考えながら、風の中を元気が出て、漕ぎ下る。赤い橋が見えたが、これは違う。もっと先がゴールだ。
 すぐ横へ15cmほどの魚が飛びはねた、1mこちらだったら、飛び込んでいたのに残念。そのすぐ後には、カヌーの前10mほどで、大きな鯉の様なのがバシャンと飛び上がった。
 川下りはこのように実に面白い、楽しいものだ。
 今度はカワセミが向こう岸へ飛んでいった。暫く進むと、何とカワセミが、捕食体制で高い枝木に止まっているのが見えたと思ったら、こちらに気がついて、逃げた。残念! 
スラローム練習場
 このように進んでいると、中州を挟んで、右側の流れに、ポールが下げてある、スラーロームの練習場があった。ここは初心者らしく、ほとんど平水の所、でも、常設されていると言うことは、度々来てやっているのだろう。「はは~、多摩川の彼女はこのことを言われたんだな~?」と納得。
 遠くに、目印の建物が見え、赤い小橋も見えた。さあ、ゴールが近い。右岸に近づき、マークを探していると、見えた!OK!さあ、ゴールだ。

 1610:正味3時間と23分。自転車の所までキャリアで運び、置いといて、土手を帰る。今度は追い風だから、軽く走れる。玉葉橋のところで川がどちらへ曲がっているかを見て、右に曲がっている様だから、ここを渡った方が内円だから距離が近い、と橋を渡り、土手道を走る。が、何と初めだけ、右に曲がっていて、その後左に大きく曲がっていた。結果、大遠回りをする為にわざわざ、橋を渡ったことになった。
 野田橋を超え、川間公園の車のところへ到着。
 鍵を返却に、行くが一寸道が分からなくなり、立ち止まって、ナビへ入力していると、オートバイの青年が声を掛けてきた。彼も日本一周したい模様なので、富士川の佐野(功)さんの計画を話して聞かせると『それは良い方法ですね。』と、目を輝かせた。その他色々な話をして、別れた。彼はキット将来、日本一周の旅に出ることだろう。好いことだ。一人でも多くの人が、旅に出て欲しい。但し、豪勢な旅じゃなく、貧乏旅が絶対に、楽しいし、勉強にもなり、良いことなのだ。

 鍵を返し、田中君へTEL、丁度奥様が出られて、お聞きすると『魚、さばけるわよ!おいでなさいよ!』と、またも、優しいお言葉、今日も一泊させて戴くことにしてしまった。
 1830までにカヌーを取りに行かないと出入り口に鍵が掛かる。大急ぎだ。ナビで走るが、近づいた所から、後は分かるので、ナビに従わなくて、土手下の近道をビュンビュンに走り、1810:到着。20分で何とか片付けなければと急いでいると、鍵の管理人さんが『もうすぐ閉まるよ~!』と、声を掛けてくださった。
話上手なお嬢ちゃん
 無事、カヌ-を積み込み、ぎりぎりに出ることができ、田中君宅へ急ぐ。
 初日は私を見ると、部屋の一番隅っこへ逃げまわっていたオカメインコの「グリちゃん」、4日目ともなると、少しは恐れなくなって、以前ほど逃げることはなくなり、私を認めてくれたようだ。
 60cmのスズキ、奥様は刺身や焼き魚にと真に上手に造ってくださった。『ありがとうございます。』
 息子さんやお嬢ちゃんも帰ってこられて、杯を交わし、色々とお話できた。 きっと四晩もいた私に、驚かれたに違いない。
《田中邸泊》

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 同 【2003年 7月 2日】

2006-09-21 02:53:30 | Weblog
《田中君宅》

 昨日の続きで、それぞれのファイル中のデータから、HP用に書き換え、作成し、石川さんの所へ送付したいので、早朝から、今日もPCと取り組む。
 6月30日までの全ての行動が出来上がったのが、これまた、昼までかかり、でも、一応、完成はしているのだが、どうもまだすっきりしていない部分があり、気にかかっているのだが、今は仕方が無い。まあ、良いか!次の時にきちんとやろう。

 田中夫人から、江戸川の情報も入手できた。さあ、出発だ。
 奥様が『もう、一晩泊まって行きなさい、遠慮はいらないよ。関東は大きいから、また川も沢山あるから、この近くにいる時は、いつでもおいでなさい。ここを寝城にし、ここから色々な川へ行かれたら良いじゃないですか!ぜひ、そうなさい。色々なもの準備しておきますから、今日は必ず帰ってきなさい。待ってますよ!』と、まで言って下さり、感謝、感謝! 明るく頭の良いお嬢ちゃん

 江戸川は、野田市の「川間(かわま)運動公園」をスタート地点とし、先ず、鍵を借りに「清水公園」へ行く。鍵の確認とカヌーを降ろせる場所の確認で、川間運動公園へ行く。全てOKだ。
 次はゴールの三郷(みさと)地区へ、と、言っても、三郷のどこが良いのか聞いていなかったので、探さねばならない。
 で、土手で散歩してるお方に、車が河川敷へ降りれる場所をお聞きすると、『「みさと協立病院」の横を土手に上がって、そこから下りれますよ。』と教えてくださった。行ってみる。大きな運動公園だ。「江戸川運動公園」と看板があった。水辺へ降りれるところはどこだろう、どこかきっとあるはずだ、と見渡していると、小学校らしき子供たちがいたので、聞いてみる、『知ってるよ、あそこの白い棒の左側を行けば川へ入れるよ!』と、教えてくれた。さすが、子供たちはこのようなことを良く知っているものだ。『ありがとう!』確認に行って見ると、降りれた、が回りはジャングル風。川から見て目立つ場所ではない。だから、周りの景色を覚え、上陸場所が分かりやすいように、水辺の木に印をくくりつけ、あの建物とあの赤い橋が見えたら、この印が見える。よ~し、OKだ。
 自転車を木にロックし、これで上陸側も確保できた!

 これまでに、結構、時間がかかり、暗くなり始め、奥様のお言葉が頭にあり、つい横着心が湧き出し、またもや、申し訳ないけど、もう一晩厄介になることにしちゃおう、と、TELする。近くまではナビで行けるが、『近くへ着いたら、電話下さい、迎えに行きますから…。』と、親切な田中君!
 今夜もやはり遅くまで、お嬢ちゃんを交えて、飲んで、しゃべった。
 おかげで、今日もすばらしい一日だった。
《田中邸泊》

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