番号 | 河川名 | 全長(km) | スタート地 | ゴール地 | 難易度 | |
28 | 利根川 | 322(内約6) | 群馬県総合スポーツセンターの前 | 大利根緑地公園 | 小難 | が、エキサイティングで非常に楽しい |
朝早くから、鳥脅しが「バン」「バン」と鳴っているので、目が覚めた。昨日と同じように今日も少し首が痛い。「寝違い」と、言われるものと少し違うようだ。
早めの朝食、 うどんをゆがいていると、「クマ、クマ」と呼びながら歩いてきた人、おとり鮎を売ってる人のようだが、『日本一周、したくても、みんなできないからな~、次はどこへ行くの?』 『もう一度長瀞峡の少し上流へ行くつもりです。』 『弟がやはり、おとり鮎やってて、君のような頭してるから、すぐ分かるよ。わしのこと言えば、川のこと教えてくれるよ!』と、親切には言ってくれたけど、荒川には、きっと何十人もおとり鮎売ってる人がいるだろうに、まあ本気で言っておられないだろうから、こちらも聞き流した。もし、お会いしたときは時は「クマ」のこと話してみよう。
出発準備していたら、『一寸お聞きしたいのだけど…』と、地図を持って来られた。『私はここの人間じゃないから、分かりませんよ。』と、言うと帰りかけたけど、また、戻ってきて、地図を広げ、話し出したので、一応相談に乗る。地図の方位マークで私の車から磁石を取り出し、『あっちが北、こちらが川だから、おかしいよ~、川原にこんなに家は建っていないですよ。』 『これ川じゃなくゴルフ場だ!』 『そうですね、だったら、この道路より、向こう側ですよ。ゴルフ場はあそこにありましたよ。だから、あの辺でしょう!』と、分かれた。引越しの車だったから、彼も遠くから来てた人だったんだ。
今日は面白い人に出会えた。だが、後で分かったけれど、ゴルフ場の場所、南北反対を指差したのだった。彼はきっと困ったに違いない。ごめんなさいね~!
川下の「大利根緑地公園」に自転車を置きに行き、スタート地の「群馬県総合スポーツセンター」の前へ帰り、ぼつぼつ出発の準備をしようとしていたら、川原で石を集めているお二人がおられた。
何のためだろうかな?と思いつつ、準備を整える。終わって、聞いてみると、庭石にするのだと言う。息子さんが、中州の所から、白っぽい、綺麗な、大きな石を抱えて帰ってこられた。
今度はカヌーの話になり、出発を見たいと言われるので、スタートすることにした。
が、このスタート地は瀬の中、すぐ下で、大きな石に水がぶっつかり白く波立っている、そのすぐ後で右カーブ、細い水路に大石がごろごろしているところで、コースが非常に難しい。うまく抜けれるかどうか心配なところ、だが見られていたのでは、失敗は許されない。頑張るぞ~!
1257:『行ってきま~す。』GO!すぐの大石をかわし、右バックで急旋回、並んでいる大石の間をすり抜けて、ずどんと落ち込み、見事通り抜けた。良かった。彼らにパドルを振って挨拶。
そのすぐ後が、まっすぐに下っていく瀬、そこら中で白く泡立っている。所々に大きな岩が出ており、大きく波立っているし、洗岩もあるので、それらを避けながら、どんどん下る。なんとか腹をこすらない程度の深さのところもあり、パドリングも出来たり、底石をついたりしながら下った。何と500mくらいあった。気持ちいい。そのすぐ後に、また、直進の瀬、今のと同じような感じで、今度は400mほど有った。何と素晴らしい川、楽しい川だ。トロ場と言えども、どんどん流れており、次々と瀬があわられる、中々忙しい。
群馬県の県庁の姿はえらく目立っている。小さくて見えにくいがここには間歇の噴水があり、これが一つの特徴なのだろう。
進んで行くと左カーブの正面にテトラがいっぱい並べてある、やばいぞと思いきや流れに、押され、必死で逃げたが、がつんとハルをぶっつけた。この音なら、大丈夫と思いながらも、どんどん進んで行き、水と格闘、速い流れに突っ込んで行く。快適なすべり、無事通過。また、すぐ、大きな瀬が近づく、今度は浅い、岩だらけ、ボトムをゴリゴリ言わしながら、パドルを竿代わりに、川底を押し、体重を前後や左右に移動させながら、なんとかかわしていく。こんな色々な瀬が次々と現れ、土手で、じっと見守もっている人、釣りの手を休めて見ている人、等など、やはり見物人がいる方がうれしいものだ。うまく乗り切ったら、『やっただろう!』と、言う気分になるし『楽しいぞ~!』と、言いたいほどだ。
そんなにして、沢山・沢山のエキサイティングな瀬を通り、艇も少々傷んだけど、大したことは無い、修理すれば良いこと、実に素晴らしい川だ。ゴール地点へは1458:着。2時間と1分の感激!『ありがとう。素晴らしき、利根川よ!』
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